肩より低く頭をたれて

作詞:中牟田俊男    作曲:中牟田俊男

春が来ては花の名を知り
夏には雲の名を覚えていた
秋が吐息を白くしてまた過ぎたら
見たこともない季節があった
冬より冷たい季節があった

ほのおのみぞれが降りしきる
赤い疾風(はやて)が吹き荒れる
人は心を言葉にしない
肩より低く頭(こうべ)をたれて
肩より低く頭(こうべ)をたれて
肩より低く頭(こうべ)をたれて

冬が過ぎれば夏が来ていた
人影だけを黒くうつして
日差しを遮る緑が無くて 緑が無くて
私の周りに誰もいない
見たこともない季節が過ぎた

けもののように人が走る
叫ばなければ聞こえない
人は夜が来るたびに
肩より低く頭をたれて
肩より低く頭をたれて
肩より低く頭をたれて

焼けた大地に砕けたガラス
涙のように輝いた
私はここから歩き出す
声あるならば大地を語れ
見たこともない季節のことを
声あるならば大地を語れ