アーティストたちの耳元-kolme

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KKBOX編集室
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アーティストが愛用しているイヤホンやヘッドホンを覗かせてもらう連載企画「アーティストたちの耳元」。アーティストたちの音楽ライフの大切なツールを紹介するとともに、いま聴いているソングリストも教えてもらいます。メンバー自ら、作詞作曲、ラップ、振り付け、イラストを手がけるkolmeのRUUNAさん、KOUMIさん、MIMORIさんの3人のミュージックライフを覗かせてもらいました。2019年1月にリリースしたアルバム『Hello kolme』以降も、精力的に新作をリリースしている中、これからのkolmeのこともお聞きしました。

出典元:Youtube(avex)

kolmeの耳元

-いつも使っているヘッドホンやイヤホンを教えてください。

RUUNA:最近買ったばかりのワイヤレスイヤホンです。ワイヤレスの便利さを知ってから有線には戻れないですね。イヤホンが壊れて移動中に音楽を聴けないのが苦痛すぎて、近くの電器店に駆け込んで一目で買ったのがこれでした。

MIMORI:kolme結成の時に制作ディレクターの方から譲ってもらったソニーのモニターヘッドホンです。当時はホテル住まいしながらピアノで曲を作っていたんですが、「スタジオで使うモニターヘッドホンだから、これ使うといいよ」と言われて頂きました。それからずっと使っています。一番耳慣れしているというか、聴き取りやすいです。私はアレンジの勉強として、気に入った曲があると聴き込んで同じオケを作るんですね。低音が鳴り響くような曲だと「少しうるさいな」って感じることがあるんですけど、このヘッドホンはそれが無くて耳が痛くならないんです。高音もバランスよくフィットしてくれます。これじゃないと信用できないし、もう相棒ですね。

KOUMI:頂きもののBOSEのワイヤレスイヤホンです。見ためからカッコいいし、耳につけると、それがオシャレの一部みたいな感じになるので気に入っています。過去には、流行もあってBeatsを使っていたんですが、BOSEにしてからBeatsは私にあまり合っていなかったのかなーというのがわかりました。

-なんだか、男女付き合いを振り返るみたいな感じですね。

一同:爆笑


今日はどんな音楽を聴いていました?

-今日はここに来るまで何を聴いていたのでしょう?再生履歴が気になります。

KOUMI:オーストラリアのバンド・グレイズの「Do Right」と、モトリー・クルーの「The Dirt」です。グレイズは来日公演でサポートアクト出演させてもらったんですが、それからよく聴いています。モトリー・クルーは最近観たNetflixの映画「The Dirt」で使われていて、それで知りました。気分が上がる曲なので、天気が良い日にぴったりです。

MIMORI: 自分でつくった「MIMORI2019」という、今年になってから気になっているアーティストプレイリストを聴いてきました。一番聴いているのはHONNEの「Me&You」という曲です。音の作り方を勉強しているので、この曲を自分でオリジナルアレンジにしている最中です。私は鍵盤で曲を作っているから、いまは鍵盤の多いこの曲を参考にしています。日本アーティストで唯一はいっているのが中村佳穂さんの「きっとね!」です。ミュージックビデオと音の感じにハマりました。

RUUNA:ストリーミングで解禁になった小田和正さんや松任谷由実さんをよく聴いています。アーティスト検索で順番に出てくる曲が人気順だと思うんですが、年代もバラバラに再生されるので「歌い方が全然違う」という発見もできて面白いです。人気のある曲は「みんな、どこが好きなんだろう」とポイントを探りながら聴くのが楽しいですね。松任谷由実さんは「ひこうき雲」がトップにでるんですけど、私の生まれる前の1973年の曲なんです。時代を超えて音楽に触れることができるのって素敵だなと思います。

-ユーミンに再発見はありましたか?

RUUNA:私が歌詞を書き始めた頃、制作ディレクターの方が「ユーミンの歌詞を勉強するといいよ」って言われたんですが、その頃はあまりピンとこなかったんです。でも20代になって理解できたというか、大人になって元気づけられる歌詞が多いんだなって思いました。「やさしさに包まれたなら」もジブリのイメージしかなかったんですが、ちゃんと聴いてみるとメッセージ性が強くてびっくりしました。真似しても書けない!という独自の世界観を持っている方なんだなと思います。


アルバム『Hello kolme』以降の新作について

-3月にリリースされたアルバム『Hello kolme』は華やかで、完成度の高いダンサンブルな作品が多く、センスの高いポップス性を感じた内容でした。その一方でアルバムリリース翌月から配信リリースされている「Brand new days」「Deep breath」は、kolmeの「歌心」を感じる作品です。

MIMORI: 『Hello kolme』は作品として良いものにしたいとう気持ちが強かったので、自分たちにプレッシャーかけて制作していましたが、いまはこれから先のkolmeのことを考えています。配信リリースということで、いろいろ違う作品にチャレンジしてみようと思いました。「Brand new days」は、歌詞の響きも変えてみたいと思い、メロディチックなディープハウス寄りな曲になっています。耳心地がいい感じになったんじゃないかなと思います。

出典元:Youtube(avex)

-それです。確かに聴き入ってしまう感じがあります。

RUUNA:『Hello kolme』では、自分たちが描いていたkolme像というのがひとつ完成しました。kolmeはこういう音を求めていたし、こういう音でステージに立っている自分たちになりたかったんだという。いまは“自分たちが知らないkolme”を発見しているというか、新しい自分たちを吸収している感じです。それに、やっぱりライブより曲の方が身近じゃないですか。だとしたら、いつもみんなに寄り添うことができる曲をシーズンごとにリリースしていきたいなと思っています。

-6月にリリースする新曲も含めて、すべてKOUMIさんが作詞をされているんですよね?

KOUMI:4月、5月を経ての曲なので、少し攻撃的な歌詞にしてみたいと思っています。そして夏前なので、楽しみな夏がやってくる自分の心の高揚感を出してみたいですね。

RUUNA:今回はLOVE PSYCHEDELICOさんの歌詞を目指そうというのが制作会議で出たんです。

KOUMI:内容ではなく、日本語詞と英語詞も同じ発音として聴ける感じだったり、聴いた時の耳心地の良さをリスペクトしました。

出典元:Youtube(avex)

-なるほど!それも本当に感じました。これまで以上に英語部分がネイティブって思いました(笑)。

KOUMI:日本語詞も少し英語っぽく聴こえて歌えるような歌詞になるように努力しました。LOVE PSYCHEDELICOさんの曲はたくさん聴きました。

RUUNA:実はいままでLOVE PSYCHEDELICOさんって全然聴いたことがなかったんです。制作ディレクターの方がセレクトした曲を三人で聴き込んで、レコーディングもこういう感じで歌おうと臨みました。

MIMORI:いままでは「ラララ」だったメロ出しも、今回から英語でやってみました。以前よりグルービーな感じになったり、自分たちが新しくやりたいメロディを作れるようになってきたように思えます。

-いろんな試みをすることで、新しいkolmeを発見している過程の真っ最中なんですね。

RUUNA:そうですね。これからの配信シングルは自由に遊ぶ場所にしていきたいです。楽しみにしていてください。


〈プロフィール〉

KOUMI、RUUNA、MIMORIの3人によるガールズユニット、
kolme(KOUMI+RUUNA+MIMORI)。
メンバー自身が作詞、作曲、振り付けなど、クリエイティブ監修にも携わる“自作自演、最先端を追求する楽曲派ダンスミュージック”というスタイルが注目を集めている。
リリースした数々の曲が、各種配信サイトの人気プレイリストや海外のプレイリストにリストインするなど「今注目の曲」としてサブスクリプション・サービス界隈で話題。2019年4月より配信シングル「Brand new days」「Deep breath」を連続リリース。6月にも新曲の配信が予定されている。

現在Backstage Caféラジオ「GIRLS A GOGO」(毎週木曜日18:00-19:00)のレギュラーパーソナリティを担当。

試聴はこちらから

▶︎ http://bit.ly/2GH0AiC


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