追悼・佐久間正英。名プロデューサーのメッセージ

  • 邦楽
柴那典
日本の音楽業界を長らく支えてきたミュージシャン/音楽プロデューサーの佐久間正英が、1月16日、亡くなった。61歳だった。四人囃子やPLASTICSのメンバーとして活躍したほか、GLAY、JUDY AND MARY、BOOWY、ブルーハーツ、くるり、エレファントカシマシなど数々のバンドやアーティストのプロデュースを手がけた音楽プロデューサーとして活躍してきた佐久間氏。昨年8月からは自らのホームページで末期のスキルス胃がんであることを公表。その後もコンサートや音源制作など、精力的に活動をしてきた。

音楽シーンに大きな功績を残した佐久間さんの死に際して、多くのミュージシャンたちからは追悼メッセージが集まっている。
坂本龍一や亀田誠治、佐藤竹善など、数多くのミュージシャンがツイッターにて、その死を悼んでいる。くるり・岸田繁は「お礼、言いたいんだけれども、今言うとすごく中途半端な気持ちで言うことになってしまう。本当に、大切な人だったんです。ご冥福をお祈り申し上げます。ゆっくり休んでください」と公式ページのブログにその思いを綴った。

また、佐久間さんのいとこの娘にあたり、乃木坂46のシングル「バレッタ」の特典映像の中で共演を果たした乃木坂46の生田絵梨花は、「物心ついた時から、いつか佐久間さんと音楽ができたらなと願っていて、こうして佐久間さんと共演できたことは奇跡のようでした。一緒に過ごした時間は短かったけれど、私の人生にとって本当に大きなものです。佐久間さんはもういないけれど、思い出と作品はずっと生き続けます。残してもらった宝物を一生大切にして、忘れません。幸せでした」とコメント。

3月5日には、2枚組アルバム「SAKUMA DROPS」がリリースされる。同作にはGLAY「HOWEVER」やエレファントカシマシ「今宵の月のように」など、佐久間さんがこれまで手掛けてきたアーティストたちの楽曲を収録。さらには、自身が作詞作曲とプロデュースを手掛け、TAKUYAや生田絵梨花と共にレコーディングした新曲「Last Days」も収められている。昨年12月にNHKで放映されたドキュメンタリー番組「ハロー&グッバイの日々 ~音楽プロデューサー佐久間正英の挑戦~」では、迫る死を目前にしながら音楽に身を投じるその姿、そして素直な思いを綴った歌詞の言葉も披露されていた。

30年以上にわたって音楽シーンを牽引してきた佐久間正英さんの「消えること無い情熱」は、これからも受け継がれていくはずだ。
柴那典

ライター/編集者。1976年生。 音楽に軸足を置きながら、いろんなことを書いています。 主な掲載先:『ナタリー』『nexus』『CINRA』『MUSICA』『marquee』『papyrus』などなど。 http://shiba710.blog34.fc2.com/ twitter:shiba710

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