ビリー・アイリッシュとフィネアスに続け!兄弟姉妹が奏でる音楽

KKBOX編集室

今年のグラミー賞はビリー・アイリッシュの話題で持ちきりでしたね。そんな中で、兄であるフィネアスも5部門でアワードを受賞、この若き兄妹のおそるべきクリエイティビティを目の当たりにしました。そこで今回はこのビリー・アイリッシュとフィネアスを少し掘り下げるとともに、国内で注目の兄弟姉妹アーティストを取り上げます。そしてあの仲の悪い兄弟の最新ニュースもあります。


地球上で最高に輝く兄妹 ビリー・アイリッシュとフィネアス

第62回グラミー賞で史上最年少という若さで主要4部門の受賞を独占、合計5部門を受賞したビリー・アイリッシュ。世界中が弱冠18歳の新たなスーパースターの誕生を目の当たりにした瞬間でした。その一方でビリー・アイリッシュのプロデューサーでもある兄のフィネアスも〈プロデューサー ・オブ・ザ・イヤー〉など全5部門で受賞しています。



いま地球上で最も影響力がる兄妹は間違いなくビリーとフィネアスの二人です。ビリーは音楽を作るにあたって兄のことをパートナーと呼び、フィネアスはビリーの音楽をプロデュースし、ライヴにも一緒に出演しています。グラミー受賞時のコメントでビリーはこう語っています。


“このアルバム(『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO? 』)は、私たちが育った実家のベッドルームで作ったの。マスターベッドルームとリビングルームでもね。だから、マジで何だって可能だってことなのよ”



ビリーのこの言葉を追体験できるのが「everything i wanted」のメイキング映像。演出されたものではありますが、二人がどのようにキャッチボールをしながら楽曲制作をしているのかがよく伝わってきます。カウチやベッドに座ってボーカルを録音するとビリーは話していますが、その様子や雰囲気も感じ取ることができます。

ビリーが13歳の時にフィネアスと一緒に作った「Ocean Eyes」は、サウンドクラウドにアップロードされると同時に、一夜にして爆発的なヒットを記録し世界中で2億回以上の再生回数を獲得することになります。最新のテクノロジーを活用しながらも、家族という近い距離だからこそできるDIYでアナログ的な制作手法が世界中を席巻することになるわけです。そんな二人が、映画『007』シリーズの最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の主題歌を担当するという噂があります。実現すれば『007』シリーズの主題歌が史上最年少で歌われることになります。楽しみです。


式根島で育った みやかわくんと宮川愛李

ビリーとフィネアスの関係性に似た兄妹アーティストが日本にもいます。それは動画投稿サイトで大きな人気を得たみやかわくんと宮川愛李。兄のみやかわくんは学生時代から仲間らとTwitterなどへ動画投稿をスタート。ペン回し、歌など、趣味や特技の披露を中心とした配信を行い中高生の間で話題となり、2020年1月現在でTwitterフォロワー数は95万人超、YouTubeチャンネル登録者数は74万人超という人気です。


出典元:YouTube(みやかわくん/宮川大聖)

そのみやかわくんの妹が宮川愛李。いま十代の女の子たちから大きな支持を受けています。2019年6月にリリースされた『スマホ映えの向こうの世界』に収録された「欠落カレンドラ」は、兄のみやかわくん(宮川大聖)が作詞・作曲の楽曲です。兄妹でこんなにもエモい曲を作ってしまえるのは羨ましいですね。


出典元:YouTube(宮川愛李公式チャンネル)

この二人が生まれ育ったのが東京都の離島である式根島。穏やかな島の暮らしの中で始めた動画投稿に、日本中からアクセスされメジャーデビューに至るプロセスなどもビリーとフィネアスの関係性に似ていて注目です。2020年は二人ともさらに飛躍していくのではないでしょうか。


双子バンドが熱い! フレデリックとCHAI

出典元:YouTube(A-Sketch MUSIC LABEL)

ここでは双子で活動をしている個性的なバンドを紹介しましょう。最初はフレデリック。兄の三原健司(Vo./Gt.)と弟の三原康司(Ba.)は、中学二年の時にギター部を見学に行きそのまま入部。高校時代は同じ軽音部で健司が部長、康司が副部長だったそうです。高校を卒業し別の道を歩んでいた二人ですが、しばらくして音楽をまたやろうと思った健司が「バンドをやるなら康司とやりたい」と声をかけて、もう一度一緒にバンドをやることになりフレデリックが生まれました。音楽が大好きだった双子の兄弟ならではの一心同体の関係が素晴らしいですね。


出典元:YouTube(CHAI official)

マナ(Gt.)とカナ(Key.)の双子の姉妹がツインボーカルを担当するCHAI(チャイ)。ピンクを基調にしたポップなファッションと真っ赤な口紅がトレードマークで、インパクトのあるビジュアルが強烈です。音楽はパンク、ダンス・ミュージック、オルタナティブなど幅ひろいジャンルを昇華し、洋楽リスナーにもファンが多いのが特徴。双子のマナとカナ、そしてユナは同じ高校で、その3人が学校の軽音楽部のバンドで東京事変やaikoをコピーしていたのがCHAIを結成したきっかけだそうです。フレデリックと同様、双子の兄弟姉妹って同じ環境で仲良く過ごすことが多いんですね。いま双子で軽音部にいる人の未来が楽しみです。


連弾ピアノボーカールユニットのKitri

出典元:YouTube(Kitri Official)

京都を中心に活動をするKitri(キトリ)は姉のMonaと妹のHinaによるピアノ連弾ボーカルユニットです。共に幼少期よりクラシックピアノを学び、姉のMonaはセコンド(低音側)、妹のHinaはプリモ(高音側)を演奏しています。Kitriが奏でる凛としたピアノの音と奥ゆかしさをまとった歌声とともに、連弾でボーカルというあまり見ない演奏スタイルにより新しい音像に触れることができます。さらに2020年1月にリリースされた1stフルアルバム『Kitrist』にはサイケ、プログレ、ミニマル、フォークなど多様なサウンドと融合した作品が収録されているので是非聴いてみてください。日々の生活に新たな刺激を感じるはずです。クラシックとポップスをミックスさせていくKitriの生のライヴを一度観てみたいですね。


ギャラガー兄弟が仲直りしてオアシスをまた見たい

最後は兄弟でありながら最悪な関係になってしまったオアシスのギャラガー兄弟を改めてご紹介しましょう。兄ノエル・ギャラガーと弟リアム・ギャラガーを中心に結成されたオアシスは、90年代に隆盛を誇ったブリットポップ・ムーブメント代表するイギリスのロックバンドで全世界でのトータルセールスは7500万枚以上を記録。アークティック・モンキーズ、コールドプレイ、国内ではASIAN KUNG-FU GENERATIONや[Alexandros]、RADWIMPSなどオアシスに影響されたバンドが多数います。


出典元:YouTube(Oasis)
※まだ仲が最悪になっていなかった頃のギャラガー兄弟

しかし2009年、フジロック・フェスティバルのヘッドライナーを務めたあと、ノエルはフランスの音楽フェスティバル直前に出演を取りやめ、公式ウェブサイト上で脱退を表明、事実上の解散となります。ギャラガー兄弟の仲の悪さは有名で、リアムがドラッグを使いながらライヴをしたことにノエルが激怒したり、リアムがノエルの私生活を中傷するなど悪い関係が続いていました。そしていまなお、ギャラガー兄弟は誹謗中傷しあう泥沼の関係が続いています。2018年7月にはリアムがツイッター上でノエルにオアシスの再結成を持ち掛け、2人に和解の兆しが見えたことも。しかしノエル側がイギリスのMojo誌で再結成を完全拒否。それに対してリアムがまた暴言を吐き、ファンからは落胆する声があがりました。


出典元:YouTube(Altitude Films)

そんなリアム・ギャラガーのオアシス時代からソロミュージシャンとして復活するまでの姿にフォーカスしたドキュメンタリー映画『AS IT WAS(原題)』が2020年、日本でも公開が予定されています。映画の中でもリアムは「あのクソ野郎が俺のバンドを決裂させたんだ。俺たちがクソみたいに憎しみあってるのなんて当然だろ」と、毒づいているそうです。


出典元:YouTube(Noel Gallagher)

そして2020年になってギャラガー兄弟の話題はさらに熱くなっています。リアムはノエルの最新シングル「Blue Moon Rising」を批判したかと思えば、ノエルから2022年にオアシスを再結成しようとお願いされているツイートをしています。ファンはやきもきさせられていますが、没交渉にならずにお互いが意識しあってる事実にオアシス再結成の望みもあるかもしれません。今年のグラミー賞のビリー・アイリッシュとフィネアスを見て仲良くなってくれないですかね、ギャラガー兄弟。



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