今年も台湾のトップミュージシャンに謝謝!豚男に魚男も登場!「TAIWANDERFUL」

今年も台湾のトップミュージシャンに謝謝!豚男に魚男も登場!「TAIWANDERFUL」
上田治
上田治

台湾のミュージックシーンとカルチャーが堪能できるイベント「TAIWANDERFUL(台ワンダフル)2015」に行ってきた。出演は盧廣仲(クラウド・ルー)、血肉果汁機(フレッシュ・ジューサー)、拍謝少年(ソーリー・ユース)AND MORE! ……というワケで、台湾といえば小籠包と金城武くらいしか思いつかないワタシで不好意思(=すいません)と思いつつ、恵比寿リキッドルームへGO! 去年の夏に初開催された「TAIWANDERFUL」。今回も前回同様、台湾のトップミュージシャンたちのライブ・パフォーマンスが見られる他、映画、アート、雑貨、グルメなど台湾の魅力がてんこ盛りのイベントだ。中国語と英語と日本語が飛び交う物販、そして仕事意欲を低下させる飲食ゾーンを泣きながら抜けていざ会場へ! お客さんは実に様々で、白髪のおじさま、お婆ちゃん、子連れのママまで幅広い年齢層が集まっている。

謎の魚男とともに拍謝少年が登場

トップバッターは3人組バンド、拍謝少年(ソーリー・ユース)! プロフィールによれば「ノイズからサイケデリック、アコースティック、ロックまで」をやるバンドなのだが、日本でいうとACIDMAN辺りに近いものを感じたのはワタシだけじゃないはず。高い演奏力と泣きのメロディは若い世代に人気がありそう。今の台湾のロックシーンを象徴しているバンドなのだろう。ただし、1点だけよく分からなかったのが、魚のかぶりものをした上半身裸の男性がステージでサイリウムを振っていたこと。なぜ? しかもセンターで。曲のクオリティが高いだけにモヤモヤとした消化不良感が残った。でも、いい曲多そう。謝謝!

魚の次は豚!? 血肉果汁機が登場&豪華コラボも…

続いて5人組ヘビメタバンド、血肉果汁機(フレッシュ・ジューサー)の登場。今度はボーカルが豚のかぶりものをしてる! 拍謝少年は魚、このバンドは豚、次のバンドは一体何をかぶってるのか……と考えてたら爆音で会場激震! 100%ヘビメタだ!! プロフィールによれば「ボーカルの強力な叫び、ギターの厚い音の壁と進撃のベース、力強い生命力に溢れたドラム」とのこと。ふむ。歌詞がわからない上に、ヘビメタであることでレポートが難しいが、とにかくすごい迫力と演奏力の高さ。相当にライブ経験を積み重ねてきた余裕が伺える。ただひとつ心配なのは、入り口ですれ違ったお婆ちゃん。大丈夫だろうか、フロアではヘッドバンキングしているお客さんがたくさんいるんだけど……と思ってたら、そこに大歓声で迎えられ豪華ゲストが登場! CHTHONIC(ソニック)のフレディとドリス、ジェシーだ。台湾のグラミー賞と言われている「金曲奨」や、「金音奨」、「総統文化奨」を複数回にわたり受賞しているスーパーバンドだ。1曲だけのコラボだったが、日本でこのジョイントが見られたのは相当に貴重。謝謝!

トリは日本でも大人気の盧廣仲

最後は日本でも人気の高い、ポピュラーミュージック界の鬼才登場! 会場も待ちに待ってた感が強く、この日一番の盛り上がりを見せた。何と言ってもクオリティが高い!J-POPで言うなら、星野源とナオトインティライミを足して2で割った感じ(多分)。この人好きだな。ちなみにルックスは、ずんの飯尾に似ている。言葉が分からなくても、ステージで楽しそうに、あるいは思いを込めて歌う様子で、彼の音楽がちゃんと伝わってくる。一概には言えないけど、この日一番の歓声を受けていたのは、盧廣仲というアーティストが持つ人間性への「イイネ!」リアクションなのだろう。いやぁ、素晴らしいステージだった。謝謝! TAIWANDERFUL2015レポートいかがでしたか?楽しんで頂けたら幸い、頂けなかったら不幸い。でも、普段触れる機会のないカルチャーに接してみることで、自分の視野の狭さに気づいたり、新しい発見があったりするはず。特に音楽ではね。皆さんも台湾アーティストを是非チェックしてみてください。絶対、お気に入りの音楽が見つかるはず! photo by Viola Kam (V'z Twinkle) ※動画はPCサイト、KKBOXアプリ、YouTube (ページ下方の関連リンク参照)で閲覧できます。

上田治
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