作詞:工藤順子 作曲:近藤達郎
遠い笛の音 消える花火
錆びた売り声が空に融ける
赤い電球 長い橋の
ずっと向こうまで続くばかり
賑わいの夜に住む男の
祭りの灯は何処にある
アセチレンの背中に誰か
祭りの唄聞かせてよ
帰り道で振り向けば
すべて闇の中
銀の風船 屋根を越えて
光る河の上渡ってゆく
風に吹かれついて行きたい
夕闇の外套を着て
声を嗄らし駆けて行きたい
明日はもう知らない町
時のかけら逃げてゆく
トラックに乗って
月影の道を往く彼の
旅の夢は何処にある
耳鳴りの止まらない耳に
旅の終わり教えてよ
賑わいの夜に住む彼の
祭りの灯は何処にある
アスファルトに揺れる瞼に
祭りの唄聞かせてよ