うだるような地も静まり ほの暗い日の出まえ
いつもの通り道で待ち合わせ みんなでしよう
“夏だから”ボーダーか焼けた肌かワンピース
個性はないけれど可愛くてうらやましい
みんな前 見てるすきに
ぎゅっと手をひいてほしいんだ
路面電車に乗り どこまで走り抜けよう?
どうせ海岸かそこらあたり
花火でもしましょう 手に持ってはいけないのに
振りまわし 気を引く
よくある構図(けしき)がアツイ
去年の誕生日には黒いTシャツをくれた
わざと穴があいてる 袖をとおしてみようか
今年は“なにがいい?”したたか応えられず
見つめてくれていることに満足している
どこから恋になったのか…
痩せた身体を抱き締めて
懐しのラムネは「?(はてな)」味でも美味しい
甘いくせに潔(いさぎよ)くて好き
口の中で あばれ弾(はじ)けとぶ カプセルたち
なんにも出来ない僕の気持ちの表れ
─また みんなでこよう
─きみなしでもへいき
たまに不健康に朝まで忘れるのもいいね
たまに健康的に朝思い出すのもいいよ
きっと電車に乗り 君だって来てくれるでしょう?
書き途中のcoolなinvitation
最高の音と生まれたこの日 利用する
歌い足りないだから まだ帰らない─
路面電車に乗り ひたすら揺られてみたら
「過ぎた夏の記憶」に収まる
もしかしたら僕ら最後かもしれないけど
頭の中ではずっと続いてゆく one time