【2024年最新版】音楽アニメおすすめ人気作10選|ラブライブ・ぼざろ・アイマス
音楽に打ち込むひたむきさや情熱、そして夢や成長を描く「音楽アニメ」。その青春群像劇はもちろんのこと、大迫力の演奏シーンなど見どころは盛りだくさん。音楽アニメで特徴的なのは、ラブライブ!・けいおん!・アイドルマスター・ぼっち・ざ・ろっく!など、社会現象を巻き起こす作品が多くあることです。そこで本記事では、音楽アニメ入門編として最適なアニメを厳選して10作品ご紹介します。
ラブライブ!
「ラブライブ!」シリーズは、学校で結成された架空のアイドルグループの奮闘と成長を描いた作品で、KADOKAWA・ランティス・サンライズの3社によるプロジェクト。第一作となる「ラブライブ! School idol project」は、音ノ木坂学院を舞台に活躍するスクールアイドルグループ「μ's(ミューズ)」を主人公とした作品。2010年に漫画連載が始まり、テレビアニメや劇場版なども制作され広く人気を博しました。
廃校寸前の母校を救うため、高坂穂乃果をはじめ9人の生徒が立ち上がり、アイドルグループ「μ's」を結成。学校を宣伝するために奮闘する姿を描いた青春ストーリーです。
「μ's」は、実在する9人組の女性声優ユニットでもあります。声優業だけでなくシングルやアルバムのリリース、ライブイベントの開催など、多岐にわたって活躍。楽曲はアニメシリーズで使用され、オリコンランキングでたびたび上位にランクインしました。2015年には5thワンマンライブを開催し、2日間で延べ7万人以上の観客を動員。同年に声優ユニット史上初の紅白出場も果たしました。
「ラブライブ!」シリーズの魅力は、成長や友情を描いた青春ストーリーとバラエティ豊かな楽曲にあります。また、実在の地域を舞台にすることが多く、店舗や名所でのコラボも盛んに行われているため、ファンの間では聖地巡礼も人気です。
「μ's」には、ラブソングの「Snow halation」や爽やかな夏ソングの「夏色えがおで1, 2, Jump!」など人気曲がたくさん。興味を持った人はぜひ聴いてみてください。
THE IDOLM@STER
「THE IDOLM@STER」は、バンダイナムコゲームスが発売したアイドル育成ゲーム「アイドルマスターシリーズ」を原作とするアニメ作品。2011年7月から12月まで放送され、2014年には映画「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!」が公開されました。
本作は、芸能事務所「765プロダクション」に所属する13人の女性アイドル候補生たちが、一人前のアイドルをめざして成長していくというストーリー。さまざまな試練に立ち向かうなかで成長していくさまなど、多様な人間模様が描かれています。
もともとゲームファンであった人はもちろん、アイドルマスターシリーズに初めて触れる視聴者にも配慮されており、アニメが終わっても飽きがこないようキャラクターの魅力を押し出す構成に。さらに、オープニングやエンディングテーマ、挿入歌には初出の曲が使用され、アイドルの担当声優が歌唱しているのも特徴です。
作品の見どころは、個性豊かな12人のアイドル候補生たちが数々の困難を乗り越えて成長していくストーリー構成。そして、思わず感情移入してしまう魅力的なキャラクターです。
「THE IDOLM@STER」の世界観を楽しむために、楽曲は欠かせない要素。オープニングテーマの「READY!!」や劇場版主題歌の「M@STERPIECE」はとりわけ人気な曲なので、一度聴いてみてはいかがでしょうか。
けいおん!
「けいおん!」は、かきふらいによる4コマ漫画を原作としたメディアミックス作品で、シリーズ累計部数335万部を突破する大ヒットを記録した作品。涼宮ハルヒの憂鬱やらき☆すたなど数々の人気作を生み出した京都アニメーションが手がけたことで、放送前から多くの注目を集めた作品でもあります。
部員ゼロで廃部寸前の私立桜が丘女子高等学校軽音部で、唯・律・澪・紬の4人の生徒がバンド「放課後ティータイム」を結成するところから物語が始動。のちに新入生の梓が加わり、結成から卒業までの3年間が描かれています。
アニメ第1期が放送されると、原作漫画だけでなく、作中に登場する楽器や小物にも注目が集まるようになりました。特に、澪が使用しているブランドの左利き用ベースは数週間で在庫が尽きるほどの人気に。軽音楽部に入部する学生も増え、日本中の楽器屋から軽音楽部まで巻き込んだ一大ムーブを巻き起こしました。
「けいおん!」の関連CDの総売上枚数は100万枚超え、音楽配信の総ダウンロード数も100万を突破といずれも大ヒットを記録。レコチョクアワードや日本ゴールドディスク大賞など、数々の賞も受賞しています。
「けいおん!」の特徴は、バンド活動よりも日常生活や友情を中心に描かれている点です。恋愛や対立といったドラマチックな要素がない、空気系と呼ばれる作風で大ヒット。普段アニメを見ない人でも気軽に見られるというのも人気に火をつけたポイントでした。
楽曲はポップな曲調と軽快なメロディが魅力で、なかでも第1期EDテーマ「Don't say "lazy"」や劇中歌の「ふわふわ時間」、第2期OPテーマ「GO! GO! MANIAC」が特に有名。どの楽曲も女子高生らしい可愛さとわくわく感がギュッと詰め込まれています。
BanG Dream!
「BanG Dream!(バンドリ!)」は、月刊ブシロードで連載された同名の漫画作品およびイラスト連載をもとにした作品。高校生がガールズバンドを結成し、バンド活動を通じて成長していく姿が描かれています。
引っ込み思案な高校生・戸山香澄は、質屋で出会った星型のギター「ランダムスター」を手にし、ガールズバンド「蔵 Praty(仮)」を結成。メンバーと共に成長し、音楽活動を通じて自分を表現する喜びを見出していくストーリーです。
「BanG Dream!」の特徴は、声優ユニットがリアルバンドとして活動していること。特に「Poppin'Party」と「Roselia」の2組は、「キャラクターとリアルライブがリンクする! 次世代のガールズバンド・プロジェクト」と銘打ち、各キャラクターの担当声優がバンドを組み、ライブではキャラクターにちなんだ楽器を演奏しています。
キャラクターの成長と絆を描いたストーリーも見どころ。音楽を通じて夢を追い求める姿や、バンド活動の様子がリアルに描写されています。また、リアルライブ・アニメ・コミカライズ作品など幅広いコンテンツを展開しているため、多様に楽しめることも魅力です。
「Poppin'Party」と「Roselia」以外にも複数のリアルバンドが活動。バンドごとに音楽性が異なり、ポップからロックまで幅広いジャンルをカバーしています。ぜひいろんな楽曲を聴いて、お気に入りのバンドを見つけてみてください。
ぼっち・ざ・ろっく!
「ぼっち・ざ・ろっく!」は、はまじあきによる同名の4コマ漫画を原作としたアニメ作品。主人公である人見知りの陰キャ少女・後藤ひとりがバンド活動を通して成長していくストーリーです。2022年にアニメ化されると、次世代の「けいおん!」として注目を浴び、大きな反響を呼びました。
中学時代からギターの才能を持つひとりは、人見知りで友達ができず、高校生になっても孤独感に悩む日々。そんなとき、メンバーの伊地知 虹夏に声をかけられ「結束バンド」に加入することに。その後もライブ活動を通じて成長する過程が描かれています。
「ぼっち×ロック」という斬新な組み合わせで大ヒットした本作。苦手なコミュニケーションに悩むひとりの心情や反応が、多くの人の共感を呼びました。同じ高校生バンドアニメの「けいおん!」との違いは、物語の舞台を学校ではなくライブハウスを中心にしていること。音楽活動のリアルな一面やメンバー同士の絆も注目ポイントです。
2022年10月から始まったアニメ放送により、原作漫画の人気がさらに高まり、シリーズ累計発行部数は300万部を突破。初アルバムである「結束バンド」は、CD初週売上7.3万枚、ダウンロード・アルバム・チャートでは売上1位という大ヒットを記録しました。
アニメファンだけでなく音楽ファンにも広く受け入れられ、ひとりが使用するギターのモデルや作中に登場する楽器の売り上げも増加。作中のライブハウス「STARRY」のモデルとなった「下北沢SHELTER」では聖地巡礼として訪れる人も。
ギャグ要素のあるコミカルな作品ながら、リアルな演奏シーンも見どころです。楽曲はYouTubeでも公開されているので、ぜひチェックしてみてください。
ガールズバンドクライ
「ガールズバンドクライ」は、東映アニメーション・agehasprings・ユニバーサルミュージックの3社がタッグを組んで製作されている音楽アニメ。制作には「ラブライブ!サンシャイン!!」を手掛けた酒井和男監督をはじめ、豪華な顔ぶれが集結しており、今春のテレビアニメ放映開始*を前に、アニメファンから音楽ファンまで広く話題を集めている作品です。
* 2024年4月5日より毎週金曜日24時30分からTOKYO MX、サンテレビ、KBS京都、BS11にて放送予定。
主人公・井芹仁菜は、高校中退後たった一人で上京。駅前で歌う少女河原木桃香と出会い、音楽の力を知ります。そして安和すばる、海老塚智、ルパと共にロックバンド「トゲナシトゲアリ」を結成。5人の少女がそれぞれの悩みと向き合い、世の中の不条理に立ち向かうというストーリーです。
キャラクターの声優は、アニメと連動するリアルバンド「トゲナシトゲアリ」のメンバーが担当。トゲナシトゲアリはアニメ放映前から活動を開始し、既に複数のシングルをリリース。なかでも第5弾MVの「爆ぜて咲く」は、YouTubeで1000万再生を突破するなど大きな話題を呼んでいます。
本作の見どころは、CGフルアニメーションによるリアルな動きや高密度の映像。そして、数千人の応募の中からオーディションで選ばれた5人の精鋭により結成されたバンド「トゲナシトゲアリ」の楽曲です。
感情を乗せた歌声と疾走感あふれる楽曲は、ガールズバンドクライの世界観へと一気に引き込みます。楽曲は公式YouTubeチャンネルと各音楽配信プラットフォームで聴けるので、まだチェックしていない人は、彼女たちが奏でる圧倒的なロックサウンドを体感してみてはいかがでしょうか。
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響け!ユーフォニアム
「響け!ユーフォニアム」は、京都府宇治市を舞台に、北宇治高校吹奏楽部の青春の日々を描いた作品です。著者の武田綾乃による小説シリーズが原作であり、その後アニメや映画など、さまざまなメディアで展開されています。
物語は、成績優秀でもなく、練習熱心でもない吹奏楽部員たちが、新任顧問のもとで吹奏楽コンクールの全国大会出場を目指して奮闘するさまを描く。彼らが抱える受験や恋愛、仲間同士の衝突、親との確執などの悩みと共に、音楽という共通の情熱を通じて成長していく姿が印象的な作品です。
「響け!ユーフォニアム」の魅力は、リアルな吹奏楽部の活動や演奏シーンの描写にあります。作中に登場する楽器や演奏技術の細部にまでこだわり、吹奏楽経験者はもとより、初心者にも音楽好きな人にも見やすい作品というのも特筆すべきポイントです。
また、誰にでも共感しやすい若者たちの青春群青劇も魅力のひとつ。登場人物の成長や友情、恋愛模様が丁寧に描かれており、没入しやすいストーリーも魅力的です。
青のオーケストラ
「青のオーケストラ」は、元天才ヴァイオリニストの少年を描くアンサンブル青春コミックです。音楽好きの若年層を中心に話題を集め、小学館の漫画アプリ「マンガワン」の看板作品とされるほどの人気に。累計発行部数は300万部を突破しています。
物語は、かつてヴァイオリンのコンクールで活躍していた青野一が、秋音律子との出会いをきっかけに再びヴァイオリンを弾き始めるところから始まります。彼らは進学先の高校でオーケストラ部に入部。そこでコンクールでトップの成績を収めていた佐伯直と出会い、ヴァイオリンの腕を競うことになります。
2023年1月には第68回「小学館漫画賞」少年向け部門を受賞。テレビアニメ化もされ、第1期が2023年に放送されました。アニメでは、楽器の音色や演奏技術を見事に表現。さまざまなクラシックの名曲が登場し、リアルな描写と迫力のある演奏シーンを楽しめます。
ED主題歌の「夕さりのカノン feat.『ユイカ』」の作詞・作曲を、お笑い芸人の霜降り明星の粗品が担当したことでも話題になりました。
のだめカンタービレ
「のだめカンタービレ」は、二ノ宮知子による漫画を原作としたアニメ作品です。クラシック音楽をテーマにしており、「のだめ」の略称で親しまれています。2007年から2010年まで3期にわたって放送され、音楽好きはもちろん、ラブコメ好きな人からも人気を博しました。
ピアノ科に在籍しながらも指揮者を目指すエリート音大学生・千秋真一は、過去のトラウマから将来について思い悩む日々を送っていました。ある日、彼の隣人で同じピアノ科に在籍する野田恵(通称のだめ)の出会い、彼女の才能に気付きます。二人が交流を通じて音楽の楽しさに触れ、成長していくというストーリーです。
アニメのほかにテレビドラマや実写映画も製作され、国内外から注目を集めクラシックブームを巻き起こした作品としても知られています。クラシックを専門とするCDショップや楽器店でも単行本が販売され、作中で使用された音楽が売り上げが増加するなど、クラシックの認知を広げるきっかけになりました。
10年以上経った現在も「のだめクラシックコンサート」が開催されるなど人気は健在。ラブコメ要素も含まれているので、オーケストラにあまり詳しくない人でも気軽に入りやすく、楽しみやすい作品です。
四月は君の嘘
「四月は君の嘘」は、新川直司による漫画作品を原作としたアニメ。原作はシリーズ累計発行部数500万部を突破し、マンガ大賞ノミネートや講談社漫画賞少年部門受賞など、数々の賞に輝いた大人気作品です。2016年には実写映画化もされ、広瀬すずと山﨑賢人によるW主演でも話題になりました。
主人公は、“ヒューマンメトロノーム”と呼ばれた天才ピアニスト・有馬公生。しかし、母の死後は音が聞こえず音楽から遠ざかるように。その3年後、ヴァイオリニストの宮園かをりと出会い、ピアニストとして再び成長していく姿が描かれています。
主に東京都練馬区をモデルに制作されており、実在する場所や施設が作中に登場。西武鉄道とのタイアップ企画も実施されました。テレビアニメの演奏シーンでは、リアルな動きを追求するために、モデルアーティストを起用するというこだわりも。
クラシック音楽をテーマにした本作は、壮大な演奏シーンだけでなく、巧みに描かれたキャラクターの心情や背後の物語も見どころ。色彩やコントラストを通じて原作の魅力を引き出しています。クラシックを知らない人や、原作を読んだことがない人にもおすすめしたい作品です。