歌曲

色偸るセカイの鉛姫

試聽 聽全曲

作詞:nyanyannya     作曲:nyanyannya



ガラス匣(ケース)に映る
世界の色を知りたくて絵本の中に尋ねたけど
紅い赤い緋さなんて辞書も目を回すだけだもの
わからない

もしそれが痛みでも共に生きられるでしょう
もしそれが音なら伴となり歌えるわ

連れ出して私を虹の彼方へ
閉ざされて色を奪われた国から
花は碧 月は蒼
書きとめた言葉はねえどれだけ
眩しく鮮やかに灰の世界を分け合える

祝祭に街は飾られ綺麗
傘屋に服屋にええと「あれは花屋?」
寒空と看板の見えない文字の向こうにもあるのかしら
世界が
花を選びたい 似合いの色の
もしできるのならば
きらびやかな装束(ドレス)も
目の眩むような宝石(ジュエル)だって
なにもかもあげるわ

行き交う人と暮れてゆく色を知りたい
ひとりひとり胸に燈る色を知りたい
屋根の臙脂(あか) 燭(ランプ)の朱(あか)
同じではないの? ねえ教えて鉛の空!

神様が私の生まれた時にくれた色の真白な雪が降ったなら
街中の誰もがただ空を見上げて
たった一つの色だけで確かに今世界を分け合えるのに