下村亮介(the chef cooks me)に聞く「あなたの本棚見せてください!」

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KKBOX編集室

ミュージシャンの本棚&CDラックを覗いてみると、その人の趣味やルーツが見えてくる。この連載では、ミュージシャンの方々に自宅の本棚/CDラックをご自身で撮影してもらい、その中に置いてある作品について語ってもらいます。

今回のゲストは、ASIAN KUNG-FU GENERATION、Gotch(後藤正文)、チャットモンチーなどのサポートメンバーとしても活躍し、10月2日にオリジナルアルバム『Feeling』をリリースした、下村亮介(the chef cooks me)です。「自宅の本棚&CDラック」をテーマに選曲されたプレイリストもKKBOXにて公開しています。


あなたの本棚を見せてください

Q1: 本棚/CDラックの中で、特に思い入れの強い作品は?

突如ミニマリストに目覚め、少し前に持ち物を整理したので、思い入れのあるものや必要なものだけしか部屋に置いていません(笑)。Gotchさんのソロのアナログ盤完成時にメッセージを添えてくださったのですが、これは未だに心がクサクサした日には眺めたりします。
参加させていただいたCDやDVD、譜面やスコアなども路頭に迷ったときに聴いたり、見たり、眺めたり。貴重な想い出でもあり、内省のきっかけにもなります。



(撮影:下村亮介)

作詞に悩んだ時期に最果タヒさんの詩に出会い、新たなインスピレーションをいただきました。レーベルメイトのTurntable Filmsの井上くんに借りたJazzの歴史についてのマンガには大きなきっかけをもらいました。以降、そこまで詳しいわけではないのですがJazzを好んで聴いたり、勉強をしたりしています。
あとは、比較的近くに存在している方たちの自主制作のZINEなどにはとても大きな刺激をいただいています。



(撮影:下村亮介)

Q2: 普段どうやって音楽を聴きますか?

住んでいる部屋の都合上、家では大きな音で音楽が聴けないためヘッドフォンやイヤフォン、Bluetoothスピーカーで聴くことが多いです。レコードやCDはデジタル化してHDDに保存しています。

Q3: プレイリストの選曲に関して、コメントをお願いします。



以上のものに関わる曲たちを選び、いい具合に並べてみました(笑)。
とても忙しく節操ない選曲ではあるので凸凹とした感じになってしまいそうだなあと思っていたのですが、意外にもすんなりと聴き進められて気に入っています。

Bill Evansはタイトルが素敵なものが多く、そのときの気分や感覚で耳や心に引っかかる瞬間が様々なのでとても好きです。もしかしたら歌や歌詞がない方が音楽を自由に感じられるのでは? と思うことがあります。

Frank Oceanの『Blonde』は自分の中で2010年代の不動の1位です。内省的な音楽を作ることの魅力や、そういう音楽こそが実は他人にとって強く響くのではないかなと最近では思っています。



ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「さよならロストジェネレイション」は結成20周年ツアーのアンコールで演奏されていた曲なのですが、未だに聴いていて思い出すこと、感じることがたくさんあります。9年前の楽曲なのにも関わらず、未だにグッときたり、ヒリヒリと熱くなる感覚は自分にとっては喜ばしくもありますが、時代や社会のことを考えるとよろしくないのかもしれませんね。

Q4: 10月2日にリリースした『Feeling』はどんなアルバムになりましたか?

いただいた質問に対しての自分の返答がまさに『Feeling』というアルバムに丸っと内包されていると思います。the chef cooks meを終わらせることを出発点にして作りはじめたアルバムなのですが、制作中に自分一人のプロジェクトとなり、途中で方向転換し、目的地が変わりました。このバンドの今までの道のりもなかなかに険しかったと思ってはいるのですが、そのせいかあらゆる出来事に対して麻痺してしまったというか(笑)。


出典元:YouTube(Sony Music (Japan))

後ろを振り返ってみると今は誰も予想しなかった未開の土地に立っていられることがくっきりと表現されている作品なので、自分としては嬉しくもあり、誇らしいです。どう捉えていただいても構いませんし、聴いてくれる人の感性の数だけ色を変えられる音楽だと思うので、是非とも聴いてみてください。

プロフィール

2003年結成。ASIAN KUNG-FU GENERATION、Gotch(後藤正文)、チャットモンチーなどのサポートメンバーとしても活躍するシモリョーこと下村亮介によるバンド。幾度かのメンバーチェンジを経て、管楽器/コーラス/鍵盤などサポートメンバーを迎えた10人編成のポリフォニックなバンド・サウンドとなり2013年9月、後藤正文プロデュースのもとonly in dreamsより3rdアルバム『回転体』をリリース。各方面から大きな反響を得、金字塔を打ち立てたと絶賛された『回転体』はロングセラーを記録。アルバムをひっさげて約5年ぶりの全国ツアー『回転体展開tour2014』を実施し、ファイナルは東京キネマ倶楽部公演でファンの大歓声の中、幕を下ろした。その後もRECORD STORE DAY2014での7inchEP『ハローアンセム』のリリースや、各地の夏フェスにも出演、更なる編成変更をしながら常に前に進み続ける。2016年4月には待望の『回転体』をアナログレコードでリリースし、「Return to the Focus Tour 2016」を東名阪で開催。東京は初のホール「Mt.RAINIER HALL」での1日2公演を実施。同年10月には“間違いなく自分の中で新しい扉が開いた”(シモリョー)という新曲「最新世界心心相印」を含むTurntable Filmsとのスプリットシングル『Tidings One』をリリース。2018年2月には新曲「Now’s the time」を配信限定でリリース。クールなサウンドに心を打つメッセージがのせられたシェフのニューアンセムは、来るべきアルバムへの期待感を感じさせる作品となった。2019年10月2日に前作『回転体』から約6年振りとなる待望のオリジナルアルバム『Feeling』をKioon Musicよりリリース。



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