KKBOXライターが選ぶ2014年「今年の1枚」ソロ+α編

KKBOXライターが選ぶ2014年「今年の1枚」ソロ+α編
KKBOX編集室
KKBOX編集室

1年間それぞれの切り口で音楽ニュースをお届けしてきたKKBOXライター陣。彼らが洋楽邦楽問わず選んだ、2014年の個人的ベストアルバムをソロアーティスト中心に6作品紹介します。グラミー賞最有力候補の話題の新人から日本でもお馴染みの殿下まで幅広いラインナップとなりました。各ライターの熱い想いとともに、アーティスト達の歌声を味わってください。 『ART OFFICIAL AGE / Prince』 メインストリーム最前線のポップ・アルバムに歓喜 by テリー植田 古巣のワーナーブラザースからプリンス名義の『アート・オフィシャル・エイジ』と、プリンス&サードアイガール名義の 『プレクトラム・エレクトラム』の2枚のアルバムが同時にリリースされるというサプライズで、メインストリームの最前線に再び登場した。『アート・オフィシャル・エイジ』に収録されている「ユー・ノウ」「ディス・クッド・ビー・アス」「ファンクンロール」などが東京のカフェで流れているのを今でもよく聴く。30年間のファンとしては、久しぶりにプリンスのカッコイイ音を聴けて嬉しかったのであります。 『パ・ド・ブレ / Cocco』 飛躍の前の穏やかな間を表現する『パ・ド・ブレ』 by 早乙女ぐりこ 激動の一年間だった。いつも慌ただしく何かに追われているような日々の中ですがるように聴き続けたのが、3年半ぶりのCoccoのオリジナル作『パ・ド・ブレ』だった。先行配信された「東京ドリーム」「キラ星」をはじめとする収録曲は、かつてのCoccoの激しさや不安定さが鳴りをひそめ、穏やかで、しんと澄んでいて、未来への希望を感じさせる。タイトルの「パ・ド・ブレ」とは“繋ぎ”や“間”を表すバレエ用語だ。やさしくゆるぎないCoccoの歌声に包まれて、新しい年のはじまりを待ちたい。 『In The Lonely Hour / Sam Smith』 世界中を虜にした「報われない恋」 by 柴那典 ビヨンセやファレル・ウィリアムスに並ぶ、グラミー賞最多6部門ノミネート。デビューから瞬く間に世界中を虜にしたソウル・シンガーが彼だ。イギリス出身の22歳、サム・スミス。なんと言ってもその魅力は胸に響く歌声だろう。時にノリよくアップテンポで、時にはしっとりとバラードで歌い上げる。伸びやかなファルセットが胸に響く。中でも「Stay With Me」は長らく歌い継がれていきそうな名曲。一夜限りの関係とわかっていても愛を求めてしまう切ない思いが描かれている。「報われない恋」の孤独を描いた、何度でも聴き返したくなる一枚だ。 『YES! / Jason Mraz』 ジャック・ジョンソン以来の風を吹かせた1枚 by 今村亮 今年11月、夏に発表したアルバム『YES!』を携えて日本公演を果たしたジェイソン・ムラーズ。1999年のデビュー以降、その実力は着実に認められ、00年代中盤から欧米で圧倒的な評価を獲得。グラミー賞は2度受賞し、6度ノミネートされている。そんな彼の実力を認めている一人であるジャック・ジョンが持つ「ゆるさ」と、ジャミロクワイのような「軽快さ」は、日本人の音楽感覚にはぴったりなようで来年以降さらなるブレイクが期待できる。年末年始の「休みの友」としても一役かってくれること間違いなしだ。 『1000 フォームズ・オブ・フィア / Sia』 すべての女性に棲むモンスターを描き出すシーア by 齋藤奈緒子 2014年は、洋楽チャートでガールズパワーが爆発した年。キャラの立った新人勢の大活躍が目立つ中、個人的には名うてのソングライターにして、シンガーとして4年ぶりの新作をリリースしたシーアがベストでした。シングル「シャンデリア」は話題になったPVも含め、どんな女性の中にも棲んでいる、獰猛で孤独なモンスターに姿形を与えた名曲。シーアがときおり悲鳴にも似た声で歌う「私」は、彼女自身だけじゃなく「すべての女」を指しているようで、顔のないジャケットも単に彼女がメディア嫌いだからというだけではないような気がします。 『クレイジーセクシークール / TLC』 自己表現としてのファッション”を教わった1枚 by 井関さやか 物心ついた頃、それまでJポップしか聴いた事がなかった私がHIPHOPという音楽に出会うきっかけとなったのが本作。歌いながら踊る彼女たちのパフォーマンスを初めて見たとき、音楽そのものはもちろん、そのファッションセンスに強い衝撃を受けた。完全にTLCにハマってしまった私は小学生ながらにヘソ出しトップスやオーバーオールを着てマネッ子ファッションに勤しんだ。思えば、初めて「自分の着たい服を自分で選んで着る」という感覚、自己表現としてのファッションに目覚めたのは彼女たちとの出会いがきっかけだった。2014年4月にKKBOXで配信が始まり、改めて何度も繰り返し聴いた。

KKBOX編集室
KKBOX編集室

関連アルバム

最新の記事

    share to facebook share to facebook share to facebook share

    Ctrl + C でコピー