俺たちの永遠のフォークソング

俺たちの永遠のフォークソング
KKBOX編集室
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今年メンバー全員が70歳を迎えるアリスが6年振りに再結成し、現在全国ツアーを敢行。「自分はもう若くないからなー」と思っているR50-60世代の人を元気づけてくれています。そうです。あの頃よく聴いたフォークソングはいまなお輝きを失っていません。今回は「俺たちの永遠のフォークソング」と題して、青春時代に聴いた名曲の数々をご紹介します。どの曲も自然に口ずさめるかもしれません。


俺たちの旅 / 中村雅俊(1975年)

1970年代の吉祥寺を舞台に、社会の中でもがき苦しみながらも成長していく若者たちを描いた青春ドラマの金字塔が「俺たちの旅」。毎週日曜日の夜8時になるとテレビから流れてくる中村雅俊が歌うテーマ曲「俺たちの旅」にわくわくしてました。歌詞の中に出てくる「ウォーターメロン」という言葉が新鮮で、大人の世界を想像させてくれた記憶があります。中村雅俊が演じるカースケのファッションは、ギターを抱えてラッパスタイルのジーンズに下駄履きというスタイル。この姿に憧れて真似をした人も多かったのではないでしょうか。


初恋 / 村下孝蔵(1983年)

R50-60世代に欠かせない甘酸っぱい初恋ソングのナンバーワンソングは村下孝蔵の「初恋」ではないでしょうか。携帯電話もメールもLINEもなかった時代の恋心ってこんな感じだったんです。村下孝蔵のレコードジャケットの多くは切り絵作家の村上保によるもので、これもまた青春フォーク感満載でした。「初恋」は、いきものがかりの吉岡聖恵や、ももいろクローバーZの百田夏菜子、May J.、つるの剛士など数多くのアーティストたちがカバーし歌い継がれています。みなさんはこの曲を聴いて、誰の顔を思い出しますか?


結婚しようよ / 吉田拓郎(1972年)

1972年に発表された「結婚しようよ」は、オリコンチャート3位、40万枚以上のヒットとなり、それまで長髪の若者たちの反体制的な音楽としてしか見られていなかったフォークがメインカルチャーへ浮上する分岐点になった作品です。“僕の髪が肩までのびたら結婚しよう”というプロポーズの描き方など、それまでになかった男性の想いが表現されています。そしてギターを買ったら、まずは「結婚しようよ」を弾いた人も多いのではないでしょうか。


遠くで汽笛を聞きながら / アリス(1976年)

1972年、谷村新司、矢沢透、堀内孝雄の3人で結成したアリス。
メンバー全員が70歳を迎える今年、アリスは6年ぶりに活動を再開させ、精力的に全国ツアーを行っています。数多くヒット作品があり、それぞれの時代の記憶によってベストソングが違うのだと思います。フォークソングがニューミュージックに変化していったのも、アリスの存在が大きかったのだと思います。


22歳の別れ / 風(1975年)

このマイナーコードの曲も、一度はギターで弾き語ったという人も多いのではないでしょうか。これぞ昭和のフォークという名曲です。40年以上前の22歳ってめちゃくちゃ大人であり、人生を達観していたんですね。伊勢正三はフォークソング史上欠かすことのできないグループ「かぐや姫」の目メンバーであり、その後、元「猫」のメンバーである大久保一久と「風」を結成します。また様々なアーティストに作品提供をし、イルカの「なごり雪」や、太田裕美がカバーした「君と歩いた青春」など多くの名曲を残しています。2019年2月にはニューアルバム『Re-Born』を発表、現在全国ツアーを敢行中です。


ぼくの好きな先生 / RCサクセション(1972年)

「ぼくの好きな先生」は、RCサクセションがまだフォークソングを主体として活動していた1972年に発表された、記念すべきファーストアルバム『初期のRCサクセション』の収録曲です。「僕の好きな先生」は、高校時代に忌野清志郎が所属していた美術部の小林先生がモデルとなった曲です。当時プロのギタリストを目指していた清志郎に母親が大反対。これを説得してくれたのが小林先生でした。小林先生がいなければ、RCサクセションは生まれていなかったかもしれないですね。


KKBOXではそのほかに1970年〜1980年代のフォークソングの名曲プレイリストを公開中です。みなさんが青春時代を過ごしていたあの時代に、たまにはタイムトリップしてみませんか。

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