日本&台湾の女性シンガーがコラボレシーションで注目!〜マキーナ & ファン・ジェーン〜

日本&台湾の女性シンガーがコラボレシーションで注目!〜マキーナ & ファン・ジェーン〜
KKBOX編集室
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韓国出身で東京を拠点に活動するトラックメーカーMACHINA(マキーナ)。多彩なメロディとリズムを駆使したトラックに、日本語と韓国語、英語の歌詞をオーバーラップさせた独特の作品が多くのクリエーターから注目を集めています。そして新作「君と僕の世界」では、台湾の人気女性シンガーであるファン・ジェーン(黄美珍)のヒットバラード曲「原來我也可以幸福」のカバーに挑戦、ポストジャズプロジェクトのSchroeder-Headをフューチャリングに迎え、新たなMACHINAの魅力を感じることのできるものになっています。またファン・ジェーンもMACHINAとアンジェラ・アキとの共作曲「Waltz-steps」を中国語バージョンでカバーするなど日台のコラボレーションが実現。東京、韓国、そして台湾とアジアグローバルな目線で音楽アクセスを試みるMACHINAとは。そして来日直前のファン・ジェーンにもメールインタビューさせて頂きました!

ノーボーダーなMACHINAの魅力

・MACINAさんの作品は、これからのデスクトップミュージックの可能性を大いに感じました。トラックメイキングの独自性はもちろんなのですが、作品全体がノーボーダー的であり、アート的だったり、様々な音像感をもたらせてくれます。いつ頃からいまの音楽スタイルになったのでしょうか。 曲作りはずっとしていたんですが、パソコンを使ってのスタイルは3、4年前からです。まだまだ勉強中ですね(笑)。小さい頃からいろんな音楽を聴いて育ったので、いろんな要素がベースになっているのかもしれないです。それに誰からも教えてもらわずにすべて独学で作っているので、他にはないオリジナルなものとして聴いてもらえたら嬉しいです。 ・日本語、韓国語、そして英語が織りなす作品には、スケールの大きい情緒性を感じます。 デモを作っている時にこのまま韓国にいるのか、日本に行きたいのか、それとももっと違う場所なのか?そんな想いがありました。その時に私自身の感情が作品となっているので、そう感じてもらえるのかもしれませんね。 ・日本を活動の場に選んだのはなぜですか。 少し前まで韓国ではオルタナティブな音楽のシーンに元気がなかったんです。私がやろうとしている音楽もちゃんと見てくれないというか。でも日本はそういった音楽に対して評価しくれる姿勢があるし、オリジナル性やユニーク性など、音楽の幅の広さも素晴らしいと思いました。 ・これまでに、特に影響を受けた音楽体験を教えてください。 高校の頃にジャズに惹かれ、ちゃんと勉強してみたいと思い大学ではジャズを勉強しました。私の作るメロディや歌に一番影響を与えてくれていると思います。多彩なジャンルやジャズそのものの歴史も魅力ですが、〈瞬間、瞬間の音楽〉というインプロピレーション性が好きです。特にエラ・フィッツジェラルドのスキャットの使い方や即興性が好きでしたね。

新作「君と僕の世界」とアジア、ヨーロッパ

・「君と僕の世界」は、ポストジャズプロジェクトのSchroeder-Headzとのコラボレーション作品です。基本はピアノをベースにMACHINAさんの歌が際立つ作品となっています。 今回はファン・ジェーンさんの曲をカバーしたもので、詞はコピーライターの梅田さんが書いてくれました。私が書いたものではありませんが、だからこそ言葉のひとつひとつをちゃんと歌にして伝えていていきたいと思っていました。私の中にあったもうひとつのMACHINA、ボーカリストとしての私の姿も思い出すことができました。

出典元:(YouTube:Machina / Yeo Hee) ・ファン・ジェーンさんには会われたのですか。 まだです。7月末の台湾フェスティバルのステージでご一緒するので、「ちゃんと表現できたのかな?」と聞いてみたいですね。 ・ファン・ジェーンさんはMACHINAさんの「Waltz-steps」を中国語でカバーされました。聴いてみてどんな感想をお持ちですか。 オリジナルと違ってロック調になっているのでびっくりしました(笑)。ロックな曲って、私には作れないのでとても新鮮でおもしろいと思いました。 ・「君と僕の世界」は、これまでの作品と音楽性は違いますが、MACHINAさんのアジアグローバルでの可能性を感じます。 ホントですか!そんな聴き方をしてくれる人は少ないので嬉しいです(笑)。私自身、ベルリンのサウンドデザインやカルチャーや文化も興味があるので、アジアだけでなく、いつかはヨーロッパで自分の音楽を表現したいと思います。 ・なるほど。ヨーロッパはMACHINAさんの音楽にぴったりかもですね。その前にぜひ中国語なども取り入れた作品も聴いてみたいです(笑)。

ファン・ジェーンが語るMACHINAと日本

・新作「Monologue From Carousel (旋轉木馬的獨白) - Feat. Peace Punk」では、MACHINAさんの曲をカバーされています。最初に「Waltz-steps」を聴いた時の印象を教えてください。 とても不思議な感覚でした。何か幻惑の中にいるような感じで、すごい特別だと思いました。 ・大胆なロック調にアレンジされてます。これにはどのような意図があったのでしょうか? ファン・ジェーンさんのこれまでの曲の中でも珍しいと思うのですが。 元々、原曲とは大きな違いを出そうと考えていました。私は、本来ロックはかなり好きですよ。 ・MACHINAさんがカバーした「君と僕の世界」を聴かれた感想を教えてください 大好きです。ピアノを使用したのは大正解で、とても合っていると感じました。 ・7月末には台湾フェスタで来日されます。これまで日本でのパフォーマンスはされたことがあるのでしょうか? 無いです。ただ以前に星光大道(歌唱選手権)という番組で日本を訪れたことがあります。 そのときは星光大道の審査員としてでした。 ・日本の印象を聞かせてください。また今回のステージはどんな部分を見てもらいたいですか? 街がきれいで、人が多いですねー。初めて日本でパフォーマンスすることになって、とても緊張しています。中国語の歌を歌うことになりますけど、音楽に言語の壁は存在しないと思っています。私の歌声でみなさんと素敵な時間をシェア出来たらいいなと思います。 台湾フェスタ〜NEXT TAIWAN〜 日時:2017年7月29(土)&30日(土) 会場:代々木公園広場 出演時間:マキーナ 7月29日(土)15:00〜 / ファン・ジェーン 7月29日(土)15時45分〜 昨年は2日間で10万人以上の来場者を迎えた日本と台湾の交流イベント「台湾フェスタ」。台湾の食や文化、そして音楽を2日間まるごと楽しめるイベントに、みなさんも是非足を運んでみてはいかがですか。マキーナとファン・ジェーンのLIVEステージも是非チェックしてみてください! テキスト/KKBOX Japan 山本雅美

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