楽曲

イタチトウグイス

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作詞:高田暁     作曲:高田暁



あれは春が 始まる季節(ころ) 私はイタチだった
何故だろうか? 答えは今も解からない けど

ほんの少し 遠くの丘に 小さな教会があって
カランコロンと 鐘の音(ね)が 心地良かった

耳にそっと 手招いた 優しい声はウグイスだった
もう一度 会いたくて
何度も何度も
その場所を探していたんだ

私を呼ぶ 歌声が今も鳴り響く
夕焼けが 青い空を 恋色に染めて
春風が手を振れば 水仙がいっせいに咲いた
イタチは ウグイスを ずっと 愛していた

疲れ果てた 足がハタと 私を止まらせた
不思議なんだ 迷わずここへ 引き寄せられた

一つ二つ 彼は退り その瞳(め)を読んで気付いた
切ないよ イタチはウグイスになりたかったから

ワザと遠く もどかしく 彼の歌を見つめ続けた
独りより 不器用な
距離が作る愛の
中でずっとずっと生きてる

AH もしも 私が 生まれ変われたら
虹霓(こうげい)さえ 揺らす羽で 抱き締めてみたい
向日葵が背を伸ばし 太陽が近付いていた
膨らんだ瞼でずっと 見つめていた

彼はウグイスだった。
言葉に出きるものはなにもない。
私は恋してしまった。
会いたくて、
会わずにいられなかった。

私を呼ぶ 歌声が今も鳴り響く
夕焼けが 青い空を 恋色に染めて
水仙の道がぱっと 夏草へ衣替えした
イタチは ウグイスを ずっと 愛していた

あれは春が 始まる季節(ころ) 私はイタチだった
何故だろうか? 答えは今も解からない

私はイタチ