作詞:Sou、神谷志龍 作曲:RUCCA
編曲:Sou、神谷志龍
持て余す亜世界で
貴方どうやったって肯定されて
寓話より不可思議
人知れず 乖離していく夢想
通せん坊をしないで
未来が其処で 僕を呼んでいるのに
憧憬を画(えが)くも
黒い灰と称(しょう)し淘汰された
丑三つ 三日月
暗がりの中 ただ六等星(ほし)が揺れていた
ランタンとナイフが
有れば 十二分だと想えた
踏み込んだ樹海で
梟(ふくろう)の瞳 見透かす勇気
臆病とはつまり
生存本能の誤差だろう
夢に見た世界の涯(は)て
その雲の上に 海の底に せがんだ掌を
三半規管の蝸牛たち 泳いで
蒼から碧へ綱渡り 導いていく
透明を愛してしまった
透明を愛してしまった
誰も彼も信じ得ない 絵空事を信じて
賽はもう投げられて 最初には戻れない
焦がれた夢の全部が 正夢だと願って進んでいく
幾星霜を越えて
真理は何度も 輪郭を変えた
預言者の再来
語るは 悲劇のトリロジー
狂言も真も
清濁を合わせて飲み干し 酪訂
基荒らしの法廷
いつかきっと 覆るのだろう
窒息するほど 見惚れる青
肺出る 無数の泡沫
深く深く 沈むほど 鼓膜に詰まる声は
紛れもない 疑いの余地もない
夢に群がる回遊魚(さかなたち)
悪怯れず 問い質(ただ)す
「お前の非(せい)だろう」鳴呼
「どうだっけなぁ」
透明を愛してしまった
透明を愛してしまった
誰も彼も信じ得ない 絵空事を信じて
童謡に満たせなかった 童心に巣食ってしまった
夢が喰べた季節の 対価を誰が支払うんだ
遠い日の少年 白銀の鱗へ
映る、黯い、深い、甘い、永い、影を見ている
遠い日の記憶 自らへと重ねて
気付く、黯い、深い、甘い、永い、命の忘却