カラオケで周りをおっ!と惹きつけるコラボソング

  • 邦楽
唯野奈津実

今回は「カラオケで周りをおっ!と惹きつけるコラボソング」と題して、カラオケ大会プロデューサーとして多くのカラオケ大会を運営し、ライターとしても多くのカラオケ大会を取材している唯野奈津実さんに解説をして頂きます。唯野さんによると、ここ最近デュオ出場者の間でよく歌われていると感じる楽曲は、『WINDING ROAD(絢香×コブクロ)』『打上花火(DAOKO×米津玄師) 』『未来(コブクロ )』『366日(HY)』『Y(C&K) 』とのことですが、「次のデュオ定番曲」として、今後多くの方々からカラオケで支持される可能性のあるコラボソングを5曲ピックアップし、それぞれの歌い方のコツを簡単に紹介してもらいます!


ステップアップLOVE / DAOKO×岡村靖幸

出典元:YouTube(daoko_jp)

平成最後の紅白歌合戦への出場の決まったDAOKO さんと、世代を超えて根強い人気を誇る岡村靖幸さんとのコラボソング。サビスタートの曲は歌い出しが肝心。「ステップ・アップ・ラブ」「ぜっ・たい・したい」はアクセントを意識してリズミカルに乗せよう。「いろはも まだ勉強中」「異論反論 また燃えだす」は対の歌詞なので同じ譜割りで歌うと引き締まる。「あいたいする マイライフ」など韻を踏んでいるフレーズが多いので、韻に気づいたらややオーバーに歌ってみよう。その方が周りに伝わりやすい。 ヒップホップ調の曲は歌い遅れると取り返しがつかない。語尾は伸ばさず短く切って、余裕を持って次の歌い出しに備えよう。公式ミュージックビデオも秀逸で一見の価値あり。MVを研究してフリまで覚えてカラオケで披露すれば、周りから一目置かれること間違いなし。


獣ゆく細道 / 椎名林檎と宮本浩次

出典元:YouTube(椎名林檎)

独特の世界観を持つシンガーソングライターの椎名林檎さんがエレファントカシマシの宮本浩次さんを「客演」として迎えた個性派同士のコラボレーション。こちらも特別企画枠として今年の紅白歌合戦への出場が決まっている。歌詞は椎名さん特有の旧仮名遣いが散りばめられているので、いきなりカラオケボックスで歌おうとすると歌詞モニターの字幕についていけなくなりそう。 まずは原曲をしっかり聴いて、歌声で発音を覚えておこう。歌い出し「この世は無常」はこの曲のテーマフレーズでもあるので力強く歌いたい。「飼慣らして...才能を」の長いフレーズは一息で歌えるとカッコいいので、直前でしっかりブレスを取っておこう。1番の宮本さんパートが荒々しいのに対し、2番の椎名さんパートはやや抑え目なので、カラオケで歌う時もこの対比を意識して歌うと世界観を再現しやすい。かなり難易度の高い楽曲なので、言葉を噛まずにメロに遅れずに歌いきれるだけでも十分に称賛されるだろう。


ハートアップ / 絢香&三浦大知

出典元:YouTube(Ayakamv)

実力派同士のコラボレーションとして2018年前半に話題になった一曲。作詞・作曲を担当している絢香さんらしい王道のミディアムポップに仕上がっている。三浦さんパートの高音部分は一般の男性ではなかなか真似ができないので、男女ではなく女性同士でチャレンジしても面白そう。 歌い出しの絢香さんパートは、息をたっぷり吐きながら歌うと絢香さんっぽい歌声を表現できる。 「別々の道のり もっと高く」のメロディーは、「べ・つ・べ」「ち・の・り」「も・ぉ・と」「た・ か・く」と、アクセントを強調して跳ねるように歌うとフレーズが前に出てくる。大サビ前「Yeah yeah yeah」は語尾を伸ばしすぎるとリズムが崩れるので短く切るのが良い。別れと旅立ちがテー マの曲だが、あまり暗くなるのではなく、曲調に合わせた前向きな気持ちで歌うほうが雰囲気も出てくる。バランス良くパート分けされている楽曲なので、どちらかがリードするのではなく、 対等な感覚で互いに楽しむような気持ちで歌ってみよう。


Preserved Roses / T.M.Revolution×水樹奈々

出典元:YouTube(tmrmizukinanaSMEJ)

テレビアニメの主題歌として2013年にリリースされた疾走感あふれる一曲。作詞・作曲がそれぞれ井上秋緒さん・浅倉大介さんという、T.M.Revolutionの楽曲を長年提供してきた二人ということもあり、正統派の T.M.R 楽曲に仕上がっている。西川さんも水樹さんもキーは高めなので、あらかじめキーを下げておくと歌いやすいだろう。歌い出しの「短い夢を」の入るタイミングは慣れないとやや難しいので、何度か練習をしてタイミングを掴んでおくと良い。サビラスト「孤独を君に捧げる」「Preserved Rose」も、歌い出しが相手パートの歌い終えに被っているので、入るタイミングに注意が必要だ。アップテンポな曲だが、言葉数はさほど多くないので比較的リズム 通りに歌いやすい。慌てずに個々のフレーズをはっきり歌うことを心がけよう。また、男女パー トの入れ替わりが頻繁なので、お互いに向き合って掛け合うように歌うとコラボ感がぐっと出てくる。大勢の場にぴったりの盛り上がりソングなので、ぜひマスターして披露してみよう。


恋音と雨空 / AAA

出典元:YouTube(avex)

AAA の楽曲の中でも特に長いスパンにわたってカラオケで支持されている一曲。2013年の日本レコード大賞でも優秀作品賞に選ばれた名曲だ。こういう有名曲はいざという時のために一曲は押さえておきたい。男女のデュオでも歌えるが、同性同士で歌っても3人以上で歌ってもしっくり来る万能タイプの楽曲。歌い出し「怖くて言えず」「時間が一秒でも長く」は特に噛みやすいのでリズミカルに歌うことを心掛けよう。サビラストは「こいお・ととあまぞら」のように、間の取り方を意識しておこう。途中のラップ部分は、「しんじた〈あ〉すも」「〈き〉ーみは〈か〉こと  わ〈ら〉うの」のように、アクセントを置く位置をあらかじめ把握しておくと歌いやすい。全体を通してさほど音域は広くないので、男女に限らずどのパートでも歌えるはず。パート分けをあえて厳密に決めずに、歌っている人同士の空気で自由に歌い分けても面白い。カラオケの締めに、全員でマイクを回し合いながら歌うにもぴったりの一曲と言えるだろう。

どの曲もおさえておきたいコラボソングです。KKBOXの歌詞機能を活用して、ぜひ本番前に練習しといて下さい!


唯野奈津実

カラオケ評論家(商標登録済み)。カラオケ大会プロデューサー。カラオケ専門ライター。 カラオケ業界のスポークスマンとして、TBS「マツコの知らない世界」、NHK「あさイチ」などテレビ出演・評論多数。 カラオケ大会プロデューサーとして、「東京カラオケまつり」「池袋昭和歌謡のど自慢」など多数の大会を企画・運営。 カラオケ専門のライターとして、「月刊ミュージック☆スター」「週刊オリ☆スタ」など連載経験多数・コラム寄稿多数。 著書に『カラオケ上達100の裏ワザ』、『スキマ評論家入門』(ともにリットーミュージック)。

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