ストリーミングサービスはLIVE音源の宝庫!!絶対聴いて欲しい熱量200%のLIVEステージ

邦楽 総合 特集
山本雅美

アーティスト発信で「おうち時間」を楽しめる様々なスペシャル映像がネットで公開されているので、大好きなアーティストのライヴ映像を見ている人もたくさんいるのではないでしょうか。それにあわせて、この機会に是非チェックしてもらいたいのがライヴ音源作品です。オリジナル曲とは違うアレンジや、その会場、その空間でしか体感できないリアルな熱量を持つのがライヴ音源の魅力です。ライヴ動画とはひと味違う、聴覚にストレートに響くライヴ音源の魅力を再発見してみてください。


Official髭男dism

出典元:YouTube(Official髭男dism)

各ストリーミングサービスで複数曲が上位ランキングを席巻、Stayhome期間中に一番聴かれたアーティストはOfficial髭男dism(以下、ヒゲダン)でしょう。ヒゲダンの真骨頂はやはりライヴ!! 彼らのライヴを初めて観たのは2016年11月に開催された“one-man tour 2016”の代官山LOOPでしたが、小さなライヴハウスは超満員の観客に埋め尽くされ、ステージとフロアが一体となった熱気に包まれていたのを記憶しています。そして2019年7月には初の日本武道館公演を開催。映像演出は一切なく、セットはステージ上の「H」「G」「D」「N」のオブジェとステージ縁のシンボルマークのみ。12,000人の観客たちがステージを360度取り囲んだ震えるぐらいの素晴らしいライヴを大成功させました。映像主体のライヴ作品が多い中、『Official髭男dism one-man tour 2019@日本武道館』は音源としても発表されています。これはヒゲダンのライヴクオリティが揺るぎない証拠なのだと思います。2020年3月からの初の全国アリーナツアーは、新型コロナウイルスの影響で延期となっています。それまではヒゲダンのライヴ音源を聴いて想いを馳せてみませんか。勇気と元気をもらえるはずです。


[Alexandros]

出典元:YouTube(ALEXANDROSchannel)

Stayhome期間中のいま、[Alexandros]から嬉しいプレゼント。2018年11月21日に発売された7th ALBUM「Sleepless in Brooklyn」の初回限定盤/完全生産限定盤に収録された「VIP PARTY 2018 at ZOZO MARINE STADIUM」のライヴ映像が期間限定で公開されています。2時間24分に余すことなく堪能してください。今回プレイリストで紹介するのは2016年6月に開催された「Premium V.I.P. Party」の初の大阪城ホール公演から、ステージの中盤で演奏された「ワタリドリ」。曲の始まった瞬間の観客のどよめきにぞくっとします。オリジナル音源とは違い、この日の、この時間だけの「ワタリドリ」。是非その空気感を感じてみてください。


くるり

出典元:YouTube(くるり)

様々なアプローチで作品制作、ライヴステージをおこなってきたくるり。その中でも音楽シーンで語り続けられているのが、2007年12月の「くるり ふれあいコンサート ファイナル」2DAYSとしてパシフィコ横浜国立大ホールで開催されたウィーン・アンバサーデ・オーケストラとのステージです。ロックとクラシックが融合した壮大なステージは、ライヴ空間だからこそ感じることのできる圧倒的な音像となっています。幼少の頃からクラシックに慣れ親しんできた岸田繁は、その後オリジナルの交響曲を書き上げ、京都市交響楽団との公演もおこなっています。ウィーン・アンバサーデ・オーケストラとの最終公演のアンコールで演奏された「ブレーメン」。そして「ブレーメン」をベースに交響曲として発表された「Quruliの主題による狂詩曲 II 名もなき作曲家の少年」、ゆったりとお楽しみください!



Nulbarich

出典元:YouTube(Nulbarich)

3月25日にリリースされたNulbarichの「ONE MAN LIVE -A STORY-」は、2019年12月に開催された埼玉スーパーアリーナ公演の模様を、オープニングのイントロダクションから23曲を完全収録したライヴアルバムになっています。中でもチェックしておきたいのは、M8の「SESSION」。JQを除く6人が2チームに分かれ、MPCに同期させたラップとトラックをループさせた演奏合戦を披露。JQ曰く「普段の制作風景に近い」演奏がステージで繰り広げられています。JQの「長かったようであっという間だったな。やっぱデケーな。この人数が一個になったらヤバそうじゃない?」というMCで始まるフィナーレの「Stop Us Dreaming」は、10分超えのグルーヴを作り上げています。ライヴ作品はステージのコンディションによって収録されない演奏曲もありますが、Nulbarichは最初から最後まで会場の密度高い空気感を作品として発表しました。そして、お酒を飲みながら聴くのがぴったりなライヴアルバムなのです。


大塚愛

出典元:YouTube(avex)

毎年9月に開催(2011年を除く)されている大塚愛のバースデーLIVE「LOVE IS BORN」。大塚愛はこれまでも多数のライヴ作品をリリース、KKBOXでもこれまでの「LOVE IS BORN」のライヴ音源を配信中なので、「さくらんぼ」や「プラネタリウム」といった名曲を聴き比べてみるのも素敵な聴き方です。オリジナルのレコーディング音源とは違い、その時代時代で歌われる曲は少しずつ変化し、熟成されていくワインのように、曲の深い味わいを感じることができるはずです。大塚愛は「AIO PIANO」というピアノ弾き語りライヴも精力的におこなっているので、是非こちらもチェックしてみてください。



コブクロ

出典元:YouTube(Warner Music Japan)

コブクロの2002年から2015年までのライヴから選りすぐられた11作品全225曲が昨年一挙に配信スタート。注目すべきはコブクロの第二の魅力とも言える「ライブMC」もほぼ完璧と言えるぐらいに収録されている点が、ほかのLIVEアルバムと大きく違うところです。というわけで、今回は黒田俊介さんと小渕健太郎さんのMCのみを集めたプレイリストも同時公開。2006年に開催された初の日本武道館ライヴから、2015年の「 “奇跡" FINAL at 日本ガイシホール」のMCパートのみのプレイリストを公開!ふたりのトークがどのように成長していったのか?変わらないお決まりの言葉はなんなのか?を紐解いています。圧巻なのは「KOBUKURO LIVE TOUR '09 "CALLING" FINAL」で繰り広げられたMC5で、なんと31分超えのボリュームです。某うどん屋で中国人のお客さんが黒田さんと小渕さんの話をしているうちに険悪なムードになる描写なんて最高です。もうこれは吉本超えの芸人さんっぷりです。しかし、コブクロのお二人のトークがこんなに面白いなんて・・。ハマります!!



長渕剛

出典元:YouTube(Tsuyoshi Nagabuchi)

ライヴ音源でのスケール感だったり、アーティストとしてのカリスマ性を思う存分感じられる存在が長渕剛です。数多くの伝説的なライヴをしてきたなかで、いまも語り続けられているのが、2004年に約7万5千人の観衆を集めて、鹿児島県の桜島特設ステージで開催されたオールナイトコンサートや、2015年に約10万人の観衆を集めて富士山麓の特設ステージで開催されたオールナイトコンサートです。大自然というより地球そのものを舞台に音楽で対峙できるのは長渕剛の右に出る人はいないのではないでしょうか。今回プレイリストに収録したのは桜島コンサートからの「とんぼ」。「武者震いするねー」と彼らしい演奏前のMC、会場が一体となって歌われる「とんぼ」は、聴いている方が武者震いする迫力です。


佐野元春

出典元:YouTube(佐野元春)

40代、50代にとっての永遠のロックンロール・ヒーロー佐野元春。そんな彼も必聴のライヴアルバムを残してくれています。それは14年に渡る盟友THE HEARTLANDとのライヴ演奏を集めた『THE GOLDEN RING~佐野元春ウィズ・ザ・ハートランド・ライヴ1983-1994』。初期の`R&R Night Tour`から、解散に至った`Land Ho!`横浜スタジアムまでの音源からベスト・ライヴ・テイクを選出。若さ溢れる声と、それに呼応するTHE HEARTLANDの勢いのあるステージが詰まったアルバムです。名曲「サムデイ」では曲の始まりから1コーラスを観客が歌い続けるというハッピー過ぎる演出もしてくれています。佐野元春はいま64歳。そしていまなお日本のロックンロールのフロントラインを走り続ける姿に、僕らは勇気をもらえるのです。


RCサクセション

出典元:YouTube(UNIVERSAL MUSIC JAPAN)

忌野清志郎が癌性リンパ管症で他界した2009年5月2日から11年。いま清志郎が生きていたら69歳。どんな作品を生み出しているのか、どんなライヴをしてくれたのか。そして、いまの大変な世の中の状況をどう思うのだろうかなどと考え始めたら本当に興味が尽きないです。リアル世代はもちろん、長らくテレビCMから聴こえてきた「デイ・ドリーム・ビリーバー」の清志郎の声に、僕たちは世代を超えRCサクセションに寄り添ってきたのかもしれません。自分にとっていま一番観たいアーティストのライヴ。それはRCサクセションなのです。



オススメプレイリスト



山本雅美

ainone合同会社 代表/プロデューサー ビクターエンタテインメント/A-Sketch/KKBOX Japanで幅広く音楽ビジネスを担当、現在は音楽専門インターネットラジオのプロデューサーのほか、多摩川沿いの街で音楽フェスなどを開催。また写真家として国内・海外でのエキシビションに出展。