衝撃のデビューから8年…病を克服し子育てと会社員を続けながら歌う、木山裕策の新作
プレイリスト - 9 曲 |

衝撃のデビューから8年…病を克服し子育てと会社員を続けながら歌う、木山裕策の新作

2016-02-29
試聴する フル再生
8年前、オーディション番組の出演をきっかけに衝撃のメジャーデビューを果たした男、木山裕策を覚えているだろうか。

大阪府出身の39歳、妻と子供4人を養いながら広告関連の出版社に勤める会社員。甲状腺がんを煩い「手術で声を失うかもしれない」と医者に宣言された彼は、「手術が成功してもし声が残っていたら、多くのひとに自分の歌声を届けたい」と願い、無事手術が成功した後、オーディション番組にエントリーする。

その後紆余曲折を経て、彼が悲願であった歌手デビューを果たすというサクセスストーリーは、当時の世間に大きな感動をもたらし、家族への愛を歌ったデビュー作「home」は大ヒット。その年のNHK紅白歌合戦に初出場し、一躍時のひととなった人物だ。

あれから8年の歳月を経て木山は、3月2日にカバーアルバム『F~守りたい君へ』にリリースする。同作は家族、身近にいる大切な人、守りたい人への気持ちを歌った名曲が詰まったカバー・アルバムで、リードトラックとしてオリジナル曲「旅立ち ~home 2016~」も収録される。同曲は「home」の続編として新たに作られた楽曲で、幼かった子供が成長し、大人としての第一歩を踏み出していく姿を応援する父親の心情を描いた歌。今年成人式を迎えた長男を持つ木山だからこそ、リアルな感情と熱を持って歌えたのだろう。KKBOXではアルバム発売日に先駆け、同曲を先行配信中なので是非聴いてみてほしい。

正直なこと言えば子育てとかよく分からないよ
命をかけたママと君のおかげで少しずつパパになれたんだ
本当にありがとう

「home」に続き今回も多胡邦夫が作詞・作曲を担当。「旅立ち ~home 2016~」の歌詞に関して木山本人は、「(この歌詞は)本当に素直な気持ちです。悩みながらきた20年なので、本当に『ママと子供たちのおかげで自分もちょっとずつパパになれたんだよ』っていう、そんな気持ちをすごく熱く歌う歌です。まさに『home』の続編なのかなぁって思います」と語っている。「home」以降、親交を深め、家族ぐるみでの付き合いをしているという木山と多胡。どちらも子供を持つ父親であることから共感する部分が多く、「実際親ってそうだよね」「そうやって大きくなっていくんだね」という会話の中で生まれたのが今回の歌詞であるようだ。今作のアルバム・ジャケット写真には元プロレスラーでタレントの佐々木健介が実の息子(17歳)とともに登場していたり、MVには大きくなった息子の旅立ちを見守る父親のストーリーが描かれていたり……、子供を持つ親、とりわけ年頃の子供を持つ父親からの深い共感を集める作品となりそうだ。

なお、『F~守りたい君へ』には、最近父親になったクリス・ハートがデュエット参加する、ナオト・インティライミの「今のキミを忘れない」をはじめ、家族や大切な人に贈りたい名曲、全12曲が収録。中島みゆきの「誕生」やJUJUの「やさしさで溢れるように」など、世代を超えて楽しめる作品が詰まったカバー集となっている。こちらは3月2日にKKBOXで配信される予定なので、お楽しみに。ちなみに、アルバムのタイトル「F」には、FAMILYの「F」とFATHERの「F」がかけられているのだとか。

他の人はこれも聴いてます

    最終更新

    2016-02-29