オトナ聴きできるロック

オトナ聴きできるロック
KKBOX編集室
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先週、90年代にイカ天から登場したマルコシアス・バンプ、今週は2000年代に活躍したELLEGARDENの音源がついに配信スタート! 40〜50代のオトナのロックファンは狂喜乱舞のニュースです。
そして13日にCD、デジタル、ストリーミングと同時リリースしたGLIM SPANKYの3rdアルバム『BIZARRE CARNIVAL』が、全体を通して「これぞロック!」という出来ばえで素晴らしい!マルコシ、エルレと一緒に聴いてもこのリンク具合は何?、というくらいしっくりくる。そこで、ここ最近テレビで放送されている長時間音楽番組を見たりしながらも「最近の邦楽ロックで何かいいのないのー?」とついつい昔聴いたアーティストばかりに手が伸びてしまうオトナたちに向けて、今まさに旬のロック・アーティストを紹介します。
たゆまない歌心とアーティスト精神
「THE WALL」LIVE Music Video (short ver.)
出典元:(YouTube:UNIVERSAL MUSIC JAPAN) ボーカル&ギターの松尾レミは25歳、ギターの亀本寛貴は27歳。2人とも音楽の聴き始めは同時代のロックやJ-POPだったが、好きなアーティストが影響された音楽を掘っていくうちに60〜90年代のクラシック・ロックにたどり着いた。また、彼らの親世代もロックの洗礼を受けた人たち。世界的にみても非常に満足度の高いアルバム、10月から1月初旬まで全国ツアーを行うので是非目撃して欲しい。会場にはオトナもたくさんいるのでアウェイ感なしです。 このプレイリストは8月10日、KKBOXのListen withでGLIM SPANKYが選曲した21曲。自身の曲とお気に入りの邦楽アーティストのセレクションが聴ける。
きのこ帝国
「愛のゆくえ」
出典元:(YouTube:UNIVERSAL MUSIC JAPAN) 2012年にインディーズデビュー、初期はマイブラばりのシューゲイザー系轟音ギターバンド時代を経て15年にメジャーデビュー。YouTubeコメント欄には、メジャーデビュー後の変化について賛否両論が繰り広げられ、歌詞のフレーズの謎解きなども。ボーカル佐藤千亜妃の女性としての変化も動画を時系列に見ていくと確認できる。思い入れのあるファンの葛藤もまたロック。いつの時代も好きだというファンの気持ちもよくわかります。
山﨑彩音
「キキ」
出典元:(YouTube:FOR LIFE MUSIC ENTERTAINMENT) 2017年3月に公開のコラム「破格の10代」でも紹介された18歳のシンガーソングライター。2016年にはGLIM SPANKYのオープニングアクトも務めた。歌とアコギとリズムボックス、一発録りされたこの曲は「ルー・リードとコカ・コーラ」というフレーズでオールドなロックファンの心も鷲掴みする。全編ギターの弾き語りで録音されたミニアルバム『キキ』は彼女のリアルが詰まった4曲入り。ライブを体験したいアーティストだ。
ROTH BART BARON
「ATOM (UK mix)」
出典元:(YouTube:ROTH BART BARON) 2010年にデビューした三船雅也(ボーカル&ギター)と中原鉄也(ドラムス、コーラス&トランペット)の2人組。レコーディングはアメリカ・フィラデルフィア、カナダ・モントリオールで行い、アメリカやアジアでもツアーを経験済み。世界水準といっていい完成度です。9月16日にライブを終えたばかり、次のスケジュールが待ち遠しい。「ロットバルトバロン」と読みます。
PAELLAS
「Shooting Star」
出典元:(YouTube:SPACE SHOWER MUSIC) 大阪出身のMATTON(ボーカル)、bisshi(ベース)を中心に結成、東京を拠点に活動するバンド。いわゆるギター・ロックバンドではなく、エレクトリックな肌触りとMATTONのファルセットが印象的。2016年のミニアルバム『Remember』ではハウス的なサウンドアプローチだったが、17年9月『D.R.E.A.M.』では最近のR&B的に変化してきた。今後、海外での活動を含め大いに期待できる存在だ。「パエリアズ」と読みます。
WONK
「Midnight Cruise」
出典元:(YouTube:epistroph) YouTubeでは「Experimental Soul Band」と書かれているように、ロックというよりR&B+ジャズ+ヒップホップの要素が強いのですが、あまりにも良いので紹介します。2013年にドラマー荒田洸を中心に結成、2015年にデビューし16年にはパリ、ベルリンでライブを行い9月1st『Sphere』をリリース。そしてこの9月に2枚のフルアルバム『Castor』と『Pollux』を同時リリースという勢い。BLUE NOTEジャズ・フェスティバルは残念ながら中止となってしまったが、10〜11月に全国ツアーも予定されている、今最も旬なバンドのひとつ。ホセ・ジェイムズのリミックスを行なったり、このバンドも海外での活動が期待される。 以上、6組いかがでしたか? 度々紹介文で書きましたが、どのバンド/アーティストも単にオールドなクラシック・ロックの影響があるだけではなく、共通して言えるのは海外に出ていくポテンシャルがあり、それを既に始めています。YouTubeのコメント欄にはときどき英語で賞賛する投稿があったりします。邦楽ロックバンドに影響を受けた邦楽ロックバンドと一味違うグローバルさに、オトナたちは惹き寄せられるんじゃないかと思います。現にライブ会場では業界人じゃないオトナのファンがたくさん。Suchmosのブレイクに続くのは誰になるか?それぞれ、KKBOXでアルバムを聴きながらライブで目撃して欲しいです! ◯関連リンク ・GLIM SPANKY ・きのこ帝国 OFFICIAL WEBSITE ・山﨑彩音 | Artist | me and baby music ・ROTH BART BARON ・PAELLAS in a band official site ・WONK
KKBOX編集室
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