KKBOXで見つけた意外な1枚

KKBOXで見つけた意外な1枚
KKBOX編集室
KKBOX編集室
KKBOXには邦楽、洋楽、ワールドミュージック、ジャズ、クラシック、その他合計して約2,000万曲が配信されていて日々増え続けています。10月にモバイルアプリがリニューアル、「ディスカバー」ではユーザーの皆さんへ1人1人に合わせたパーソナル・レコメンド機能も充実してきました。それでもこんなにたくさんあると、検索したときに「あれ、こんなアルバムもあるんだ!」と気づくこともしばしばあります。 今回のコラムでは、8人のコラム執筆者の方々に、なかなかレコメンドされないけれどちょっとレアな「KKBOXで見つけた意外な1枚」をご紹介していただきます。
「神様の言うとおり」-柴那典・選
アーティスト:いしわたり淳治&砂原良徳+やくしまるえつこ アルバム:神様の言うとおり 選曲:神様の言うとおり コメント:「言葉の専門家」であるいしわたり淳治と「音の専門家」の砂原良徳。共にSUPERCARと電気グルーヴのメンバーとして90年代を駆け抜けた両者が初めてタッグを組んだのがこの曲。しかも歌は「特別な声の持ち主」やくしまるえつこ。アニメ『四畳半神話大系』のエンディングテーマを機に多彩な才能がぶつかったレアな一曲です。この組み合わせの作品、もっと聴きたい。 ▼プロフィール ライター/編集者。1976年生。 音楽に軸足を置きながら、いろんなことを書いています。 主な掲載先:『ナタリー』『nexus』『CINRA』『MUSICA』『marquee』『papyrus』などなど。 http://shiba710.blog34.fc2.com/ twitter:shiba710
「第一作品集『無題』再発」-小林朋寛・選
アーティスト:downy アルバム:第一作品集『無題』再発 選曲:左の種 コメント:活動再開して以降の作品だけでなく再発した過去作も一挙に聴けます。日本におけるポストロック隆盛の礎を築いた第一作品集『無題』から初期downyを代表する名曲「左の種」の決して瓦解することのない堅牢な構築美と芸術性の高いバンドアンサンブルは必聴です。 ▼プロフィール 1976年仙台出身。Listen Japan~Yahoo!ミュージックを渡り歩き、現在は音楽系WEBメディアを中心にフリーなライター/エディターとして活動しております。ライブハウスと夏フェス、キャンプ場と山を流浪することがライフワーク。日本に飽きたらず、台湾やタイのインディー音楽も好物で、年に数回は現地のCD屋を物色してます。 音楽遍歴は80年代アイドル~ジュンスカ&ユニコーン~X~メタル~グランジ~UKロック~雑食←いまココ(^_-)-☆
「きくおミク4」-ミスミ・選
アーティスト:きくお アルバム:きくおミク4 選曲:A Happy Death - Again コメント:2012年に発表された「幸福な死を」のライブアレンジ版となるこの楽曲。天国と地獄、この世とあの世を行き来するようなオリジナリティあふれるサウンドにはただただ圧倒される。この悲劇的な歌詞を初音ミクという人工的な歌声が歌唱しているところにもぐっとくる。ボーカロイド楽曲の魅力を知る上でも間違いなくおすすめの1曲。 ▼プロフィール 作詞・作曲・編曲・DJ・デザイナー。ボカロPとして主に活動中。「HATSUNE MIKU EXPO 2016 IN TAIWAN」にてKARENT CMソングに起用、初音ミク「マジカルミライ 2016」への出展など活躍の場を広げている。また、自身が主宰を務める「Wav RECORDS」をオープン、アリスムカイデをモデルに起用するなど音楽とファッションの新しい形を模索中。
「Passionate」-KLG・選
アーティスト:Brave Brothers (용감한 형제) アルバム:Passionate 選曲:Finally (파이널리) (feat.U-Kiss) コメント:YG出身の音楽プロデューサー&歌手であるBrave Brothersのミニアルバムに、日本でも人気のK-POPアイドルグループ・U-KISSのメンバーが参加した一曲。失恋を歌った切ない歌詞と、心臓を擬人化したPVも非常に興味深く、BIGBANG、4minuteらそうそうたるグループに楽曲提供をしている天才プロデューサーの魅力が、この3分21秒に詰まっています! プロフィール 韓国大好きGirlsに向けて、韓国のホットなファッション、ビューティー、エンタメ、カルチャートレンドなどをお届けするWebマガジン。韓国現地の話題から、日本にいながらにして韓国を感じられる話題まで!韓国在住ライターや現役スタイリストなどがご紹介します。 http://korealove-girls.com/ Instagram&Twitter: @korealove_girls
「Rocío」-栗本斉・選
アーティスト:Daniel Melero アルバム:Rocío 選曲:Cielo コメント:タンゴに代表されるように、アルゼンチン音楽はどこかノスタルジック。ただたんに懐かしいというのではなく、心の奥に潜む何かをそっと触れられるかのような感覚がある。耳にした瞬間、まさにそんな気持ちにさせられたのが、ダニエル・メレーロの「Cielo」。ドリーミーなエレクトロ・サウンドに乗せてスウィートなメロディが展開されるのだが、訥々としたヴォーカルが味わい深い。ここまでせつなくさせる電子音楽は他に聴いたことがない。 ▼プロフィール 旅&音楽ライター/選曲家。レコード会社退社後、2年間かけて中南米を放浪。帰国後は、ワールドミュージックからJ-POP、そして旅や世界遺産、沖縄関連にいたるまでのネタを雑誌やウェブなどで執筆する他、ラジオや機内放送の選曲、コンピレーションCD企画、ライヴハウスのブッキング、公演やトークイベントなど多岐に渡って活動中。著書に『アルゼンチン音楽手帖』、『ブエノスアイレス 雑貨と文化の旅手帖』、『喫茶ロック』(共著)など。現在は沖縄県在住。
「Queer as Folk - The Final Season」-鷲見和男・選
アーティスト:Cyndi Lauper アルバム:Queer as Folk - The Final Season 選曲:Shine - Babylon Mix コメント:2000年代前半に北米で第5期まで放送された人気ドラマ「Queer as Folk」は、ゲイ・コミュニティをリアルに描写した内容という事もあり日本未公開なのですが、サントラはクラブ系コンピとして実に秀逸な選曲です。クライマックスはシンディー・ローパーの必殺泣き歌にしてゲイ・アンセムの名曲が本サントラ限定のハウス・リミックスとしてよみがえった「シャイン」で、ドラマにも本人が登場し話題となりました。 ▼プロフィール 1980年代から1990年代の輸入レコード・バイヤー経験を経て、2000年代は音楽配信サービスに従事。1987年に初めて渡ったニューヨークで本場のクラブシーンに衝撃を受ける。帰国後はフリーペーパーやクラブ音楽専門誌で多数のレビュー、インタビューを担当。渋谷、青山のクラブやDJバーで音楽パーティを開催し、DJも担当。得意なプレイ・スタイルは、1980年代のポスト・ディスコやニューウェーブと2010年代のニュー・ディスコやインディーズ・ダンスのミックス。
「Trouble Funk 35th Anniversary Live Set 1」-印南敦史・選
アーティスト:Trouble Funk アルバム:Trouble Funk 35th Anniversary Live Set 1 選曲:Pump Me Up コメント:80年代初頭に誕生したGo Go(ゴー・ゴー)は、ワシントン・DCだけにしか存在しないオリジナル・ファンク。シーンを代表する老舗バンドのひとつがトラブル・ファンクですが、彼らが2014年に発表した35周年記念ライヴ音源を発見! ジャケット・デザインはいただけないけど、パーカッシヴで重量感に満ちたサウンド・スタイルは80年代当時のまま。時代を超越したゴー・ゴーの説得力は感動的ですらあります。 ▼プロフィール 1962年東京生まれ。作家・書評家・音楽ライター。株式会社アンビエンス代表取締役。広告代理店勤務時代にライターとして活動開始し、『ブラックミュージックこの1枚』、『音楽系で行こう!』、『Juicy REMIX 1980-2011』など著書多数。現在は書評家として、「ライフハッカー[日本版]」「マイナビニュース」 「ニューズウィーク日本版」「WANI BOOKOUT」「Suzie」など多くのメディアで連載。最新刊『遅読家のための読書術』(ダイヤモンド社刊)がベストセラー記録更新中。FMおだわら78.7Mhzで毎週日曜日20:30~21:00(再放送:金曜22:30~23:00)、ラジオ番組「印南敦史のキキミミ図書館」のパーソナリティも。
「Red Neck, Blue Collar」-小川真一・選
アーティスト:Bob Frank アルバム:Red Neck, Blue Collar 選曲:Canebrake コメント:1972年にVanguardレコードから、ソロ・アルバムを発表したシンガー・ソングライター、ボブ・フランク。このボブ・ディランに憧れて歌い始めた青年のアルバムはこの1枚だけ。その珠玉の作品集は愛好者が多く、まさに幻の名盤となっていた。その彼が、約30年ぶりに復活。そんなシンガーのアルバムがKKBOX で見つけられたのは夢の様なできごとだ。 ▼プロフィール 音楽評論家/リサーチャー。90年頃から本格的に執筆活動を始め、ミュージック・マガジン誌、レコード・コレクターズ誌、ギター・マガジン誌、ロック画報誌など多くの音楽雑誌に寄稿。再発盤の企画/監修、解説を数多く手掛けている。代表作には、『三浦光紀の仕事』『THE FINAL TAPES はちみつぱいLIVE BOX 1972-1974』『木田高介アンソロジー〜どこへ』などがある。
KKBOX編集室
KKBOX編集室

関連アルバム

最新の記事

    share to facebook share to facebook share to facebook share

    Ctrl + C でコピー