歌曲

散るカラスと静謐な白巨塔の崩落

試聽 收聽全首

作詞:こんにちは谷田さん     作曲:こんにちは谷田さん



宵を気取る学生街の着飾った男女の葬列は、
底に滴った不安で少しずつ腐っていった
路地裏、クレーエの亡霊はくぐもった声で呟いた
蒸散していく倫理、記号化した思慮深さを

昨日棄てた快楽はすっかり消えたのに、
昨日残した痛みはずっと僕の中で熱を帯びている。

「崩落に傾いていって 狂ったように笑った僕は
昨日に積もっていった違和感に 耐えきれずに散ってしまう」
「きっと僕に救いは無いよ 翼は折れてしまって
もう二度と戻れはしないのさ!」

夜に浸る歓楽街を見下ろして今日も唾を吐いた
風化していった、僕の内側の脆弱さから
路地裏、逃避の後悔が焼き付いてしまった網膜を、
切り取るなんて考(こう)も冷めきって砕けていた

昨日望んだ明日はもうすぐ終わるのに、
昨日抱えていたのは、羊水に溺れていた違和感で。

「崩落に傾いていって 狂ったように泣いた僕は
崩れ去った塔のように、瞬く間に散ってしまう」
「きっと僕に救いはないの? 手足は腐ってしまってもう、
僕は、歩けもしないのさ!」

「崩落に傾いていって 狂ったように笑った僕は
昨日に積もっていった違和感に 耐えきれずに散ってしまう」
「きっと僕に救いは無いよ 翼は折れてしまって
もう二度と戻れはしないの?」

「崩落に傾いていって 狂ったように泣いた僕は
崩れ去った塔のように、瞬く間に散ってしまう」
「きっと僕に救いはないの? 手足は腐ってしまってもう、
僕は、歩けもしないのさ!」