歌曲

誘イ朱月 (feat. がくっぽいど)

試聽 聽全曲

作詞:水無月龍那     作曲:As'257G


駆け込んだ 月陰の真下で
すれ違い 振り向いて 瞬き
手招きで 呼び寄せば 煌めく
一夜限りの 好奇心

握りし手の中で 転がす万華鏡
吊り上げる 口の端
朱き三日月に よく似て

舞い踊れ 手を取りて 夜が更けせども
迷うたら 音ひとつ 灯りに変えて
一片の葛の葉に込めた標を
菓子のように 何処迄も甘く魅せましょうか

背に負いし 月陰は隈無く
浪立てて 風渡る 盃

手の中に 残された 絵札は
一度限りの 楼獄よ

命を惜しませば 四番の紅差しで
口元鮮やかに
偽りの朱を 引きませ

駆け抜けろ 手折られし 夜が明くる迄
懸けられた 恋(つみ)ひとつ 脆き戯れ言
振り返るその髪を 転ぐ雫で
蜜のように 何時迄も甘く酔わせましょう

伸び行く月陰が 濡れる吐息の色
快楽に触れたらば
指先の猫が ひとつ鳴き

砕け散る 楼獄は万華の鏡
煌めいて 落つ先は 夢か現か
暗闇で舞う指に 残りし傷が
刻むだろう 月陰の軌跡 淡く染める 夢の証を