作詞:HANIWA 作曲:HANIWA
明日の傷は擦れて消える筈の夕日並ぶ烏僕を刺し笑んで、
位相ずれる其れら彼方声が嘲く、嘆く、騒ぐ。それが卑しくて。
堕落すべく過ぎた時計、嘘の壁が迫り問いに惑う。
「知らないな。」
腐る程に余る心(しん)の甘受、
揺れる、揺れる。
それは、それは。
大事だねぇ。
優しい壁ばかり増えるんだ。
顔も声も、演ずる様に。
悲しいことなんて隠すんだ。
偽せた顔の笑む惨状で。
虚しい声だって霞むんだ。
朽ちた音は聴きたくないや。
夕影、凪いで。
ただ、そんな風景に飛び降りたくて。
刺さる。媚びる。途切る。陰る。
潜る。隠る。閉める。荒れる。感染(うつ)る。
「知らないよ?」
苦く。辛く。気衝(きづ)く。欺く。
偽悪(ぎあ)く。喘ぐ。傾ぐ。呻く。
「君が悪いんだ。」
鉄の弦が僕を嗤う昼間、錆びた赤が砂と煙る閃光は、
走る君を端に眺め僅か解る。夢が割れる過程、知る最後。
出会う朝は、それはそれは晴れた空に流る雲が白い、
「幻想だ。」
膿んだ傷が犯す脳と、踊る理想自問自答。
「狂い違う様。」
惰性毟る僕を、撫でる刻は黙り、やがて命を削る、知らぬ間に。
其れは僕に知らす。
「君が君に出来る事は最早在ることだけ?」と。
優しい壁だって壊すんだ。
どうせ誰の助けも無いよ。
悲しい顔だって晒すんだ。
どうだ? 笑え。気が狂うまで。
犯しい声だって喘げるんだ。
腐した訳は知りたくないや。
夕幻、鳴いて。
ただ、そんな感情抱いたりしてさ。