男女混成グループが奏でる個性的な音楽-Who's NEXT vol.25

邦楽

KKBOX編集室

2019/8/20

KKBOX編集室イチオシ・アーティスト企画コラム「Who’s Next」。最近の音楽シーンでは男女混成バンドやユニットがたくさん登場しています。そこで、今回は「男女混成グループが奏でる個性的な音楽」と題してKKBOXが注目する〈ネクライトーキー〉〈ポップしなないで〉〈ひかりのなかに〉の3組のアーティストをピックアップ。その個性的な音楽アプローチを是非お聴きください。

ネクライトーキー

「ネクラ」と「クライ」を掛け合わせた、印象に残るバンド名の男女混成5ピースバンド〈ネクライトーキー〉。バンド名通り、大人になる前の鬱屈したもやもやした気分が満載でありながら、キャッチーなメロディとあどけなさが残るもっさのボーカルが絶妙なコントラストで、クセになるネクラ・ポップソングとなっています。そして注目すべきは、ほぼ全ての楽曲を作るギターの朝日の存在。朝日はこれまでに、コンテンポラリーな生活のボーカル&ギターとして、また「石風呂」名義でのボカロPとして多彩な活動をしています。様々な若者たちとアクセスしている朝日が作りあげる〈ネクライトーキー〉の世界観だからこそ、大きな共感を集めているのかもしれません。

インタビュー回答：もっさ(ボーカル＆ギター)

Q1:音楽活動を始めたきっかけ、出会ったきっかけを教えてください。
メンバーは朝日さん中心に集まりました。もともとコンポラ(朝日さんの別バンド「コンテンポラリーな生活」)のサポートをしていたドラムのカズマ・タケイが最初に誘われていました。その後ボーカルとして、7年前にカバー動画を上げた事がきっかけで知り合っていた私がひょんな偶然で誘われ。同じくコンポラのベース藤田さんが暇そうじゃんと誘われ。藤田さんのボルダリング仲間のキーボード中村郁香が最初はサポートで入っていたのですが、今年正式加入し、今の5人に至ります。

Q2:影響を受けたアーティストは誰ですか？
チャットモンチーです。友人のおすすめで教えてもらい、ギターを始めるきっかけになったバンドです。3人でただただ曲を鳴らす姿がカッコよくて、憧れの人たちです。今まで30曲ぐらいコピーしてきたのでとても影響を受けています。

出典元:YouTube(NecryTalkie Official)

Q3:男女混成グループとしてのメリットはなんでしょうか？
あまり意識しませんが、男性だから、女性だから分かるカッコよさって少なからずあるのかなと思います。色んな感性を持ち合わせているのは曲にとっても良い事だと思うし、表現の幅が広がるような気もします。

Q4:逆に、ここはやりにくいなーというようなことはありますか？
練習スタジオで女性陣が寒がり、男性陣が暑がる事がよくあります。エアコン論争です(笑) 。

Q5:今後の活動や抱負を教えてください。
自分達が面白い、良いな、と思える曲を作ったり、演奏し続けられたら幸せだなと思います。

〈LIVE〉

ネクライトーキーワンマンツアー2019“ゴーゴートーキーズ！全国編”
2019/8/24（土）：北海道・BESSIE HALL
2019/8/31（土）：愛知・名古屋CLUB QUATTRO
2019/9/1（日）：大阪・梅田CLUB QUATTRO
2019/9/3（火）：福岡・LIVE HOUSE CB
2019/9/5（木）：宮城・enn 2nd
2019/9/7（土）:東京・渋谷CLUB QUATTRO

ネクライトーキーワンマンツアー2019“ゴーゴートーキーズ!全国編「〆」”
2019/9/23(月)：東京・マイナビBLITZ赤坂

ポップしなないで

セカイ系おしゃべりJ-POPを自称するボーカルのかめがい、ドラムのかわむらによる二人組ユニットの〈ポップしなないで〉。歌とラップ、そしてピアノとドラムによる楽曲はどれもがハイセンスでありながら、一度聴いたら口ずさみたくなるメロディが特徴的です。80年代から脈々と受け継がれているJ-POPサウンドをマッシュアップさせたとも言えるキャッチーなポップさ、女性J-POPシンガーの金字塔とも言えるYUKIや椎名林檎を彷彿とさせるかめがいの表情豊かな歌声。多様化する音楽シーンの中でポップミュージックに向き合い、継承する存在が〈ポップしなないで〉なのかもしれません。

インタビュー回答：かわむら(ドラム)

Q1: 音楽活動を始めたきっかけ、出会ったきっかけを教えてください。
もともと大学の友達です。同じバンドサークルで色んなバンドのコピーをしてました。フィッシュマンズとかユニコーンとか。

Q2:影響を受けたアーティストは誰ですか？
ビースティ・ボーイズですね。集合したときに一番絵になるからです。

出典元:YouTube(ポップしなないで)

Q3: 男女混成グループとしてのメリットはなんでしょうか?
ファンの方は男女どちらでも見にきやすいんじゃないでしょうか。実際ライブには、老若男女問わず来ていただけている気がします。

Q4: 逆に、ここはやりにくいなーというようなことはありますか？
特にないですね。遠慮するようなことがあったら2人でバンド出来ない気がします。あとはそこまで踏み込み過ぎないのが、やりにくくならないコツなのかなとは思います。

Q5: 今後の活動や抱負を教えてください。
かめがいさんは最終的に「ウィーアーザワールド」の歌い手になりたいと言っていました。なれるといいですね、応援しようと思います。

〈LIVE〉

『禁じられてはいない遊び』レコ発ツアー“ヨルネコアルク”
2019/9/7(土)：名古屋・ell.size W/め組、新しい学校のリーダズ
2019/9/8(日)：大阪・club vijon　W/コレサワ
2019/9/16(月)：仙台・FLYING SON W/ONIGAWARA、集団行動
2019/9/22(日)：東京・SHIBUYA WWW (ワンマン)

ひかりのなかに

2017年4月に高校の軽音部で結成された都内で活動中のスリーピースロックバンド〈ひかりのなかに〉。ヤマシタカホ(ボーカル&ギター)、ジョー(ドラム)、たけうちひより(ベース)の3人は全員17歳。結成1年半ながら2018年末に開催されたRO JACK for COUNTDOWN JAPAN 18/19にて優勝を飾り、COUNTDOWN JAPAN 18/19に出演。そして今年の夏に開催されたROCK IN JAPAN FES.にも出演を果たすなど、瑞々しくもエネルギッシュなバンドサウンドでライブシーンの熱い支持を獲得し始めています。のびしろがあり過ぎる〈ひかりのなかに〉は間違いなく、目が離せない存在になることは間違いありません。

インタビュー回答：ヤマシタカホ(ボーカル&ギター)

Q1：音楽活動を始めたきっかけ、出会ったきっかけを教えてください。
結成は2017年の4月、活動は2017年の5月くらいから高校の軽音部で始めました。ひより（Ba./Cho.）と最初バンドを組もうと決めて、その後ドラムのメンバー探しをして他のバンドでボーカルをするはずだったジョー（Dr./Cho.）に無理を言って「おとぎばなし」というバンドを組みました。のちに同じ読みの「おとぎ話」と言うバンドと勘違いされてしまったことをきっかけに改名、〈ひかりのなかに〉になりました。

Q2: 影響を受けたアーティストは誰ですか？
幅広く音楽を聴いているので、それぞれで影響を受けてきましたが、強いて2つバンドを挙げるとするなら・・・。

SAKANAMONは自分のいいと思ったものを続けてゆくと言う考えだったり、曲の展開の意外性だったり、が影響されました。
チャットモンチーはバンドで一番初めにコピーしたと言うのもあり、〈ひかりのなかに〉と言うバンドの基礎のなったといっても過言ではないなと思います。個人的には、それまでなんとなくいいイメージを抱いていなかった「ガールズバンド」と言うイメージを覆してくれたバンドで、ガールズバンドでもこんなに格好いいんだと言うのを知って、いつまでも尊敬しているバンドです。

出典元:YouTube(ひかりのなかに)

Q3: 男女混成グループとしてのメリットはなんでしょうか？
男女混成グループの良いところをここ10分くらい考えてみたんですが、特にこれといって浮かびませんでした…（笑）。

Q4: 逆に、ここはやりにくいなーというようなことはありますか？
やりにくい…特にないです。

Q5: 今後の活動や抱負を教えてください。
とにかく、もっともっとたくさんの人に〈ひかりのなかに〉の曲を知って欲しいし、観客として行っていたライブハウスだったり、フェスだったりに出演できるように頑張りたいです。直近でいうと10月14日TSUTAYA O-nestでの企画をソールドアウトさせることが目標なので、皆様に足を運んでいただきたいです！