矢沢永吉さんの名言について考える

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佐藤隆輔

矢沢永吉さんといえば、多くの名言を残していることでも知られています。 矢沢さんの凡人離れした名言の数々は、僕達の一般人のちっぽけな悩みなんて吹き飛ばしてくれるような力強さがあります。ここでいくつかご紹介してみましょう。 「一回目、散々な目に遭う。二回目、落としまえをつける。三回目、余裕。」 一度、近しいスタッフに裏切られ、35億円の借金を背負うという窮地に追い込まれるも、その屈辱をバネに、わずか6年で完済してみせた伝説を持つ矢沢さんならではの、説得力のある言葉です。 「望むと望まないにかかわらず、なんだか生き方がドラマチックな方に行っちゃうんだよね。」 これはまさにスターならではの宿命ですね。転校初日の朝に女の子とぶつかる。図書館で本を借りようとすれば、誰かと手が重なる。坂道の上から女性が落としたオレンジが転がってきてしまう。矢沢さんの人生はこういったことの連続だったのでしょう。 「俺はいいけどYAZAWAが何て言うかな?」 これは、地方でのコンサートで、スタッフの手違いによりスウィートルームではなく、ツインルームが用意されてしまったときに飛び出した名言で、これを聞いたスタッフは、すぐに他のホテルのスウィートルームを手配したそうです。矢沢の本体はYAZAWAのようです。矢沢とYAZAWAは、ダイの大冒険でいうところのキルバーンとミストバーンのような関係ということでしょうか。 そして、僕が一番衝撃を受けた名言が、 「お前がどんだけ良い大学入って、どんだけ良い会社に就職しても、お前が、一生かかって稼ぐ額は 矢沢の2秒」 高校卒業してすぐに、トランクとギターと5万円だけを握りしめて上京。その後スター街道を驀進した矢沢さん。学歴なんて知ったことかという思いが伝わってきます。それにしても、この「矢沢の2秒」はどれくらいの価値があるのか、ちょっと気になったので計算をしてみました。「どんだけ良い大学入って、どんだけ良い会社に就職しても」とあるので、大手企業の平均年収を調べてみたところ、2012年のトップは三菱商事で、その額は1413万円でした。おおまかな計算ではありますが、「矢沢の2秒」には1413万円以上になるので、矢沢さんは1秒につき、700万円以上稼いでいることになります。時給に換算すると、252億円にもなりました。驚きの額です。生涯年収はもはや天文学的な数字になってしまうでしょう。   そんな矢沢さんのスケールの大きさに触れたい人には、中期の名曲が詰まったアルバム「The Original」をオススメします。

佐藤隆輔

1985年新潟生まれ。東京在住。 株式会社スラッシュパイル/男の墓場プロダクション 構成作家/ライター

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