「言葉の壁を超えた感動」スペースシャワー列伝アジアツアー2017

「言葉の壁を超えた感動」スペースシャワー列伝アジアツアー2017
KKBOX編集室
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日本で最もライブに魅力がある新世代バンド3組、フレデリック、キュウソネコカミ、THE ORAL CIGARETTESと台湾出身バンドの宇宙人(Cosmos People)が集結した「スペースシャワー列伝ASIA TOUR 2017 powered by MCIP」がいよいよ台湾に初上陸!あいにくの雨でじめじめとした寒い天候のなか、この夜のLegacyは恐らく台北市内で一番熱い場所となった。

会場がダンスホール化!アップテンポな楽曲でOPを飾ったフレデリック

会場内のライトは「Re Re Repeat」のイントロと共に消え、オープニングを担うフレデリックの特徴あるダンスロックで、スペースシャワー列伝台北公演の幕が開いた。ボーカルの健司からは『飛べ!』の煽りが続き、会場は一気にヒートアップ。観客の足も軽快なテンポに誘われ、会場は大きなダンスホールと化した。「オワラセナイト」、「オドループ」、そして「オンリーワンダー」とフレデリックを代表する3曲が続き、ファンとシンクロしたステージはワンマンライブのような空気を作り上げ、会場の盛り上がりも頂点に。

驚くまでの圧倒的なパフォーマンス、キュウソネコカミ

続いて登場したのは、ライブの色が濃く、お笑い芸人並みのトークパフォーマンスで観客を惹きつけたキュウソネコカミ。今回は彼らにとって初めての台湾公演となったが、『たとえリハでも本気でやる』の精神をここ台湾でも発揮。まず、ライトを点けず真っ暗な会場で新曲「邪邪邪VSジャスティス」を披露し、予測できないライブで観客を魅了した。その後、どこかで聴いたことがあるイントロが突如として流れ出した。星野源の「恋」とわかった観客の笑い声に会場が包まれる中、メンバーはステージ上で組体操を披露した。さらに、ボーカルのヤマサキセイヤは北京語を連発し、『ヤクザに怖がっている』のような意味不明な北京語で会場の笑いを誘った。観客の上に立つ「DQNなりたい、40代で死にたい」から、「お願いシェンロン」のカメハメハと筋斗雲まで、日本でのライブとほぼ変わらない定番パフォーマンスで、台湾のファンに今までになかった爆笑体験させた。

進化!台湾の音楽を宇宙へ発信、宇宙人

ファンキーなリズムと温もりのあるピアノの音で観客を魅了したのは、台湾代表の宇宙人。この夜、最もロマンチックな演出を見せた。挑戦、進化を経て、日本語のアルバムをリリースし、日本のファンも着実に獲得し続ける宇宙人だが、ホームグラウンドの台湾では圧倒的な人気を誇る。アルバム「10000 HOURS」の収録曲を中心に披露し、台湾現地のファンと日本からのファンが共に大きな歓声をあげた。ボーカル小玉がファンと一緒に歌う場面もあり、日本からのファンの多くが北京語での合唱を見せた。これに対し宇宙人は、海を越えて台湾にやって来た日本のファンに日本語曲の「あなたは ~And You?~」をプレゼントした。「スペースシャワー列伝ASIA TOUR」のメインコンセプトとなる、“言葉の壁を超えた音楽の交流”を象徴するシーンとなった。

その魅力に少しも目が離せない、THE ORAL CIGARETTES

今回のライブの重要なトリを飾ったのはTHE ORAL CIGARETTES。ボーカル山中拓也の圧倒的なカリスマ性と存在感を見せつけた。ライブ中の『かかってこい!』の叫びに、観客は何度も大きな声援をあげ、会場は一体となった。一曲目の「狂乱 Hey Kids」では、ギターの鈴木とベースのあきらによるクレイジーなまでの演奏スタイルで観客を煽り、初曲から盛り上がりは最高潮に到達。会場は熱気を帯び、続けて演奏される代表曲の数々に観客の大合唱が鳴り止むことがなかった。また、山中が大きなカンペを見ながらファンと北京語で会話する一面もあり、ファンの応援に応えた。最後はバラード曲の「エイミー」をサプライズ演奏し、感極まった山中の感動的な涙とともにアンコール曲を迎えた。

言語の壁を越えた感動な一夜

最後は参加バンドがステージ上に立ち、全員でTHE BLUE HEARTSの名曲「終わらない歌」を大合唱した。“終わらない歌を歌おう 明日には笑えるように”、この夜、「スペースシャワー列伝ASIA TOUR」は言語の壁を越え、音楽で台湾と日本の心を繋いだ。足を運んだファンにとって、最高に幸せな一夜となった。

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