ワンオク「6年越しの代表曲」が1位に!KKBOX2016年上半期チャート発表

ワンオク「6年越しの代表曲」が1位に!KKBOX2016年上半期チャート発表
柴那典
柴那典
2016年上半期、最も愛されたアーティストは果たして誰だった?最も聴かれた曲は?7月29日、KKBOXが独自チャート「2016年上半期ランキング」を発表した。今回の記事では、2016年の1月1日から6月30日までのサービス内での再生回数を集計した結果に基づくこのチャート結果を分析したい。 まず楽曲部門は、1位がONE OK ROCK「Wherever you are」、2位がBIGBANG「BANG BANG BANG」、3位が西野カナ「トリセツ」、4位がJustin Bieber「What Do You Mean?」、5位がAAA「恋音と雨空」という並びとなった。
特筆すべきは1位のONE OK ROCK「Wherever you are」だろう。この曲が発表されたのは6年前のこと。2010年にリリースされたアルバム『Nicheシンドローム』に収録されたバラード曲だ。当時からファンの間では愛されていた曲だが、広く注目を集めたきっかけは、昨年12月にNTTドコモのiPhone CMソングに起用されたこと。久保田紗友と村上虹郎が出演し大きな話題を呼んだCMに「Cry out」と「Whenever you are」が使われ、特に「Wherever you are」の感動的なメロディーと歌詞が大きな共感を集めた。 また、永遠の愛を誓うこの曲の歌詞の内容が結婚式にぴったりという評判も巻き起こり、BGMに使われることも多くなってきている。こうして、バンドの「6年越しの代表曲」がチャート1位を獲得し、この曲が収録された『Nicheシンドローム』も邦楽アルバムチャート、総合アルバムチャートで共に1位に。ONE OK ROCKが三冠を達成する結果となった。 昨年に引き続き「Summer Madness feat. Afrojack」や「Share The Love」などがロングヒットしている三代目JSB、さらに「恋音と雨空」や「愛してるのに、愛せない」などが楽曲チャートでも上位に食い込んだAAAが健闘している。
洋楽アルバムチャートではJustin Bieberの『Purpose』が1位となり、以下Ariana Grande『My Everything』、Taylor Swift『RED(Deluxe Edition)』と続く結果となった。 ジャスティン・ビーバーは昨年11月にアルバム『Purpose』をリリースし、12月にはテレビ朝日系『ミュージックステーション』への初出演も実現。ポップアイコンとしてはすでに世界中で大きな人気を獲得した彼だが、ディプロやスクリレックスなど大物プロデューサーが手掛けた最新作のロングヒットで、その音楽的な評価を大きく高めた形となった。
7月22日には、そのディプロ率いるMajor Razorにジャスティン・ビーバーがフィーチャリング参加した「Cold Water (feat. Justin Bieber & MØ)」の配信もスタート。8月13日、14日にはチケットが数秒で完売したという3年ぶりの来日公演も行われる。ジャスティン・ビーバーのフィーバーはまだまだ続きそうだ。 また、他のチャートと比較すると、CDセールスでは上位を占めるAKB48グループ関連の楽曲はKKBOXのランキングには登場せず、最も高いランクとなったのが欅坂46「サイレントマジョリティー」(33位)となっている。これは今の時代の音楽の聴かれ方を象徴している結果だと言えるだろう。一方、auのCMソングとして大きな話題を呼び、カラオケランキングや各種配信ランキングでも2016年上半期1位となった浦島太郎(演:桐谷健太)「海の声」が20位という結果になっているのも興味深い結果だ。 こんな風に、KKBOXのランキングからは、2016年の音楽シーンの趨勢をさまざまな角度から読み取ることができる。
柴那典
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