ニュージーランドの16才少女が突然全米No.1に!

ニュージーランドの16才少女が突然全米No.1に!
村上ひさし
村上ひさし

ニュージーランドから登場した16歳の女性シンガー・ソングライター、ロード(Lorde)の「ロイヤルズ」(Royals)が遂に全米チャートでNo.1を獲得した。12歳の時に学校の発表会で歌った、そのパフォーマンス映像で発掘され、13歳でレコード契約。それから曲を作り始めて、じっくり音楽性を育んだ上で、今年3月に本国ニュージーランドでデビュー。3週連続1位を記録した後、アメリカでもリリースされてじわじわと人気を獲得。9月にはとうとう全米1位を記録した。 ニュージーランドのアーティストが単独でアメリカ・チャートの首位に立ったのはこれが初めて。フィーチャリングの全米No.1なら、ゴティエの「サムバティ・ザット・アイ・ユースト・トゥ・ノウ〜失恋サムバディ」に参加したキンブラもニュージーランドの出身だったが、ソロ・アーティストではロードが初めて。更に16歳という若さでの全米No.1は、87年のティファニーの「アイ・シンク・ウィアー・アローン・ナウ」(ふたりの世界)以来のこと(彼女も当時16歳)。約26年ぶりの快挙となった。 …と聞くと、一体どんなポップ・プリンセスが誕生したんだ? と思うかもしれないが、ポップスター的なきらびやかなスタンスとは、ほぼ真逆。彼女が「ロイヤルズ」で歌うのは、これまでのポップスターたちが描いてきた贅沢な暮らしぶりやパーティライフへの批判。セレブライフを真っ向から否定する。冷め切った視点で歌われるリアルな歌詞は逆に新鮮で、そこが魅力でも。大いに共感を呼んでいる。 同曲を収録したデビュー・アルバム「ピュア・ヒロイン」も、アメリカでトップ3入りを果たして絶好調。セレーナ・ゴメスやメイヤー・ホーソーンらがさっそく「ロイヤルズ」のカヴァーを披露するなど、ちょっとした現象と化しているロード。図らずもポップスターとなってしまった彼女だが、今年1〜2を争う大型新人であるのは間違いなさそうだ。

村上ひさし
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