アーティストの耳元〜cluppo(小鳩ミク)

アーティストの耳元〜cluppo(小鳩ミク)
阿部裕華
阿部裕華

アーティストが愛用しているイヤホンやヘッドホンを覗かせてもらう連載企画「アーティストたちの耳元」。アーティストの皆さんの音楽ライフを紹介するとともに、インタビューの際にプレイリストを拝見し、その日に聴いていたソングリストを教えてもらいます。今回は、2021年8月10日(はとのひ)に『PEACE&LOVE / Flapping wings』をリリースした「cluppo(くるっぽ)」にお話をお聞きました。cluppoはBAND-MAIDのギター・ボーカル小鳩ミクさんのソロプロジェクトです。2021年のエイプリルフール(4月1日)に突如『PEACE&LOVE』を配信、ミュージックビデオを公開。古き良き70年代を再解釈し“HIPPIE-POPPO(ヒッピーポッポ)”という新たな音楽ジャンルを生み出しました。ピースフルでラブリーな音楽を奏でるcluppoのミュージックライフ、ソロプロジェクトの経緯やcluppoの掲げる「世界平和」についてお話をお届けします。


cluppoの耳元

KKBOX:小鳩さんはヘッドホンを二つも使っているんですよね。

cluppo:そうですっぽ! BeatsのBluetoothヘッドホンは普段使い用、Sonyのヘッドホンは作業用に使っていますっぽ。

KKBOX:イヤホンではなくヘッドホンがお好きなのでしょうか?

cluppo:もともとBeatsのイヤホンを使っていたのですが、耳が小さいから一番ちっちゃいイヤホンチップでも耳が痛くなったり取れちゃったりして……おととしくらいからヘッドホンを重宝していますっぽ。

KKBOX:二つのヘッドホンを買った決め手を教えてください!

cluppo:Beatsのヘッドホンは「バルマン」というファッションブランドとコラボした商品なんですっぽ。cluppoはこのブランドがすごく好きなんですけど、すごく高級で……。ヘッドホンくらいなら自分でも頑張って買えるかなと奮発して買いましたっぽ(笑)。あまりないカラーリングなので、着けていると「珍しいね」と言われますっぽね。

Sonyのヘッドホンは、もともとレコーディングの時にSony製品を使っていたのもあって、慣れ親しんでいるのがいいなと思ったのが一つっぽ。あとは、ヘッドホン屋さんに行って聴き比べをしてみたところ、一番モニターとして安定していると思って選びましたっぽ。変に一つの音が飛び出て聴こえることもなく、中音域がしっかり聴こえて、歌の邪魔をしない。一番バランスのいいヘッドホンでしたっぽね。

今日、何の音楽を聴いていました?

KKBOX:小鳩さんは普段どういう音楽を聴かれていますか?

cluppo:「Today's Hitチャート」を流していることもあれば、ただただ自分の好きな曲やアーティストさんの曲をずっと聴いていることも多いですっぽね。昔から「東京事変」さん、「椎名林檎」さんが好きなので、今も変わらずずっと聴いていますっぽ。最近お仕事前は、アメリカのロックバンド「フォール・アウト・ボーイ」さんの曲を聴いていて、今日も聴きながら来ましたっぽ。あとは以前海外のイベントでご一緒してからすごく感銘を受けてファンになった「東京ゲゲゲイ」さんの曲もお仕事前に聴きますっぽ。リズム感がすごく気持ち良くて高揚感があるんですっぽ。

KKBOX:気分に合わせて、聴く曲を変えるのでしょうか。

cluppo:そうですっぽ! お仕事前や元気を出したい時はロックを聴くことが多いですっぽね。お仕事の帰り道にはゆるい曲を、おうちではカフェ系のジャズ音楽を聴いていますっぽ。



音楽を好きになったルーツが演歌だったのもあって、本当に幅広く聴きますっぽ。最近は、若い方が新しい演歌に挑戦していて、こういうのもあるんだ!と新鮮な気持ちで聴くこともありますっぽね。

KKBOX:アニソンもお好きなんですもんね?

cluppo:アニソンも好きですっぽ! 『ウマ娘(プリティーダービー)』の「うまぴょい伝説」がすごく好きで、ずっと聴いていますっぽ(笑)。ゲームもやっていますっぽ!



KKBOX:本当に幅広いですね! ちなみにライブ前に気持ちを高める時、聴く曲はありますか?

cluppo:BAND-MAIDのお給仕(ライブ)前は自分たちの曲を聴きますっぽね。その日に演奏する楽曲をメンバーみんなで直前まで聴いて、どこで意識を合わせるか確認を一緒にしていますっぽ。たぶんみんな心配性なので、直前まで聴いて気持ちを高めていますっぽ。新曲を演奏する時は特にですっぽね。


cluppoプロジェクトがスタートした理由

KKBOX:ソロプロジェクトが発足された経緯についてお伺いしてもいいでしょうか。

cluppo:BAND-MAIDでは、2018年からエイプリルフール企画でサプライズ・プロジェクトを実施していたんですっぽ。毎年4月1日にはサプライズを仕掛けていたんですけど、2020年はコロナ禍だったこともあって、その年はお休みしようっぽとなって。それで昨年末くらいに、2021年のエイプリルフール企画をどうしようかとなった時、何か新しいことをするにしても、コロナ禍でお給仕を前提に企画を考えることは難しいし……と、いろいろ考えた結果「小鳩ソロ、やってみる?」とスタッフから話が出てきたんですっぽ。ソロ活動もいつかやってみたいとは思っていたので、やってみたいっぽ!と返事したら、そこからすぐcluppoの企画がスタートしたんですっぽ。本当はバンドメンバー全員がソロをやる?みたいな話もあったけど、誰も乗らなくて(笑)。みんなの分もcluppoが頑張って引き受けよう、みたいな感じになりましたっぽ(笑)。

KKBOX:過去のサプライズ企画と同様、エイプリルフール限定の活動だと思われた方も多かったのでは?

cluppo:最初はそう思われるくらいがちょうどいいと思っていたんですっぽ(笑)。もしあまりにもブーイングが多かったら、エイプリルフールだけの嘘として、ちょっとした逃げ道にもなるからいいかも……と考えていましたっぽ(笑)。もちろん最初から真剣にソロをやりたい気持ちもありましたし、BAND-MAIDとcluppoをうまく両立していきたいと、私も周りのみんなも思っていたけど……やっぱりご主人様・お嬢様(BAND-MAIDファンの呼称)がどう思うかな?というのも気になっていたし、先々のことは細かく決めずに、状況次第で臨機応変に動くスタンスにした方がいいっぽねと。

KKBOX:今までのサプライズ企画がかなり盛り上がっていた分、ハードルも上がっていそうですしね(笑)。

cluppo:そうなんですっぽ(笑)。だから、あまり本気に捉えてもらわないような形から入って、どれくらい好意的な反応がもらえるか探り探りでしたっぽ。

KKBOX:実際はファンの方も喜んでいましたよね!

cluppo:思った以上に喜んでくださる方が多くて、嬉しかったし安心しましたっぽ! エイプリルフールだけで終わらせたくないっぽね、というところに持って行けたのはすごく良かった思いますっぽ。

KKBOX:バンドメンバーの反応はいかがでしたか?

cluppo:みんな喜んで応援してくれますっぽね。デビュー曲の『PEACE&LOVE』の音源とMVができた時、すぐに「聴かせて! 見せて!」と言ってくれたっぽ。くるっぽとしては、自分だけしか映らないMVが初だったこともあって、すごく恥ずかしかったけど(笑)。メンバーが「かわいいよ!」といっぱい褒めてくれたので、よかったですっぽ。


新しいジャンル“HIPPIE-POPPO(ヒッピーポッポ)”

出典元:YouTube(cluppo Official YouTube)

KKBOX:『PEACE&LOVE』を始めて聴いた時、BAND-MAIDとテイストが全く違ったので少し驚きました。

cluppo:真逆かもしれないですっぽね(笑)。cluppoの活動をすると決まった時、BAND-MAIDの中でソロの曲をやることもあるから、そことは被りたくないと思っていたんですっぽ。「BAND-MAIDでもできるじゃん」と思われることは避けようと。せっかくやるなら、BAND-MAIDでは見せられないような、cluppoにしかできないような楽曲にしようと考えていたんですっぽ。

KKBOX:そこで生まれたのが“HIPPIE-POPPO”?

cluppo:はい! cluppoの活動では「世界平和」をテーマに掲げているんですっぽ。BAND-MAIDが「世界征服(音楽でみんなの心を一つにする)」を掲げているので、cluppoでは言葉としては真逆だけど意味としては通ずる部分のある「世界平和」をテーマに掲げたい!と自分の中でピンと来たっぽ。このテーマを掲げた時、「平和」を感じられるテイストの楽曲にしたいっぽとなったから、ハードロックよりももう少し前の時代、70年代の楽曲を再解釈しようと“HIPPIE-POPPO”をつくりましたっぽ。

KKBOX:『PEACE&LOVE』にはタイトルの中にも「平和」が入っていますもんね。

cluppo:テーマに掲げている以上は、「平和」を強く押し出した楽曲にしようと思いましたっぽ。歌詞もBAND-MAIDの曲では出せないような「いちごミルク」や「ぽっぽ」などのワードもたくさん使って、cluppoだから表現できる歌詞にしたいと一番意識しましたっぽね。

KKBOX:新曲の『Flapping wings』もキャッチーなワードの数々が並んでいます。

cluppo:「Moemoemoemoemoe..」や「ずっきゅん!ばっきゅん!どっきゅん!」など、なかなか歌詞の中には使わないようなワードをふんだんに入れていますっぽ(笑)。この歌詞を見て・聴いてもらった時に、「これがcluppoなんだ!」というのが伝わればいいなと思って書きましたっぽ。自分の中ではすごく気に入っていますっぽ。

出典元:YouTube(cluppo Official YouTube)

KKBOX:小鳩さんはBAND-MAIDでも作詞を担当していますが、BAND-MAIDとcluppoの歌詞を書く上で何か違いはありますか?

cluppo:大きく変わることはないですけどっぽ、cluppoの方が大変ですっぽ(笑)。BAND-MAIDの楽曲のような強い歌詞を書くことに慣れてしまっているから、歌詞のテイストが違い過ぎて難しいですっぽね。cluppoはハッピー野郎なので、いかにハッピーに仕上げるか試行錯誤していますっぽ(笑)。

KKBOX:小鳩さん自身からハッピーオーラを感じるから、cluppoの歌詞もスラスラ書けてしまうのかと思いました(笑)。

cluppo:ありがとうございます(笑)。でも大変っぽね。書いていると、あれちょっと闇があるっぽ……?と、何かが出てきてしまうようですっぽ(笑)。ただやっぱり「世界平和」というテーマ自体が軽いものではないから、「いちごミルク」「Moemoemoemoemoe..」などハッピーなワードを入れて重くなり過ぎず。それでいて、しっかりメッセージ性も取り入れようとバランスを考えながら書いているっぽ。


cluppo「世界平和」を目指して…

KKBOX:ソロで活動をしていると、やはり心細さを感じることもあるのでしょうか?

cluppo:めちゃくちゃ心細いですっぽ! 特にMVの撮影は、あれ?一人…?という気持ちになりますっぽ(笑)。『PEACE&LOVE』の撮影の時、すごくプレッシャーを感じてガチガチになって、どうしようっぽ!って(笑)。変な汗が止まらなくなっちゃいますっぽね。スタッフさんからも「大丈夫?」って言われましたっぽ。cluppoの撮影の後にBAND-MAIDの現場があったんですけど、メンバーがいるって楽しい!メンバー大事!となりましたっぽ(笑)。cluppoで活動をしてみて、自分はメンバーにめちゃくちゃ頼っていたんだと強く再確認できましたっぽ。

KKBOX:BAND-MAIDの方向性がしっかり固まっているからこそ、cluppoでは存分に自由にできる部分もありそうですよね。

cluppo:間違いなくそうですっぽね。もしBAND-MAIDを結成してすぐにソロプロジェクトのお話が出ていたら、たぶんやっていなかったですっぽ。BAND-MAIDの存在がなければ、cluppoは成立していないと思いますっぽ。

KKBOX:cluppoとしての展望や目標についてもお聞かせください!

cluppo:「世界平和」に向かって、cluppoだからできることを増やしていきたいですっぽ。今までBAND-MAIDでは試行錯誤しながら、苗木から大きな木へ徐々に成長させていきましたっぽ。cluppoはまだ芽が出たばかりなので、BAND-MAIDのように徐々に大きくしていきたいですっぽね。だから、まずは曲を増やして、“HIPPIE-POPPO”のジャンルをうまく確立していきたいと思っていますっぽ。曲が増えてきたら、ライブもできたらいいなと考えていますっぽ。


【プロフィール】

BAND-MAIDをつくり出した小鳩ミクのソロプロジェクト。2021年のエイプリルフール(4月1日)に突如『PEACE&LOVE』を配信、MVを公開。BAND-MAIDとは180度異なる楽曲とカラフルな衣装にファンを驚かせた。熊本出身の鳩と人間のハーフ。古き良き70年代を再解釈し、新しく生み出された音楽ジャンル「HIPPIE-POPPO(ヒッピーポッポ)」では、ピースフルでラブリーなミュージックを奏でる。2021年8月10日にはcluppo初のCD『PEACE&LOVE / Flapping wings』を発売。


阿部裕華
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