ビッグイシュー創刊12周年! アーティストたちの意外な側面

ビッグイシュー創刊12周年! アーティストたちの意外な側面
KKBOX編集室
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この秋、雑誌『ビッグイシュー日本版』が創刊12周年を迎えました。ビッグイシューは1991年にロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊した雑誌です。この雑誌のユニークなのは販売するのが書店ではなく、ストリートという点。しかも販売員はホームレスの人たち(自立支援のため、元ホームレスの方もいます)です。東京や大阪など都市部で『ビッグイシュー』販売員を見かけたことや、実際に購入したことのある方も多いのではないでしょうか。 昨年公開された『ビッグイシュー』日本版創刊11周年記念ムービー

(YouTube: THE BIG ISSUE JAPAN) 『ビッグイシュー』はホームレスの人の救済(チャリティ)ではなく、仕事を提供し自立を応援する事業。定価350円の雑誌を販売者が路上で売ると、180円が彼らの収入になります。最初の10冊は無料で提供し、その売り上げ(3500円)を元手に、以降は1冊170円で仕入れる仕組みです。 “社会貢献”という大義名分があると少々内容が稚拙でも許されるイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、『ビッグイシュー』を実際に手にするとその内容の充実さに驚くことでしょう。国内外の著名アーティストや俳優たちが表紙と巻頭インタビューを飾り、その内容の多くは、他メディアではあまり聞けない社会への思いやアーティストの背景に踏み込んだものです。 ある号でBECKは自身の暗いデビュー前の時代をさかのぼります。アルバム発売のPRには、およそふさわしくないインタビューです。しかし、スーパースターにも暗く陰鬱とした時代があったのだと知ると、それを希望にして新しいチャレンジをする人が現れるかもしれません。 『ビッグイシュー』には人に寄り添う雑誌なのです。ありきたりのインタビューしか載せない雑誌とはひと味違っているため、海外アーティストからも大変な人気があり、リスペクトされているようです。 これまで表紙を飾ったのは、BECK以外に、U2、キアヌ・リーブス、オアシス、ノエル・ギャラガー、ジョニー・デップ、ビョーク、スティング、ポール・マッカートニー、アンジェリーナ・ジョリー、ブラッド・ピット、アヴリル・ラヴィーン、サム・スミス、ジョン・ボン・ジョヴィ、レディー・ガガなど。日本で表紙を飾ったのは矢井田瞳、UA、BUMP OF CHICKEN、奈良美智、坂本龍一、吉川晃司、松本人志、くるり、といった錚々たる人々。 もし『ビッグイシュー』に興味を持たれたら、ぜひ雑誌を手に取ってみてください。アーティストたちの新たな側面を知ることができるはずです。

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