萩物語り(台詞入り)

作詞:森坂とも    作曲:高田弘
初めて愛した人だから
忘れるなんでできない
いくら言い聞かせても
この胸は苦しくなるだけ
届かぬ思いでいい
いつかいつかきっと…

まさか夢なの 夢じゃない
頬をあなたが 優しくつねる
別れて十年 止まったはずの
胸の時計が 春を指す
うれし涙で みかんの花が
ほろりこぼれる 城下町

好きなあなたの 志(こころざし)
守りたかった 身を引いてでも
あれから一人の おんなの道は
先の見えない 鍵曲(かいまが)り
恋の一文字(ぐともじ) 書くたび消える
波がさらった 菊ヶ浜(きくがはま)

どんな時代に 生まれても
糸を手繰れば あなたに続く
小さな町しか 知らない私
広い世間も ふたりなら
弱音封じに 口づけられて
明日(あす)へせせらぐ 藍場川(あいばがわ)