伝説のロックフェス「BEATCHLD 1987」を追体験!

伝説のロックフェス「BEATCHLD 1987」を追体験!
森朋之
森朋之

‘80年代の伝説的ロックフェスがついにスクリーンで蘇る――。 1987年8月22日、熊本県の南阿蘇でオールナイト・イベント「BEATCHLID1987」が開催された。佐野元春 with THE HEATLAND、渡辺美里、尾崎豊、THE STREET SLIDELS、BOOWY、HOUND DOG、白井貴子&CRAZY BOYS、岡村靖幸、RED WORRIORS、そして、メジャーデビューしたばかりのTHE BLUE HEARTSなど、当時のシーンを代表するアーティストが参加。広大な会場を埋め尽くした約7万2千人の観客の前で、圧倒的なステージを繰り広げた。あれから26年。この伝説的なロックフェスが、映画「ベイビ~大丈夫かっ BEATCHILD1987」として全国の映画館で公開されることになった(10/26から全国一斉公開。テレビ放送、DVD化、ネット配信は一切ないという)。 このイベントが<伝説のロックフェス>と言われる理由のひとつは、開催当日の天候。イベントスタート当初は晴れていたものの(この日の天気予報は<終日晴れ>だったという)、夕方から天候が崩れ、やがて激しい雨が降り始める。会場は山のふもと。足元はあっという間に泥だらけになり、気温の低下に伴って、体調不良を訴える観客が続出したのだ。壮絶な状況に陥ったイベントは、しかし、オーディエンスの頑張りと出演者の熱気あふれるパフォーマンスによって、大きな盛り上がりを見せる。そして、ヘッドライナーの佐野元春のステージに登場するころに雨も止み、美しい朝日が昇った――それまさに、日本のロックの歴史に刻まれるべき光景と言えるだろう。 この映画の魅力の中心にあるのはもちろん、あまりにも豪華なアーティストたちのライブパフォーマンス。「リンダリンダ」(THE BLUE HEARTS)、「DREAMIN‘」(BOOWY)、「シェリー」(尾崎豊)、「SOMEDAY」(佐野元春)といったナンバーが凄まじいテンションのなかで放たれる。その貴重なステージをぜひ、映画館のスクリーンで追体験してほしいと思う。 また「BEATCHILD 1987」で披露された楽曲は、ロックシーンを派手に彩る名曲ばかり。その普遍的な魅力をKKBOXで再確認するのもおすすめだ。

森朋之
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