女性が支持する“親近感”アーティスト

女性が支持する“親近感”アーティスト
海老沼邦明
海老沼邦明

これまで「等身大」というのが女性に共感を呼ぶキーワードだったが、いまは等身大というよりも「親近感」の方が人気を呼んでいる。その象徴が大原櫻子やMACOといったアーティストだ。歌詞はドラマティックすぎず、日常を描いたものだ。日常といっても、本当は感じているのだけれども、言葉にしてしまうとちょっとだけ照れくさくなる気持ちを歌ってくれる。本音を独白するというよりも、親しい友だちに飾らない本当の気持ちを打ち明けられているような歌詞だ。だから等身大という言葉よりも、親近感という言葉のほうが近い。 ヴィジュアルもそう。「かっこいい」というのも当然アーティストの大きな魅力のひとつだが、それよりもとなりにいるような親近感があるアーティストが支持を得ているようだ。K-POPアーティストでいうと、例えばAOAのようにきりっとセクシーな衣装に身をつつみ、かっこいいダンスをするグループも人気だが、5月20日にリリースした3rdシングル「LUV -Japanese Ver.-」がオリコン週間チャート2位を獲得するなどK-POPの新アイコンとなりつつあるApinkのようにかわいい系のアーティストも、特に同世代の女性から人気を集めている。ファンの声のなかで「人気になってくれてうれしい」という声があるのも特徴的だろう。Apinkは先日行われたファッション&音楽イベント「GirlsAward 2015 SPRING/SUMMER」(代々木競技場第一体育館)にも出演し、女性からの大きな歓声を集めていた。 さらにいえば、洋楽でもメーガン・トレーナーの「ぽちゃティブ宣言! 」が人気なのを見れば、やはり親近感がキーワードなのは明らか。等身大とは違う、「いっしょにいてくれるような親近感」をぜひ感じてみて。

海老沼邦明
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