今井美樹がユーミンの名曲たちをカバー

  • 邦楽
海老沼邦明
今井美樹がベストアルバム「Miki's Affections アンソロジー 1986-2011」以来およそ2年7カ月ぶりとなる新作アルバムをリリースする。10月9日にリリースとなるこのアルバムのタイトルは「Dialogue -Miki Imai Sings Yuming Classics-」。タイトルからわかるように、「全曲ユーミンカバー」の一枚だ。さらに「Classics」とあるように、セレクトされた楽曲は、1974年リリース荒井由実時代の「やさしさに包まれたなら」から、1987年の「霧雨で見えない」までの曲。以前からユーミンファンを公言していた今井美樹だからこそのセレクトだ。昔、とあるラジオ番組で今井美樹は「東京に出てきたころにはすり切れるぐらいユーミンを聴いていた」と言っていた。その思いはどう今回表現されているのか。

今井美樹とユーミン(荒井由実時代も含めて)の共通するところと違うところ。それはなんだろうと考えてみる。
ぼんやりと浮かぶのは「透明感」というキーワード。

今井美樹の歌声にある「透明感」。ユーミンの楽曲が作り出す「透明感」。同じ言葉だけれど、ちょっと違う印象がある。今井美樹の透明感はしんとはりつめた透明感で、ユーミンの透明感はある意味ぼんやりとした、ふわりと柔らかい透明感だ。でも何か<摩擦のない空間>に入り込んでしまったような感覚ということでは、共通しているような気もする。そのふたつの透明感がどのようにマッチングしているのか、いやでも楽しみになってしまう。

「Dialogue」と題されたこのアルバム。今井美樹とユーミンはどんな対話をしているのだろうか。
海老沼邦明

大学在学中から出版社に勤務。 主に小説、映画関連の書籍の編集を担当していた。 2007年からフリーランスで活動を始める。J-POPを中心とした音楽関連の記事、アーティスト関連本を手がける。 趣味は野球(やる方)とマンガ(読む方)。

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