台湾の朝ご飯を日本で体験。世界の朝食が味わえるカフェ「WORLD BREAKFAST ALLDAY」

  • アジア
  • 総合
  • 特集
濱安紹子
海外旅行先の路地で見つけたセンスの良い雑貨屋さんみたいな雰囲気、外苑前にあるカフェレストラン「WORLD BREAKFAST ALLDAY」の第一印象はそんな感じだった。 同カフェは、“朝ごはんを通して世界を知る”というコンセプトを掲げ、世界各地の朝食をメニューとして提供している珍しいお店。期間毎にフィーチャーする国が変わり、年間を通して様々な国の朝食を味わうことができるのだが、聞けば1・2月に展開されるのは「台湾の朝ごはん」なのだとか。何といってもKKBOXの本社は台湾にあるし、台北アリーナで毎年行われる「KKBOX Music Awards」にだって先日行ってきたばかり……、何だか心が惹かれてしまい早速訪れてみることにした。 中国と欧米の文化がミックスした独自のカラーを持つ国、台湾。豊かな食文化を持つこの国では朝昼晩とも外食するのが一般的で、特に朝食は外で済ませる派が多数なんだそう。さて、そんなグルメな現地の人たちは朝、一体どんなものを食しているのだろう……、期待に胸を躍らせながら店のドアを開けた。
店内に入ってまず目に付いたのは、壁や天井に装飾された小物の鮮やかな赤。そういえば台湾では2月初旬に旧正月を迎えたばかり、よく見ると「福」と書かれた縁起物のステッカーなどが張ってある。ちなみにこの日同行したKKBOXの台湾人スタッフHさんの解説によると、台湾ではステッカーやお守りを逆さに張ることによって「福がやってくる」と言われているので、この時期は逆さステッカーが街のあちこちに張ってあるのだそう。白を基調とした欧米風の造りの店内とアジアンな赤が醸し出すコスモポリタンな雰囲気がなんだか味わい深い。
オーダーした「台湾の朝ごはん」プレート(1,500円)には、台湾の朝食で人気の3品が登場。豆乳とお酢、台湾の揚げパン・油条(ユウティアオ)やザーサイ、干しえびが入ったスープ「鹹豆漿(シェンドウジャン)」は、思ったより癖がなくてすごくマイルドな味。ゆるめの豆腐状に固まったスープのとろっとした喉越しと、揚げパンのさくっとした歯ごたえが絶妙にマッチしていて後を引く。ネギが入ったクレープ状の生地にチーズやハムを包んだ台湾版の玉子焼き「蛋餅(ダンピン)」は、まさに日本人好みの懐かしい味! 昔屋台で食べた薄いねぎ焼きや「はしまき(中国九州地方にしかないらしい)」の味を思い出した。 上にかかっているのがお好み焼きソースではなく、とろっとして甘じょっぱい台湾醤油のペーストだったのがより好みだった。そして、ラップに包まれた餅米のおにぎり「飯団(ファントワン)」は、食べ応え十分の最強主食!なにしろ、 ただでさえお腹に溜まる餅米にでんぶや油条ががっつりと入っているんだから……。甘めのちまきご飯みたいな感じで美味しく頂けたが、結構な腹持ち感である。カフェ飯=ちょっと量少なめ、という勝手な先入観はここで覆された。しかし我々は大根餅を追加オーダーしたことを若干後悔しながらも、なんだかんだでぺろりと完食! どれも予想以上に美味しくて大満足だった。
ちなみにドリンク類も充実していて、台湾の定番的アイテムがズラリと揃っている。米とピーナツで作った国民的人気ドリンク「米漿(ミチャン)」(写真上:個人的にはこれがお気に入り。横に添えてあるのは竜眼のドライフルーツ)、さらっとした甘めの豆乳「豆漿(トウチャン)」、日本でも定番のタピオカミルクティーの他、台湾コーラや台湾マンゴービール、パイナップルビール、など試してみたくなるアイテムがいっぱいだ。ちなみにHさんいわく、夏バテの時には台湾コーラ「黒松沙士」(写真下)に塩を入れて飲むのが、台湾人の定番なんだそう。同行した他のスタッフは早速試してみて「レッド◯ルみたい」とコメントしながら積極的に飲んでいたけど、ハーブ入りなので苦好き嫌いは分かれるかも(私は……ごめんなさい)。
食事だけでちょっとした旅行気分を味わえるなんてなんだか得した気分だ。次に行く旅行先の参考になるかもしれないし、興味を持った国についてもっと知りたくなるかもしれない。いずれにしても海外の文化に触れる絶好のきっかけとなるはずである。 なお、台湾の朝ごはんが食べられるのは2月28日(日)まで。台湾に訪れたことのある人もない人も、是非機会があれば立ち寄ってみてほしい。今回の台湾を含め、これまでに17カ国の朝食を展開している「WORLD BREAKFAST ALLDAY」。次回はトルコの朝食を展開するそうなので、そちらも楽しみだ。 プレイリストには朝食タイムに合いそうな台湾のポップミュージックをセレクト! 「WORLD BREAKFAST ALLDAY」 ・住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-1-23-1F  [ 3-1-23-1F Jingumae Shibuya-ku Tokyo ] ・TEL:03-3401-0815 ・営業時間:7:30 am - 20:00 pm (ラストオーダー19:30 pm) ・HP:http://www.world-breakfast-allday.com
濱安紹子

音楽系メディア、WEB系広告代理店での勤務を経てカナダ・トロントへ。 現地の日系出版社にてライター業に携わった末、 帰国後よりフリーランスライターとしてのキャリアをスタート。 その傍らで自身の音楽活動も行っている。 猫と布団が大好き。

関連アルバム