グラミー賞2016のちょっとイイ話

  • 洋楽
  • 総合
  • 特集
齋藤奈緒子
日本時間2月16日、ついに発表された第58回グラミー賞。テイラー・スウィフトが女性初の二度目となる最優秀アルバム賞受賞、11部門にノミネートされていたケンドリック・ラマーが最多の5部門受賞。さらに、レディー・ガガによる故デヴィッド・ボウイの追悼パフォーマンスも大いに話題を呼びました。が、その華やかな舞台の裏にはさまざまなドラマがあったわけで……。今回はそんな「グラミー賞ちょっとイイ話」の数々をお届けします。
ボウイ・ガガを支えた2人の日本人
今回のハイライトのひとつ、レディー・ガガのデヴィッド・ボウイ追悼ステージ。この、漢字で「出火吐暴威(デヴィッド・ボウイ)」と書かれたマントは、ファッションデザイナー・山本寛斎がかつてボウイに提供した衣装を、今回のために再現したもの。そしてもう1人、このステージに関わっている日本人がいます。それが浅井宣通。冒頭、「Space Oddity」を歌うガガの顔に、往年のボウイのメイクが現れ、稲妻や蜘蛛が動いています。これは浅井が2014年に顔プロジェクションマッピング作品『OMOTE』などで見せたテクノロジーで、生のライヴで使われるのは世界初だそう。
(YouTube: The GRAMMYs)
今日はハンバーガー食べてもいい日。
2012年のグラミー賞では6冠を独占し、最新アルバム『25』も大ヒット中のアデル。今回のグラミー賞のパフォーマンスも大きな注目を集めていましたが、なんと音声が途中で切れる&ピアノの音に金属音が混ざり続けるというトラブルが発生。原因はマイクがピアノの中の弦に落ちたためとされていますが、そんな悔しいできごとにもかかわらず、アデルは後ほど「今日はIn-N-Out(※ハンバーガーチェーン)でも食べよっと。それくらいいいよね」と明るくツイート。ファンを和ませました。
ルーツを忘れない。
監獄のセットに鎖でつながれて登場し、燃えさかる火をバックに「Alright」「The Blacker The Berry」を叩きつけ、グラミー史に残る名ステージを展開したケンドリック・ラマー。彼に賞を手渡したプレゼンターは、元N.W.Aのアイス・キューブと、その実子である俳優オシェイ・ジャクソン・ジュニア。アイス・キューブは彼と同じコンプトンから、ギャングスタ・ラップを武器に世界的グループとなり、ケンドリックに多大な影響を与えたであろうレジェンドです。そしてこの日、ケンドリック・ラマーは、授賞式会場にコンプトンの高校生たちを招待していました。「自分がかつて持っていたエネルギーを忘れないため」と、「彼らに夢を持ってもらうため」。こうしてバトンが受け継がれていくのですね。
(写真:Splash/アフロ) 他にも、テイラー・スウィフトが受賞スピーチで、「あのビッチは俺が有名にしてやった」とラップしたカニエ・ウェストに反撃ともとれるスピーチをしたりと、今年も大いに話題を提供してくれたグラミー賞授賞式。アデルにならってハンバーガーでも食べながら、以下の授賞式関連曲のプレイリストをチェックしてみてはいかがでしょう。
齋藤奈緒子

音楽&カルチャー系ライター。(株)ロッキング・オン勤務後、現在フリー。かわいい女子と枯れたおじさんと80年代カルチャーが大好物。洋楽・邦楽ともに、いま注目のミュージシャンを、最新ゴシップやファッションもからめて楽しくご紹介します!

関連アルバム

関連記事