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第二封信 / 時代 宿命是時代的罪過

蔭山征彥
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友子、許しておくれ、この臆病な僕を。

二人のことを決して認めなかった僕を。

どんなふうに、君に惹かれるんだったっけ。

君は髪型の規則も破るし、よく僕を怒らせる子だったね。

友子、君は意地張りで、新しい物好きで、でも、どうしょうもないぐらい君に恋をしてしまった。

だけど、君がやっと卒業した時、僕たちは、戦争に敗れた。

僕は敗戦国の国民だ。

貴族のように傲慢だった僕たちは、一瞬にして、罪人のくび枷を科せられた。

貧しい一教師の僕が、どうして民族の罪を背負えよう?

時代の宿命は時代の罪。

そして、僕は貧しい教師に過ぎない。

君を愛していても、諦めなければならなかった。