ニューアルバム「STRAY SHEEP」が驚異的なヒットを記録し、いまや国民的なアーティストとなった米津玄師。MVの再生回数が6億を超えた大ヒット曲「Lemon」、ドラマ「MIU404」の主題歌「感電」をはじめ、米津のキャリアを彩る人気曲、隠れた名曲を紹介します。
「ゴーゴー幽霊船」(アルバム「diorama」収録)
出典元:YouTube(米津玄師)
インディーズ時代のアルバム「diorama」(2012年)に収録された「ゴーゴ—幽霊船」はライブの定番曲として知られ、ファンの間でも根強い人気を得ている。キャッチーなギターリフ、遊び心に溢れたサウンドメイク、起伏の激しいメロディなど、初期の米津玄師の特徴がバランスよく込められている。セブンティーンという名の少女とアンドロイドの関係を軸にした、謎に満ちた歌詞も魅力的。
「ドーナツホール」(アルバム「YANKEE」収録)
出典元:YouTube(米津玄師)
メジャー第1弾アルバム「YANKEE」に収録されたこの曲は、米津がボカロP・ハチとして活動していた時期に ハチ feat.GUMI名義で発表した楽曲のセルフカバー。高速のBPM、スリリングに展開する旋律、緻密に構築されたアレンジがせめぎ合うアッパーチューンを米津は、抜群のボーカルセンスで見事に歌いこなしている。ボカロP、歌い手としての才能を実感できる1曲だ。
「アイネクライネ」(アルバム「YANKEE」収録)
出典元:YouTube(米津玄師)
米津玄師の名前を世に知らしめたミディアムチューン。アコギと歌を中心にしたサウンドとともに奏でられるのは、大切な人と出会えたことの喜び、そして、いつか必ず訪れる離別の悲しみ。叙情性に溢れたメロディライン、優しく語りかけるようなボーカルを含め、まさに普遍的なパワーを持った楽曲と言えるだろう。米津自身がイラストを手がけたMVの再生回数は2億6400万回を超えている。
「amen」(シングル「LOSER/ナンバーナイン」収録)
出典元:YouTube(米津玄師)
荘厳な鐘の音、重層的なシンセを軸にしたアレンジ、祈りにも似た美しい旋律。シングル「LOSER/ナンバーナイン」(2016年)に収録された「amen」は、深遠な魅力を備えた楽曲だ。<馬が走る 黒いアスファルトの上>から始まる歌詞は、神話のようなムードと生きる意味を求める真摯な願いが絡み合い、リスナーの想像力を刺激し続けている。楽曲の世界観を際立たせるボーカル表現も素晴らしい。
「メトロノーム」(アルバム「Bremen」収録)
出典元:YouTube(米津玄師)
シングル「アンビリーバーズ」「Flowerwall」を含む3rdアルバム「Bremen」に収録された「メトローム」は、“どんなに相性が合う人同士であっても、どこかでズレが生じるときがくる”というシチュエーションを映し出した、切なくも愛らしいラブソング。多くの人が経験している出来事を普遍的なポップスに結びつけるセンスに注目してほしい。歌を際立たせるシンプルなアレンジも絶品。
「砂の惑星(+初音ミク)」(アルバム「BOOTLEG」収録)
出典元:YouTube(米津玄師)
初音ミク10周年のタイミングで発表された、約4年ぶりの“ハチ”名義の楽曲のセルフカバー。トラップ以降の流れを感じさせるトラックメイク、ラップ的な要素を取り入れたボーカルを軸にした曲調は、ボカロP時代の楽曲と一線を画してる。10年代後半のボカロ・シーンを“砂の惑星”に例え、次世代のクリエイターへの期待を滲ませる歌詞は、発表当時、大きな話題となった。
「Lemon」(アルバム「STRAY SHEEP」収録)
出典元:YouTube(米津玄師)
ドラマ「アンナチュラル」の主題歌として書き下ろされ、2018年から2019年にかけて驚異的なロングセールスを記録。米津玄師を国民的アーティストへと押し上げた大ヒット曲だ。90年代J-POPを想起させるコード進行とノスタルジックなメロディ、そして、大切な人との別れ、悲しさと後悔、僅かな光を感じさせる歌詞は、流行や時代を超える圧倒的な力を放っている。エモーショナルな歌声も最高だ。
「感電」(アルバム「STRAY SHEEP」収録)
出典元:YouTube(米津玄師)
綾野剛、星野源の主演ドラマ「MIU404」の主題歌としても話題の「感電」は、ヒップホップ、ジャズ、ファンクのエッセンスを感じさせる楽曲。日本のジャズシーンを牽引する石若駿(Dr)をはじめとする凄腕ミュージシャンの演奏、ホーンセクションの響きも印象的だ。犬や猫の鳴き声を入れたサウンド、言葉遊びを取り入れたリリックなど、ユーモアを感じさせる構成もこの曲の魅力。すべての中心にあるのはもちろん、日本語を気持ちよくグルーヴさせる米津のボーカルだ。
