菊池桃子デビュー30周年!

菊池桃子デビュー30周年!
森朋之
森朋之

80年代に思春期を過ごした男性(いまは40代)にとって、菊池桃子は特別な存在だった。’83年、アイドル雑誌「Momoco」の創刊号のカバーでデビュー。翌‘84年に映画「パンツの穴」でヒロイン役に抜擢され(映画自体はシモネタ満載なのに、彼女のイメージは清純そのもの)、4月にシングル「青春のいじわる」で歌手デビュー。その後、「雪にかいたLOVE LETTER」「卒業―GRADUATION―」「BOYのテーマ」「もう逢えないかもしれない」「Say Yes!」「アイドルを探せ」などのヒット曲を次々と放ち、’80年代アイドルシーンのなかで際立った存在感を放つ。当時は中森明菜、小泉今日子といった個性的なアイドルがしのぎを削っていたのだが、上昇志向や自己主張がほとんど感じられないフンワリと愛らしい雰囲気、そして、優しく語りかけるような歌声は、10代男子の心をしっかりと捉えたのだった。 時は経って2014年。デビュー30周年を迎えた菊池桃子は、久々に音楽活動を再開させた。まずは4/30(水)に23年ぶりの新作となる「青春ラブレター ~30th Cerebration Best」をリリース。さらに5/24(土)、25(日)に東京・ステラボールで何と27年ぶりのコンサート「30th Anniversary Concert『青春ラブレター』」が開催される。40代半ばの大人の女性になった彼女が、10代の頃のアイドルソングを歌う。それは当時のファンにとって、過去と現在が交差するかのような不思議な体験になるはずだ。

森朋之
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