愛の祭典・バレンタインにふさわしい邦楽ラブソング集

愛の祭典・バレンタインにふさわしい邦楽ラブソング集
現代の日本で恋する人たちの冬の二大行事といえばクリスマスとバレンタインデー。クリスマスがイエスキリストの生誕を祝う日で西洋では家族と過ごすというのは日本でも知れ渡っていますが、ではバレンタインデーは? バレンタインデーの起源は、ローマ兵士の結婚を支援したキリスト教司祭ウァレンティヌスの殉教にちなんで、2月14日が恋人の日となった……というのが定説。日本では、戦後、製菓会社の販売促進目的で始まった「好きな人にチョコレートをプレゼント」という独自の習慣が普及して今に至ります。……というわけで今回はゲレンデもチョコも溶けるような邦楽バレンタイン・ラブソング特集をお届けします!!
新旧バレンタイン・キッス対決!
「バレンタイン・キッス」はおニャン子クラブの国生さゆりのソロデビュー曲ですが、AKB48派生ユニット・渡り廊下走り隊7によるカバー版も発売されています。渡り廊下走り隊7バージョンは渡辺麻友をはじめ妹系のメンバーを集めており、かわいらしい声の元気なコーラスが印象的なのに対して、国生によるセルフカバー「バレンタイン・キッス2008」は大人の魅力ともいうべき落ち着いた歌いぶりにドキドキさせられるナンバー。「バレンタインデー・キッス」「素敵にキッス」「素直にキッス」なんてフレーズをこんなにも繰り返されたら何の予定もなくてもついついその気になってしまいます!!
(YouTube: WarotaOfficial)
男女双方のせつない思いを伝えるデュエットソング
バレンタインといえば日本では女子主体のイベントという印象がありますが、せつない気持ちは、好きなあの子にチョコをもらいたい男子も同じ!! HALCALIの「ギリチョコ」はチョコをあげたい女子とチョコをもらいたい男子双方の気持ちを交互に描いたデュエットソング!! 男女混合のカラオケでみんなで歌ったら盛り上がるかも…!? いや、みんな自分の意中の人を意識しちゃってギクシャクするかも…!!
(YouTube: OFFICIAL HALCALI)
「男ではなくて大人の返事する君にチョコレート革命起こす」
見出しの短歌を詠んだのは俵万智。同作品を収録した「チョコレート革命」という歌集は発売当時各方面から絶賛されました。9nineのファーストアルバム『first 9』に収録されたバレンタインソング「チョコレート革命」のタイトルもこの短歌にちなんだものでしょう。俵万智の「チョコレート革命」も婚外恋愛をうかがわせる短歌が多く話題になりましたが、9nineの「チョコレート革命」にも「あなた好みのいい女になれた? 」「おくちでとろけるチョコと私を召し上がれ」等々、ちょっと大人なフレーズが登場します!
バレンタインの押せ押せムードが苦手な人に…
バレンタインシーズンは街もどこか浮足立っているし、よく流れてくるバレンタインソングにも「私の愛をあげる!! 」「大好き!!! 」みたいなノリのポップな曲が多くてちょっと疲れてしまう……。そんな人にぜひ聴いてみてほしいのが、つじあやのの「チョコレート」。「愛を打ちあけられたら 君が笑ってくれたら」という歌詞からわかるように、王道ラブソングではあるものの、あの優しい歌声でゆったりと歌い上げられるバラードはまったく押しつけがましくなく、心にじんわりと染み渡ります。
  バレンタインデーに本命の人に愛を告白するというイベントは、最近ではベタ過ぎてかえって敬遠されている気がしますが、バレンタインの起源を考えればこじつけや一過性の流行ではなくちゃんと意味ある風習だと言えます! 同性同士でチョコを贈り合ったり普段は買えない高級チョコを自分へのご褒美に買ったりする楽しみ方が主流になりつつありますが、聖ウァレンティヌスにあやかってラブソングを聴き、恋愛スイッチをオンにしてみてはいかがでしょうか。
早乙女ぐりこ
早乙女ぐりこ

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