作詞:有本憲次 作曲:細川武夫
母の背中にちさい手で
振ったあの日の日の丸の
遠いほのかな思い出が
胸に燃え立つ愛国の
血潮の中にまだ残る
梅に桜にまた菊に
いつも掲げた日の丸の
光仰いだ故郷(くに)の家
忠と考とをその門で
誓って伸びた健男児
ひとりの姉が嫁ぐ宵(よい)
買ったばかりの日の丸を
運ぶ箪笥(たんす)の抽斗(ひきだし)へ
母が納めた感激を
今も思えば目がうるむ
去年の秋よ強者(つわもの)に
召出(めしい)だされて日の丸を
敵の城頭高々と
一番乗りにうち立てた
手柄はためく勝ちいくさ
永久(とわ)に栄える日本の
国の章(しるし)の日の丸が
光そそげば果てもない
地球の上に朝が来る
平和かがやく朝がくる