山中さわお(the pillows)選曲した100年後に残したい音楽〜897Selectors#106〜

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アーティストたちが影響を受けてきた音楽や、100年後も誰かの心に残っていて欲しい曲をテーマにしたFMプログラム「KKBOX presents 897 selectors」(隔週木曜日20時からInter FMでOA中/DJ:野村雅夫)。今回のセレクターはthe pillowsの山中さわおさん。来年9月16日の結成30周年に向けて、アニヴァーサリーイヤーに突入!この1年間とそれにまつわるリリースやライブを「Thank you, my highlight」と名付け、その第一弾となる22枚目のアルバム「REBROADCAST」をリリースしたthe pillowsのフロントマン・山中さわおさんを迎え、音楽のルーツから、影響を受けた楽曲、そして100年後も誰かの心に残って欲しい曲などを伺っていきます。

音楽の原点となった音楽

The 59th Street Bridge Song (Feelin’Groovy) / Simon & Garfunkel

おばあちゃんの家に叔父が置いていったサイモン&ガーファンクルのレコードがあったんですね。まだ小学生だったので、アメリカ人が歌う英語の音楽を聴くのって格好いいって感じでした。本当に大好きになったのが二十歳の頃です。全曲入ったBOXセットを聴いたら、それまでのヒット曲ではなくアルバムに入っていた曲の方が好きだ!というのに気づいて。より歌詞の世界とか、名脇役的な曲の魅力がわかりました。それからずっと聴き続けています。

十代、二十代で節目になった曲

Michael Schenker Group / Are You Ready To Rock

それまではフォークばかり聴いていたのに、中学生の頃になるとロックが格好いいみたいな単純な理由でよく聴きました。その頃、小樽に住んでいたんですが、自分の住む街でラジオからこの曲が流れてくると、オルタナティブなものを感じたというか。僕がエレキギターで最初にコピーしたのがこの曲なんです。

Only You Can Rock Me / UFO

当時のギターは早弾きが主流だったんですけど、この曲は早いパートが短いんですね。これぐらいだったら弾けるんじゃないかって、何度も何度も練習しました。ギターソロを最初から最後まで弾けるようになったのは、この曲が初めてですね。同級生に「山中、すげーな」って一目置かれるようになりました(笑)。

Sugartime / 佐野元春

中学3年生の頃に出会った曲です。その頃、RCサクセションとかシーナ&ザ・ロケッツを聴く時期があったんですが、早弾きでもなく音が歪んでいるわけでもないのにいかがわしい不良感があって。ロックンロールってこういうものなんだって新たに気づかされました。そこから日本の音楽を聴いてみようってなりました。そこで出会ったのが佐野元春さんです。すごく都会的でポップなのに、歌謡曲とは違っていて。間違いなくロックを感じるものだったんです。別に革ジャン着てなくてもいいんだというか(笑)。本当に色んな音楽の扉を開いていった頃に影響を受けた曲です。

音楽を始めてから影響を受けた音楽

Bye Bye Bad Man / The Stone Roses

いいですねー、やっぱり!初期のpillowsはもろに影響を受けましたね。珍しくメンバー全員が共通して好きなバンドでした。自分の中ではフォーキーな血が流れていると思っていて、それをどうやってロックと融合させていくのかわからなかったんですね。そういった頃に聴いたストーンローゼズが、その答えだったんだと。当時は衝撃的でしたね。

No Aloha / he Breeders

キム・ディールという人は、ナチュラル・ボーン・オルタナティブというか。なんて言うんだろ、オルタナティブ・ミュージックをやろうとか本人は全然思ってなくて、普通に面白い曲を作った作品をみんながオルタナティブって呼んでいるんじゃないかって僕は思っています。3コードのロックンロールをやっているだけなのに、キム・ディールはオルタナティブが滲み出てくるんです(笑)。間違いなく世界で一番好きな人です。pillowsの「カーニバル」という曲は、「No Aloha」に影響を受けてできた曲ですし、他にも影響を受けています。

100年後も 誰かの心に残っていて欲しい曲

Electric The Sun / Noodles

20年前に出会ったバンドで長い付き合いですが、アメリカツアーはNoodlesの方が先輩です(笑)。いい曲をいい声で歌うという基本的なこのふたつが大好きですね。

Skip / TOMOVSKY

この曲は本当に堪らない曲です。10回聴いたら絶対10回とも泣いちゃうぐらい好きです。好きと言うかハマるんです。「順応ってなんだ?それ本当に必要なのか?」というキラーフレーズが最高すぎて自分にフィットしたんです。ライブでは切ない歌詞のなのに、切ない感じでいくよって雰囲気をTOM君は全然作らないんです。ふざけた流れの中で急にやっちゃっても泣けちゃうと言うか。TOM君には独自の哲学があってどれもいいですよね。

the pillowsの現在

Rebroadcast / the pillows

「再放送」というテーマのこの曲をアルバムタイトルにしました。自分の人生の一番いい頃を再放送してくれというテーマにして、俺たち歳とったなーって思いましたよ(笑)。でもあの頃を感傷的に懐かしむのではなくて、仲間とビール飲みながら「あの時、楽しかったよな」というぐらいの軽い乗りなんです。それが自然と自分から出てきたことが面白かったですね。

アメリカではなかなか人気ありますよ、日本より人気ありますからね(笑)。でも不思議な感じです。これ本当なのかな?みたいな。アメリカのライブではアニメ「フリクリ」のテーマ曲は絶対やるんですけど、みんなアニメを離れてpillowsファンになってくれているから、「フリクリ」のサウンドトラックじゃない曲をリクエストしてくれるんです。

ニンゲンドモ / the pillows

これは、僕の佐野元春さん好きが出た曲です(笑)。

あと来年は、誰も想像できない企画やりますよ。どんなに考えても思いつかないことを(笑)。

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