幻の音源も!今年のクリスマス・アルバム本命は?

幻の音源も!今年のクリスマス・アルバム本命は?
森田美喜子
森田美喜子

11月も中旬になると、街もクリスマス仕様に。東京スカイツリーや東京タワー、六本木ヒルズといったスポットではすでにクリスマス・イルミネーションが絶賛点灯中で、気分を高めてくれます。 クリスマスに向け音楽シーンで話題になるのが、その年のクリスマス・アルバム(クリスマスやウィンターホリデーをテーマに制作されたアルバム)のラインナップ。誰もが幼い頃から親しんできたナンバーのカバーが多く、各アーティストの歌声の個性やアレンジの比較が楽しめる。また翌年には廃番→入手困難&レア化したり、ジャケ写もカワイイものが多い、とあって毎年コツコツと「クリスマス・アルバム」を買い集めるマニア&コレクターの方も少なくありません。 今年も、バッド・レリジョン、ニック・ロウ、ケリー・クラークソンら多数のアーティストがクリスマス・アルバムを発表していますが、英米ポピュラー&ロック系作品のなかで本命のひとつが、R&B界の女王メアリーJ.ブライジの意外にもキャリア初となるクリスマス作品「A Merry Christmas」。プロデューサーに巨匠デヴィッド・フォスターを迎え、クリスマス・アルバムの王道をいくゴージャスで洗練されたサウンドに。アッパーなビッグバンド・アレンジを施した楽曲の存在や、ここぞというタイミングでパンチを効かせるメアリーの風格満点な歌唱が、作品にぐっと奥行きとメリハリを与えています。今後「クラシック化」していくこと間違いなしの一作。11月13日発売の日本盤CDには、ボーナストラックとしてBENIとの共演曲が収録されるので、日本でも注目度が高まりそう。 そして、インディ界隈発で聴き逃したくない今年のクリスマス・アルバムといえば、ブライト・アイズによる「幻の」作品、その名も「Christmas Album」。もともとは、出身地ネブラスカ州のエイズ治療プロジェクトの寄付のため、レーベル<サドル・クリーク>のオンラインストアだけで2002年に限定数発売された作品。発表から11年、今回初めて一般向けに発売されました。メロウな旋律で、決してハッピーなだけじゃない、クリスマス・シーズンの「陰・影」の部分もひっくるめて映し出します。なお、こういうパーソナルなムードのクリスマス・アルバムがしっくりくるという方は、2011年のシー&ヒムの名盤「彼女と彼のクリスマス」もこの機会にぜひチェックしてみてください。

森田美喜子
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