12歳でジャズに出会って、歌手を目指すようになったの。

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KKBOX編集室

2012年に発売され大ヒットを記録した八代亜紀のジャズ・アルバム『夜のアルバム』の続編となる『夜のつづき』が10月11日に発売されました。今回も前回に引き続き小西康陽(元ピチカート・ファイヴ)氏によるプロデュース。この発売のタイミングで9月29日、東京・日本橋の三越劇場でジャズ100周年記念イベント「ジャズ・アット・ザ・フィルハーモニック」が開催され、ライブを観たのち幸運にもステージ2階席でJD SakiちゃんとKKBOX編集室は八代亜紀さんにインタビューをしてしまいました!


9月29日「ジャズ・アット・ザ・フィルハーモニック」


日本橋三越本店にある三越劇場は歴史を感じさせるクラシックなデザイン。これから3人の女性によるライブが始まります。

トップバッターはピアニスト、桑原あいのトリオ。今年2月にスティーヴ・ガッド(ドラムス)、ウィル・リー(ベース)とニューヨークで録音したアルバム『Somehow, Someday, Somewhere』がリリースされ、ブルーノート東京での公演も大絶賛されました。

2番目に登場したのは、ジャズ・ヴァイオリン奏者の寺井尚子。今年3月にリリースしたアストル・ピアソラ没後25周年のトリビュート盤『Piazzollamor』(ピアソラモール)から中心の選曲で、後半ではスタンダードも演奏、和やかな雰囲気で終了しました。

Photo by Ryota Mori
Photo by Ryota Mori


そして、休憩をはさんで八代亜紀のステージ。


ピアノ、ギター、ベース、ドラムスのトリオ編成のバンドのみで1曲目「モーニン」でスタート。ドレスを纏った八代亜紀が登場し「ジャニー・ギター」「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」「ワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョー」。

Photo by Ryota Mori


寺井尚子をゲストに迎えて「サマータイム」と第1弾アルバム『夜のアルバム』から選曲。MCがとてもチャーミングで楽しい。そして最新アルバムから「男と女のお話」を演奏後、ファンキーなアレンジで代表曲「舟唄」を披露。大喝采のアンコールでこの日出演の寺井尚子、桑原あいが参加して「帰ってくれたら嬉しいわ」で終わりを迎えました。

Photo by Ryota Mori

八代亜紀インタビュー

Photo by Masami Yamamoto

JD Sakiちゃんは、国民的大スターの八代さんを迎えちょっと緊張気味な中、インタビューはスタート。

Saki:初めはジャズから歌い始めたのですか?
八代:12歳でジャズに出会って、歌手を目指すようになったの。

Saki:八代さんが初めて聴いたシンガーはジュリー・ロンドンだったと読んだのですが。
八代:そう、ジュリー・ロンドンとヘレン・メリル。ヘレン・メリルさんはハスキーな歌声から「ニューヨークのためいき」と呼ばれていたの。ジュリー・ロンドンさんは女優でもあってね。ジャンルに関係なく自由に活動しているところにも凄く憧れました。絵もちょっと描いていたり。

Saki:その影響も受けて八代さんも絵を描かれたのですか?
八代:私の父も絵を描いていたの。だから父の影響で、もう2、3歳ぐらいから描いていました。

出典元:(YouTube:UNIVERSAL MUSIC JAPAN)

Saki:他にどんなシンガーから影響を受けましたか?
八代:小さい頃はジュリー・ロンドンとヘレン・メリル、そして美空ひばりさん。あと古賀メロディーって知ってる?知らないよね。ギターを弾く古賀政男さんという作曲家の大先生がいてね、その古賀先生の曲を、私たちの世代は小さい頃から聴いて育ってきてるし、当時の日本の歌手はみんな歌っていたのよ。あと向こう(海外)の影響がある音楽だと服部良一先生は凄くしゃれた感じで。「洋」は服部先生、「和」は古賀先生で二分化していたのが私たちの世代の音楽でした。

Saki:今、一番聴かれる音楽はどういうものですか?
八代:うーん、自分以外の曲を聴く時間がないの。コンサートを観に行く時間も。自分のコンサートを年間180ステージやっているからね。

Saki:え、そんなに!
八代:それ以外に絵も描いてるし。だから、時間が本当にないの。あとはね、今回この第2弾のこのアルバムが出るから、このための勉強をしています。

ここで今回一緒にライブを観て頂いた、吾妻光良&ザ・スウィンギングバッパーズのサックス奏者、渡辺康蔵さんからも質問。

渡辺:ホント素晴らしかったです!僕らやっぱり演歌歌手の八代さんを観て育って来たんですけれど、ジャズをやられると凄く「ジャズな人」なんだなって感じがするんですよ。
八代:一緒なんですよ、ジャズも演歌も。
渡辺:絵を描くじゃないですか。それもジャズだし、日本語で歌ってるのもジャズだし。今日は「舟唄」をヴァージョン変えてやってましたけど。以前、日野皓正さんとスイート・ベイジルでストレートに歌われてたのを聴いたことがあって、それもジャズだった。だからSakiちゃんも今日帰ったら「舟唄」を聴いてみると、そのスピリットを感じることが出来るんじゃないかな。
八代:そう感じてもらえると嬉しいですね。歌はぜんぶ一緒だから。


ライブ後の座談会


ジャズをあまりしらないSakiちゃん、ミュージシャンでジャズ・レーベルのディレクターでもある渡辺さん、そしてKKBOX編集室で場所を移して、感想を述べあう座談会を開催!

Photo by Masami Yamamoto


渡辺:どうでしたか、ライブの感想は?ジャズのライブは初めて?
Saki:初めてではないです。とても楽しかったです。

渡辺:楽しかったよね。結構、一般的なジャズのコンサートと同じスタイルのライブでした。途中、日本語で歌ってたけど、まったく違和感のないライブで全体的に楽しかった。
僕はね、凄く自由自在だと思ったの。英語から日本語にポンっといくじゃない。それが自然で。さっき八代さんも何か言ってた?
Saki:ジャンルとか何も関係ないって。

渡辺:「音楽は音楽だから」って言ってたね。ただ、僕も最後八代さんに聞いたとき、もっと演歌の人だと思ってたんだけど、どっちかというとホントに凄くジャズっぽいなと思った。生き方も喋りも全体的にね。
Saki:あんなライブは八代さんにしか出来ないなって思いました。八代さんだからこそ出来る感じというか。あんまりああいう音楽を聴いたことがなかったんですけど、全然違和感がなくて楽しかったぁ!

Photo by Masami Yamamoto


渡辺:今さぁ、八代さんはベテランだからこういうのも違和感はないけど、若い世代の人はロックでもジャズでも自由にジャンルのミックスが出来てるよね。
Saki:MCとかもめちゃくちゃ慣れてて。年間180ですしね。
渡辺:八代さんは今日観なければ、演歌の人がやるジャズ、というふうにずっと感じてたと思うんだけど、むしろ根っからのジャズの歌手で、それがベースになっているんだと感じたね。

こんな感じでその後も延々と座談会は続きました。初めてお会いした八代さんはとても可愛らしくてチャーミング、そして歌に関してはプロフェッショナル。
凄く幸せな気分を感じながら帰り道にはKKBOXで八代さんのアルバムを聴きながらライブを噛みしめた夜となりました。



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