ジャンプアニメ×邦ロックの「ブレイク方程式」

ジャンプアニメ×邦ロックの「ブレイク方程式」
柴那典
柴那典

チェコ・ノー・リパブリックの新曲「Oh Yeah!!!!!!!」が、フジテレビ系アニメ「ドラゴンボール改」のエンディングテーマに決定した。オンエアのスタートは10月5日(日)から。ドラゴンボールの大ファンだという武井優心(Vo,B)が書き下ろした楽曲は、バンドのポップセンスが昇華したアッパーチューン。昨年のメジャーデビューアルバム「NEVERLAND」から2nd「MANTLE」を経てメキメキと人気を得てきている彼ら。この新曲でさらに支持を広げそうだ。 彼らだけでなく、ジャンプアニメの主題歌を担当することで支持層を広げブレイクに繋げるロックバンドは多い。00年代に始まったこの流れ、おそらく最初に大きな成功を手にしたのは、ASIAN KUNG-FU GENERATION だろう。2003年に「NARUTO-ナルト-」のオープニングテーマとなった「遥か彼方」でバンドを知った人も多いはず。バンドはその後2009年に「それでは、また明日」で、劇場版「ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-」の主題歌をつとめている。 2007年から2008年にかけては「修羅」と「曇天」で「銀魂」のOPとEDをつとめたDOESがブレイク。その後2010年4月公開の「劇場版 銀魂 新訳紅桜篇」主題歌となった「バクチ・ダンサー」も人気が高く、「銀魂」=DOESのイメージを強く打ち立てた。いまやスタジアムバンドとなったUVERworldも、2005年のデビューシングル「D-tecnoLife」は「BLEACH」のオープニングテーマ。ブレイクの大きなきっかけとなっている。 2011年には「HUNTER×HUNTER」のEDテーマ「JUST AWAKE」を担当したFear, and loathing in Las Vegasが一躍ブレイク。今年春に「拝啓、ツラツストラ」で「ドラゴンボール改」のエンディングテーマを担当したグッドモーニングアメリカも人気上昇中だ。 もちろん全てのタイアップが人気獲得につながっているとは限らないが、やはりジャンプアニメファンの少年少女のハートをぐっと掴む主題歌が、今も昔もブレイクの登竜門であるのは間違いなさそう。

柴那典
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