2つのビッグバンドが“アルバム文化”を否定した件
様々なサブスクリプション・サービスが活況を見せる中、ロック・シーンとダンスミュージック・シーンの巨人が、“アルバム文化”に対して強烈な意見を発して問題になっている。 1組目は伝説のロックバンド、エアロスミス。「新曲を作ってもライブで求められるのは昔のスタンダードをプレイすること。そのため、わざわざニュー・アルバムを作ってその曲をプレイする意味があるのか」というのは、ギターのジョー・ペリーがインタビューで話した内容だ。ドラマーのジョーイ・クレイマーに至っては「売れないし、制作費を払ってくれるレコード会社なんてない」とバッサリ。ベテランのバンドにとって、アルバムの価値が昔とは変わっていることを訴えている。 2組目は全世界でビッグ・ヒットを記録したダンスミュージック・アクト、ザ・プロディジー。バンドのリーダーであるリアム・ハウレット曰く、「アルバムよりもEPをリリースしていくようにしたいんだよね。もうこれ以上アルバムをリリースすることに煩わされたくないんだ。本当に飽々してるんだよ。プロセスがあまりにも長過ぎるんだよね。もし俺たちがEPを2~3枚出せばもっと早くリリースできるし、みんなにとってもいいことだろ? 時代が変わったんだよね」とのことだ。 5年や10年のキャリアを経た後にしかアルバムを出さないEDMシーンを見ると、アルバムに取って代わってシングル文化が台頭してきたことがよく分かるが、大きなバンドまでこうしたリリースに関して深い意識を持っているのは非常に興味深いことだ。アルバム文化は残るのか、新たな形になっていくのか。非常に楽しみである。