Song

Remain

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Lyricist: みなるP     Composer: みなるP



少し曇った12月
葉を落として灯りを纏った街路樹を横目に歩く2人
会話が途切れて風邪でもないのに咳をした
君はいま何を思っているの
誰を想っているの

月並な僕らの恋愛小説はもうすぐ終わるようだ

「またね」の代わりの「さよなら」を
何度も反芻して後悔して
この胸に留まったままの感情に
静かに雪が降る

作り笑いを保てなくて
ツンとする鼻と不安を
口元のマフラー持ち上げて誤魔化した
絡まった運命を
千切れないように解いて手繰り寄せたら
その先に君と結ばれているのは
僕じゃないのかな

少しずつ上書きされてゆく君と季節に
触れようとして悴んだ指の隙間から
望んでいた未来が零れ落ちて滲んでしまう

凍り始めた夜を抱いて
暖かい想い出に耳を澄ました
冷えた身体にはあまりにも痛くて
涙が止まらないんだ

「またね」の代わりの「さよなら」を
何度も反芻して後悔して
この胸に留まったままの感情は
色を失っても震えているから
まだ冷めていないから

冬が溶けてしまう前に
君が消えてしまう前に
ぎゅっと抱きしめた
僕が消えてしまう前に
そっとキスをした