back number この名曲を徹底解説

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森朋之

back number、ついにサブスク解禁! 
2016年12月にリリースしたベストアルバム「アンコール」以前に発表した全楽曲がKKBOXをはじめとするサブスクリプションサービスで配信スタート。そこでここでは、「クリスマスソング」「高嶺の花子さん」などのヒット曲を中心に、back numberの軌跡を振り返ってみたい。



清水依与吏(Vo/Gt)を中心に2004年に群馬県で結成されたback numberは、何度かのメンバーチェンジを経て、2007年に清水、小島和也(Ba)と栗原寿(Dr)で本格的な活動をスタート。“カノジョにとって自分は時代遅れの存在”というバンド名の由来からもわかるように、切ない感情をたっぷりこめたラブソング、そして、ロックバンドとしての強靭なグルーヴがひとつになった音楽性により、幅広いリスナーの支持を得ている。


春を歌にして

2009年に発表されたインディーズ時代のデビュー作「逃した魚」に収録された「春を歌にして」は、重厚なバンドサウンドのなかで繊細にしてダイナミックなメロディラインが響くミディアム・チューン。大切な“君”との別れを経験し、会いたい気持ちを抱えながら、少しずつ前を向こうとする“僕”の気持ちを描いた歌詞を含め、back numberの原点と言える楽曲だ。


はなびら

2010年に発表したアルバム「あとのまつり」で評価を高めたback numberは、翌2011年、シングル「はなびら」でメジャーデビュー。桜の花が舞い落ちる季節を背景にして、そばにいない“君”に思いを寄せる歌詞は、まさにback numberの真骨頂。アコースティック・ギター、ストリングスなどを取り入れたドラマティックなサウンドからは、メジャーというフィールドに進み、自らの音楽性を広げようとする意志が感じられる。

出典元:YouTube(UNIVERSAL MUSIC JAPAN)


青い春

メジャー1stアルバム「スーパースター」(2011年)によってバンドの個性を確立、ロックシーン、J-POPシーンの両方でリスナーを拡大した彼ら。その翌年リリースされた7thシングル「青い春」は、繊細な響きをそなえたギターフレーズから始まるロックナンバー。何度も挫折を繰り返しながら、それでも理想に向かって進もうとする姿を綴ったこの曲からは、清水依与吏のソングライティングが深まっていることが伝わってくる。

出典元:YouTube(BackNumberVEVO)


高嶺の花子さん

back numberの存在をさらに広い層に知らしめたのが、2013年にリリースされた8thシングル「高嶺の花子さん」。インパクトのあるタイトル、エキゾチックな響きをもったストリングス、高揚感あふれるバンドサウンド、“高嶺の花”的な女の子に対する片思いを描写した歌詞がひとつになったこの曲のヒットは、本格的なブレイクへと直結。この年の9月に行われた初の日本武道館公演は即ソールドアウト、翌年リリースされたアルバム「ラブストーリー」も大ヒットを記録した。

出典元:YouTube(UNIVERSAL MUSIC JAPAN)


クリスマスソング

2015年にリリースされた「クリスマスソング」は、現時点におけるback numberの最大の代表曲と言っていいだろう。小林武史がアレンジャーとして参加、ドラマ「5→9〜私に恋したお坊さん〜」主題歌としても話題を集めたこの曲は、ロマンティックなストリングスと骨太のバンド感が絡み合ったサウンド、“君が好きだ”というシンプルで切ない思いを映し出した歌がひとつになった極上の冬ソング。ライブでもクライマックスを演出することが多い大ヒット曲だ。

出典元:YouTube(UNIVERSAL MUSIC JAPAN)


スーパースターになったら

最後に個人的にもっとも“back numberらしい”と実感している楽曲を紹介したい。アルバム「スーパースター」(2011年)に収録された「スーパースターになったら」は、タイトル通り、“僕がスーパースターになったら”と妄想を膨らませながら、好きな女性に対する思いを募らせる楽曲。いなたいカッコ良さに溢れたギター、エッジの効いたサウンドとのコントラストを含め、とことん等身大でありながら、ロックバンドとしての強さを体現するback numberの魅力がもっとも反映された楽曲のひとつだと思う。



ベストアルバム「アンコール」のヒット、初のドーム・ツアーを行うなど、さらなる上昇を続けているback numberは2019年2月27日にニューシングル「HAPPY BIRTHDAY」をリリース。

ドラマ「初めて恋をした日に読む話」主題歌としてオンエアされた表題曲は、“ハッピーバースデー 君に言って欲しいだけ”というフレーズが心に刺さるロックバラードだ。さらに3月27日には6枚目のオリジナルアルバム「MAGIC」を発表。誰もが共感できるラブソング、メッセージソングを生々しいロックサウンドとともに響かせるback numberはここから、名実ともに日本を代表するロックバンドとしての存在感を高めていくことになるだろう。

出典元:YouTube(UNIVERSAL MUSIC JAPAN)


森朋之

音楽ライター/’00年頃からライター活動をスタート。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。個人的に好きなジャンルは、ストーンローゼズ、オアシス、プライマルスクリームなどのUKロック。

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