アーティストの楽曲はレーベル移籍でどう変わる?

アーティストの楽曲はレーベル移籍でどう変わる?
KKBOX編集室
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ヒットを連発し、華々しい活躍をしたアーティストが、フレッシュな環境を求め、異なるレーベルへと移籍するのはよく見られる風景。しかし、移籍した後にアーティストの動向をチェックする新規ファンは意外と少ないもの。そこで今回は移籍をしたアーティストたちの音楽は魅力的になっているのかを検証したいと思います。 まずはBMGからインディ活動へ転じ、ビクターへと移籍を果たしたスガシカオ。粘り気があり、独特のエロティシズムを感じさせる歌詞とアーシーな音楽性で人気を博した彼ですが、「LIFE」や「モノラルセカイ」など、移籍後はどこかきらびやかで軽やかな楽曲が印象的。「USO(Go Go FUNK)」など濃ゆい曲とのコントラストが明確になり、初めての人にも入りやすく良い意味でのリセット感があります。 横浜アリーナでの2万人を動員したライヴを成功させた木村カエラもコロムビアからビクターに移籍したアーティスト。アルバムを重ねるごとにエッジーな要素を増していた彼女ですが、移籍後にリリースした「OLE!OH!」はCarly Rae JepsenやTayler Swiftあたりを彷彿とさせる風通しの良いキャッチーなポップ・ナンバー。「TODAY IS A NEW DAY」の抜けのいいロック・ナンバーをリリースするなど、こちらもエッジーに傾きかけた方向性が上手くリセットされて、ポップなモードに。離れてしまったファンも初見の方にも入りやすい音楽になっております。 ベスト・アルバム発売が各方面で物議を醸したクリープハイプはビクターからユニバーサルへ。言葉を重視したサウンドは相変わらずながら、移籍後はタイトルの言葉使いのイメージ喚起力、バズ・マーケティングへの目配せが強くなった気がします。「エロ」「百八円の恋」などはその例ではないでしょうか。 アーティストの移籍はトラブルではなく、マンネリの打破やリセットの意味合いが強いようです。これをきっかけに皆さんも是非チェックし直して見るのも面白いかもしれません。

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