いざっ!クライマックスシリーズへ…と選手登場曲の選曲が面白い

いざっ!クライマックスシリーズへ…と選手登場曲の選曲が面白い
海老沼邦明
海老沼邦明
広島カープ25年ぶりのリーグ制覇、日本ハムファイターズ奇跡の逆転優勝と話題の多かった2016年プロ野球もついに大詰め。クライマックスシリーズが遂に開幕します。毎年さまざまなドラマを生むシリーズなだけに、できることなら生で観戦したい。球場に足を運んだことのある人ならわかると思いますが、目の前に広がる空間とともに、“音”が違うんですよね。バットがボールを弾く音。湧き上がる歓声。すべてが違う。 おなじみの応援歌も迫力がまるで違うんです。その球場の音のひとつが“選手入場曲”。バッターが打席に向かう時に流れる曲がこれからのドラマをより一層盛り上げてくれるんです。選手自身がお気に入りの曲を選んだり、最近ではオリジナル曲を使用する選手も増えています。選手もかなりこだわって選曲しているとか。 そこで今回は、クライマックスシリーズ開幕記念として、出場6チーム(セ・パ各3チーム)の紹介もかねて、それぞれチームの選手入場曲をご紹介したいと思います。ごひいきの球団があればぜひ覚えてから球場に行ってください。意外と興奮するんですよ、これ。
ぶっちぎりのリーグ優勝。広島東洋カープ(セ・リーグ優勝)
これはもう記事にも書いたのであえて言いません。25年ぶりの優勝おめでとうございます。果たして日本シリーズ出場なるか。広島カープ黒田博樹投手の登場曲は、B'zが書き下ろした楽曲「RED」。あのB'zが書き下ろしだなんて、さすが黒田……といった感じです。 そのほかやっぱり広島は地元に愛されているんだなあと思うのが、広島出身アーティストの曲を使っている選手が多いこと。攻守ともに中心となりリーグ優勝へ貢献した菊池涼介選手(背番号33)の登場曲は、Mebiusの「#33」。そのほか大瀬良大地選手は地元出身の女性シンガー松前香帆の書き下ろしオリジナル楽曲「大地 ~炎のナンバー~」を使用しています。 また、菊池選手はそのつがなりで、Mebiusに楽曲制作を依頼。そうして生まれたのがこの映像の「えがお」という曲です。愛されてるなぁ。
出典元:(YouTube:Mebius official channel)
復活なるか。読売ジャイアンツ(セ・リーグ2位)
「高橋由伸新監督就任!」というニュースで沸いたジャイアンツ。ただし、リーグが始まると話題は……。順位争いではカープに全部持って行かれた形でした。クライマックスシリーズでの巻き返しがあるか。そんななかでも明るい話題は坂本勇人選手。好成績を残し、次期リーダーとして風格すら漂わせはじめたといった感じでした。 坂本選手が登場曲のひとつとしているのはMajor Lazer「Lean On (feat. MØ & DJ Snake)」。そうして見回してみると阿部慎之助選手の「SEPTEMBER」(Earth,Wind & Fire)や村田修一選手の「Sugar」(Maroon 5)など中心選手で洋楽を登場曲に起用している選手が多くいました。これも特徴なんでしょうか。
出典元:(YouTube:majorlazer)
悲願の初出場!横浜DeNAベイスターズ(セ・リーグ3位)
ついに、と言っていいんでしょう。ついにクライマックスシリーズ出場が叶ったベイスターズ。シリーズではどんな戦いを見せてくれるのか。「筒香がすごい。筒香が、つづごうが、ツヅゴウガー」と言い続けてきたぼくとしては筒香嘉智選手が本塁打王、打点王に輝いて覚醒したことが何よりもうれしかったです。ハマの番長こと三浦大輔投手の引退も涙が止まりませんでした。ちなみに三浦投手の登場曲は次のとおり。登板時「リーゼントブルース」(RIKI)。打席時「サイコーなRock You!」(矢沢永吉)。あっぱれ。番長です。登場曲はじつはホームゲーム時に流れるものでして、ベイスターズは3位ということでシリーズをホームスタジアムで戦うことができないので、今回はおあずけなんですね。ですが、個人的な応援も含めて筒香選手の登場曲を。
出典元:(YouTube:DaddyYankeeVEVO)
ミラクル大逆転。北海道日本ハムファイターズ(パ・リーグ優勝)
「あー、ソフトバンクすげーよなー」で終わるかと思ったパ・リーグを熱くしてくれたのが北海道日本ハムファイターズ。最大ゲーム差11.5をひっくり返しての歴史的大逆転優勝はさすがに興奮しました。ゲーム差とかがよくわからない人は、とにかく「こりゃ無理だんべ」というところから大逆転してしまったと思っていただければ。 日ハムといえば大谷翔平。野球はあまり知らなくても大谷は知っているという人は多いかもしれません。彼が登場曲としているのはAfrojackの「Do or Die(Remix)」。ですが、日ハムは意外とJ-POPの曲を起用している選手が多いのが特徴。ワンオク、セカオワ、西野カナ。幅広いジャンルから選曲されています。中心打者の中田翔選手はビーグルクルーの「MY HERO」という曲を使用していますが。これはオリジナルの書き下ろし曲。MVにはなんと中田選手本人も出演しているんです。
出典元:(YouTube:BeagleCrew OFFICIAL CHANNEL)
悔しさを跳ね返すか。福岡ソフトバンクホークス(パ・リーグ2位)
ということで、逆転された側のチームですね。圧倒的な戦力で開幕前から優勝が有力視されていただけに、この悔しは計り知れないもののはず。シリーズで牙をむくことができるか注目です。登場曲で注目は2選手。まずは不動のショート今宮健太選手。公式HPによると7曲の登場曲がありますが、そのうち6曲がAAA。もう、どんだけ好きなんだと。続いて打の中心、柳田悠岐選手。こちらはももいろクローバーZの曲が3曲。好きなんじゃん。同じアーティストの曲を何曲も登場曲に起用するというこだわりもあるんです。おもしろい。
出典元:(YouTube:avex)
出典元:(YouTube:Momoiro Clover Z Channel)
下克上なるか。千葉ロッテマリーンズ(パ・リーグ3位)
正直言ってパ・リーグは上記の2チームのマッチレースだったので、影が薄かった他チーム(ファンの方申し訳ありません)。ただし、“下克上”などとよく言われますが、リーグ3位だったチームがシリーズを勝ち抜くこともあるんです。2010年にその下克上をやってのけたのがこのマリーンズ。さてはて今回もそんなドラマがあるのでしょうか。 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEなど、J-POP界で大ブームとなったEDM。その旋風はもちろん選手登場曲にも吹き荒れました。昨年のドラフト1位平沢 大河選手は「Summer Madness」(三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE)、「Ki・mi・ni・mu・chu」(EXILE)を使用。田村龍弘捕手は「Share The Love 」(THE Sharehappi from 三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE)を使用しています。球場で聴くと、やっぱり短い時間でドンっとテンションをあげるにはぴったりのサウンドなんだなぁと改めて思います。
出典元:(YouTube:avex) 注目されることの少ない“登場曲”ですが、選手それぞれこだわりもあってなかなか面白いんです。アニソンを登場曲にしている選手もいるんですよ。もし球場に行くことがあったら、好きな選手の登場曲を調べてから行くのもいいかも。それが自分も好きな曲だったらもう言うことなしです。 さてはて、長くなりましたが、ついにクライマックスシリーズ開幕なんです。クライマックスシリーズを制覇し日本シリーズに進出するチームはどこか。「っかんぱーい!」の声が響き渡るのはどこなのか。楽しみです。プレイリストには記事であげた選手登場曲のほか、球団歌もピックアップしたのでぜひ聴いてください!
海老沼邦明
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